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「スーパー・ラングドック」の異名を持つ1本。ワイン名となっている「レ・ブリュン」とは、黒い石、暗い色合いの玄武岩のことで、このワインに使用されているムールヴェードルという葡萄が作られている畑の土壌から付けられています。
1998年のビンテージから飲んでいますが、熟成により真価を発揮するタイプのワインだと思います。特別な格付けはなく、ヴァン・ド・ペイ・ドック(ラングドック ルーション地域圏全域をカバーする広域の産地名)と呼ばれる地方ワイン(地酒)のクラスですが、そのポテンシャルは素晴らしいものがあります。
造り手はサンテミリオンの新たなスーパースター、シャトー・テルトル・ロートブッフ/Chateau Tertre Roteboeufのオーナーであるフランソワ・ミジャベルの甥、フィリップ・シェスロン。
一度飲むとシンプルで個性的な魅力に心を掴まれるワインです。
黒系果実の香り、スパイスのニュアンス。味わいは凝縮感のある果実味とバランスの良い酸。若い頃しっかりとしていたタンニンは熟成により滑らかになりつつあります。品格を持ちつつもどこか心地よい素朴さも感じさせる、テロワールの特性をよく引き出しているワインです。
特徴的な身体意識は、センター(細径軸・中径軸)、中丹田、中丹田をかすめるように入ってくる熱性の流れ、サイド・センター、ウォールなど。
天性のクオリティを持つセンターは、細径軸が天地に通っており、中径軸も天から胸の下部まで通っています。
頭部へは天性のクオリティを持つシャワーのような身体意識が入ってきています。
中丹田はコンパクトですが強力です。その中丹田をかすめるように左右から入ってくる熱性のクオリティを持つ身体意識もあります。この身体意識は玄武岩土壌からの影響でしょう。
サイド・センター(側軸)は2.5軸に通り、柔らかく落ち着いたクオリティを持っています。中径軸が形成されている胸の下部より少し上まで通っています。
第2軸の位置には、天性のクオリティを持つ身体意識が天から地へ向かって降りてきています。
背中側には天性のクオリティを持つウォールが形成されており、天から地へ向かうモビリティを持っています。
これらの天から地へ向かう天性のクオリティを持つ身体意識と、前述した中丹田をかすめるように入ってくる熱性のクオリティを持つ身体意識という、クオリティとモビリティの相反性がこのワインの特徴的な魅力を創り出しています。
このワインの熱性のクオリティは、田舎の洋酒のような素朴さを感じさせ、天性のクオリティは品格を感じさせます。この全く異なる2つの魅力を併せ持つことで、他にはない個性的な味わいを生み出しています。
このように身体意識から観ると、シンプルな構造の中にも、個性的な味わいを創り出す要素が上手く形成されていることが分かります。また、身体意識がシンプルな構造だからこそ隙間があり、料理とのマリアージュを容易にしています。この辺りが南仏らしさ、ラングドックワインの魅力のひとつなのかもしれません。
入手困難なワインですが、高岡師範からも高評価を頂いたワインですので、機会があれば熟成させて味わって頂きたい一本です。
同じ造り手のワインでは、
レ・クレイス ヴァン・ド・ペイ・ドック/LES CREISSES Vin de Pays d’Oc
もお勧めです。
一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料とオフィシャルサイトより抜粋します。
《土地は15ヘクタールの葡萄樹で構成され、ガリグ(低木地生態地域および植物群落)、森、トリュフオークに囲まれています。
私たちの葡萄品種:
シラー、グルナッシュ、カベルネ、サンソー
白亜質の粘土質土の上-
«レ・クレイス»
ムールヴェードルか
暗い土壌の玄武岩斜面に
海に向かって南東向き-
«レ・ブリュン»
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歴史
ラングドックの奥深くにあるこのドメーヌの歴史は19世紀にさかのぼり、1904年からここでワインが作られています。
20世紀は3世代連続の家族にまたがっています。
1998年、フィリップ・シェネロンは、テロワールの可能性を最大限に表現し、素晴らしい地中海ワインを世界へ送り出すという野心を持って、伝統を受け継ぎました。
彼は、従兄弟であるルイ・ミジャヴィールと提携し、醸造と熟成の特別な専門知識を得ています。
バーナード・セギエは、フィリップ・シェネロンの妥協のない完璧主義と匹敵する熱意をもってドメーヌを管理しています。
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LES CREISSES
レ・クレイスは、2つのセクションで構成されています。
-濃厚で絹のような生き生きとしたワインを生産する白亜質の石質の深い粘土質土壌。
-木々に囲まれたより貧しい(「ヴィラフランキアン」)土壌のテラスにある2ヘクタールの古いグルナッシュとサンソーの葡萄樹。素晴らしいフィネスのワインを提供します。
LES BRUNES
南東に面したこの古代の溶岩斜面は、ムールヴェードル種の葡萄の栽培に使用されます。レ・ブリュンとはその暗い玄武岩土壌からその名前を取っています。
葡萄の生育
「古木」は「ゴベレットラングドシエン」または「テイルロヤット」の構成に同軸化され、葉の通気に最適な配置を生成します。その結果、ブドウは病状の影響を受けにくくなり、優れたワインが得られます。
葡萄畑の半分は草地であり、その結果、よりバランスのとれた有機質の多孔質土壌ができ、その排水がブドウの根をより深く押し下げ、信頼できる給水を見つけ出します。
葡萄の木は責任ある方法で管理されています。最小限の化学肥料の使用に留めています。
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レ・ブリュン 2009
葡萄
60%カベルネ・ソーヴィニヨン 樹齢30年
40%シラー 樹齢20年
テロワール
粘土石灰高原
産出
適切な間隔と調和の取れた成熟のために、Royat構成でのプルーニングを閉じます。
交互の列で除草。
有機肥料-最小限の化学肥料。
フェノールの成熟度
45ヘクトリットル/ヘクタール。
醸造
目的はタンニンの最大の滑らかさでした。
2009年は、必要な水を供給する湿った春が特徴で、夏は最初は涼しかったが、8月は暑く乾燥していました。 9月は晴れており、雨が降っていました。これはブドウにとって有益でした。
収穫は9月中旬から10月の初めまで続きました。 2009年は良好な年であり、高度な均衡が保たれました。
これは敷設するためのヴィンテージです。
成熟
高温での25日間の発酵、ブドウは完全に洗浄されました。
新しい細粒フレンチオーク樽で18ヶ月。
瓶詰め
2012年2月
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レ・ブリュン 2010
葡萄
60%カベルネ・ソーヴィニヨン 樹齢31年
40%ムールヴェードル 樹齢25年
テロワール
粘土石灰台地のカベルネ・ソーヴィニヨン
玄武岩の斜面、ムールヴェードル
産出
閉じるプルーニング-Royat構成、
正しい間隔と調和した成熟のため。
交互の列で除草。
有機肥料-最小限の化学肥料。
フェノールの成熟度
45ヘクトリットル/ヘクタール
醸造
目的はタンニンの最大の滑らかさでした。 2009-2010年の冬は乾燥していましたが、これは土に必要な水を供給する春によって補われました。夏は順調に始まりましたが、8月から9月中旬から10月の初めにかけて収穫まで冷涼で変化に富んでいました。
今年はフルボディでバランスのとれた年。たくさんの果物、良いタンニン、そして熟成できる素晴らしい可能性がありました。
成熟
高温での25日間の発酵、ブドウは完全に洗浄されました。
新しい細粒フレンチオーク樽で18ヶ月。
瓶詰め
2012年12月
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ロケーション
ドメーヌ・デ・クレイス
Domaine des Creissesはフランスのラングドック地方にあります。
海と山の中間に位置し、南はエタン・ド・タウと地中海から25分、北はフォージェ地方のエローのホルムオークの森です。
ペゼナス
この土地は、ラングドックの首都であった17世紀の都市であるペゼナスから西に6キロ離れたところにあり、1692年まで知事の所在地でした。》
※《》内はインポーター資料とオフィシャルサイトより
https://www.les-creisses.com
生産者の情報
https://www.les-creisses.com
名称 |
レ・ブリュン ドメーヌ・デ・クレイス
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英字表記 |
Les Brunes Vin de Pays d’Oc DOMAINE DES CREISSES
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生産者 | ドメーヌ・デ・クレイス |
国・産地 | フランス・ラングドック ルーション |
セパージュ【葡萄の品種】 |
カベルネ・ソーヴニョン80%、ムールヴェードル10%、シラー10%(2017ビンテージ)
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ビンテージ【葡萄の収穫年】 | 2000 |
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】 |
赤
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STポイント※1 | 90 |
クラス※2 | ハイクラス |
抜栓 | 202001 |