シャトー・ロバン/Chateau Robin 〜おすすめワインリスト〜

シャトー・ロバン_2015

今回おすすめするワインはこちら。

フランスのボルドー地方で170年以上の歴史を持つ、コストパフォーマンスに優れた一本。2000円台前半ですが品質の高さを感じさせてくれます。

セラーは最新技術の設備を持ち、良い技術や手法を世界中から取り入れ、常に品質向上に努めています。

AOCカスティヨン・コート・ド ・ボルドーは、コストパフォーマンスに優れたワインが多い地域で、本サイトでも「シャトー・デギュイユ/Chateau d’Aiguilhe」や「プピーユ /Poupille」を取り上げてきました。

このシャトー・ロバンも専門誌から高い評価を受けており、粘土石灰質の土壌がもたらすミネラル感と大地のニュアンスがよく現れています。

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プラムなどの赤系果実の香り、ブラックベリーなどの黒系果実の香り、珈琲豆やビターチョコレート、ヨードのニュアンス。味わいは、全体的に滑らかさが感じられ、ストラクチャよりは質感の良さが目立ちます。豊富なミネラル感と柔らかく美しい酸があり、そこへシンプルな果実味が乗り、ヨード感やタンニン、大地のニュアンスと交わりながらゆっくりと余韻へと続いていきます。派手さはありませんが、安心して飲める一本です。

シャトー・ロバン_2015_1
シャトー・ロバン_2015_1
シャトー・ロバン_2015_2
シャトー・ロバン_2015_2

特徴的な身体意識は、センター(細径軸・中径軸)、サイド・センター、上丹田、中丹田、下丹田、肩包面、心田・心田流、転子、上丹軸、大地とつながる身体意識など。

天性のクオリティを持つセンターは、細径軸と中径軸が通っており、味わいにボルドーらしい品格を生み出しています。

上丹田が薄っすらと形成されており、抜栓後1日程度置くと、そこへ上丹軸が形成されてきます。この上丹軸は細径軸と中径軸の二層構造になっている珍しいもので、造り手の身体意識もしくは歴史ある家系から生まれる身体意識が反映されたものだと推測されます。

天から体幹上部にかけて、サイド・センターが通っています。第3側軸の位置を通り、天性のクオリティを持っています。この身体意識も品格を感じさせます。

中丹田はシンプルで美しい構造で、その下へ掛かるように上から熱性のクオリティとヨード香を感じさせるようなクオリティの身体意識が形成されています。さらに中丹田から下方向へ、同じ2種類のクオリティを持つ身体意識が降りています。これらは味わい、特に余韻に影響を与えています。

中丹田の上部には天性のクオリティを持つ肩包面が形成されています。さらにその直下には、前述した中丹田の下へ掛かるように形成された身体意識と同じ2種類のクオリティを持つ身体意識も形成されています。これらの身体意識により、味わいに質の高い複雑さを生み出しています。

サイド・センターよりも外側には、天から体幹部へ降りてくるようなモビリティを持つしっかりとしたクオリティの身体意識が形成されています。

天性のクオリティを持つ心田・心田流が形成されており、美しく繊細に両脇にへ入ってきています。

下丹田は小さなものが形成されており、その上に掛かるように、大地のクオリティを持つ身体意識が二重に形成されています。これはテロワール、特に粘土石灰質の土壌からの影響だと考えられます。

薄っすらと天性のクオリティを持つ転子が形成されており、味わいへ優れた質感を与えています。

BA_シャトー・ロバン
BA_シャトー・ロバン

このように身体意識から観ると、身体意識のクオリティが繊細で強い主張は少ないながらも、センターと三丹田、肩包面といった主要な身体意識が形成されることにより、ボルドーらしい王道の品格が感じられます。さらに、第3側軸や上丹軸、大地とのつながりなど、ボルドーらしさをさらに高めるような身体意識も持っており、地味ながらも落ち着いた質の高さを持つ素敵なワインですので、ぜひ味わってみてください。

シャトー・ロバン_2015_3
シャトー・ロバン_2015_3
シャトー・ロバン_2003
シャトー・ロバン_2003

一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。

■世界最優秀ソムリエ、アンドレアス・ラーソンのお墨付き

シャトー・ロバンの歴史は古く、著名なボルドーワインガイド「フェレ」の1874年初版本には既にその名が言及され、フェレ・ガイド第三版に「クリュ・ロバン」としてシャトーの葡萄園についての記事が掲載されました。このガイドは1846年から英国人チャールズ・コックスが優れたボルドーワインについて調査したもので、シャトーの位置や特徴なども具体的に紹介されています。シャトー・ロバンは、サン・テミリオン村から車で東へ10分程行った場所にあります。
2003年にジャンとローランス・カイユ夫妻がこのシャトーを購入しました。当時シャトー・ロバンは高品質なワインを生産することで評判を呼び、業界専門誌から非常に高い評価を得ていました。現在、カイユ家の長男ジェロームがシャトーの運営を担っています。長年自動車業界で仕事をしてきたジェロームは、シャトーやワイン造りの仕事に魅了され、のち家族と共にこの地に移り住み、情熱を持ってワイン造りに挑むようになりました。セラーは最新の技術を搭載した設備を備え、良い技術や手法は旧世界・新世界の如何を問わず取り入れ、常に品質の向上に努めています。

■アペラシオン:AOCカスティヨン・コート・ド・ボルドー■ (ワインアドヴォケート2007年4月30日号)
サン・テミリオンに隣接するコート・ド・カスティヨンは、今やボルドーの衛星地区でも最先端を行く最もファッショナブルなAOCである。コート・ド・カスティヨンは、ここ 10 年で、これまでに例を見ない新しいボルドーワインのトレンドを生み出してきた。この地区は、多くのトップ・ワイナリーを輩出してきたが、飲み手の多くが興味の対象外としてしまう価格帯、その格別な品質を考慮すればたったの二束三文とも言える安価な値段で手に入るワインが多い。ボルドーワインについて真剣に学ぶ学生や飲み手には是非とも一度足を運んでもらいたい非常にエキサイティングなアペラシオンである。 (著:ロバート・パーカーJr.)

■テクニカル情報■
産地:ボルドー右岸/AOCカスティヨン・コート・ド・ボルドー
土壌:粘土石灰質
品種:メルロー 60%、カベルネ・フラン 30%、カベルネ・ソーヴィニヨン 10%
樹齢:48年
畑面積:12ha
醸造:100%完全に除梗し軽く破砕・圧搾。1 日に 2-3 回ルモンタージュを行い温度を一定に管理しな がらコンクリートタンクで区画・品種ごとに 3~6 週間かけて発酵。熟成はオークの樽 60%(アメリカンオ ーク 10%で残りはフレンチオーク)、コンクリートタンク 40%で 12 カ月熟成。フルーティな果実味とオー クの風味の絶妙なバランスを見極めながら慎重にテイスティングを行い、最終ブレンド比率を決定。

■アンドレアス・ラーソンのコメント■
モダンボルドーの伝統の粋を極めたモダンでスタイリッシュなワイン。石灰岩を豊富に含む最高のテロワールが、素晴らしい大地の香りと豊富なミネラルをワインに与え、 熟成するに従い、ブラック・トリュフとオークの香りへと変化してゆく。ワイルド・ベリーに、赤果実と黒果実の風味が溶け合うフルーティな味わい。木の香りがよく溶け込み見事な一体感を見せている。よく熟れた良質なタンニンが感じられるフルボディで、カベルネ・フラン種の特徴がよく引き出され、ワインの味わいに極めてしっかりとした骨格を与えている。このタンニンの個性は、私が特に好む要素で、どこまでも広がるスパイシーな後味が長い余韻がフィニッシュを美しく彩る。新しくモダンなボルドーワインの鏡とも言える格別な逸品だ。

■2015ヴィンテージ情報■
2015年は、クラシック・ヴィンテージと呼ばれる2010年や2009年を彷彿 とさせる最高の年となりました。冬は冷涼な気候と適度な雨量に恵まれ、続く春の良好な天候が幸いし 萌芽は迅速かつ均一に進み、5 月末から 6 月初旬にかけて晴天が続いたため、開花も非常に順調で良好なものとなりました。7 月の暑い気候の下、水分の供給が適度に制限されたお陰で、葡萄の果皮が分厚く発達し、収穫直前も極めて理想的な気候条件が続いたため、懸念点の一切ない状態で理想的な収穫を迎えました。

※《》内はインポーター資料より
http://www.millesimes.co.jp/wineinfo/wineinfo-643/

生産者の情報
http://www.millesimes.co.jp/wineinfo/wineinfo-643/

名称 シャトー・ロバン
英字表記 Chateau Robin
生産者 シャトー・ロバン/Chateau Robin(ジーン&ロレンス/Jean and Laurence Caillé)
国・産地 フランス・ボルドー・AOCカスティヨン コート ド ボルドー
セパージュ【葡萄の品種】 メルロー60%、カベルネ・フラン30%、カベルネ・ソーヴィニョン10%
ビンテージ【葡萄の収穫年】 2015
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】
STポイント※1 86
クラス※2 レギュラークラス
抜栓 2020/08
※1
本サイト責任者による評価。身体意識のレベルを中心に、香り・味わい・ポテンシャル・コストなどから算出。最大100ポイント。
※2
価格帯により分類
レギュラークラス3000円未満
ハイクラス6000円未満
スペシャルクラス1万円未満
プレミアムクラス1万円以上
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