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高品質な葡萄から造られる、ピュアな果実味と洗練された酸、柔らかなタンニンを持つ一本。造り手の「アルノー・ショパン/Arnaud Chopin」は、フランスの権威あるワイン専門誌「ラ・ルヴュー・デュ・ヴァン・ド・フランス/Revue du Vin」において、将来を担う若き造り手5人の中の1人に選ばれた実力派です。
アルノー・ショパンの意識しているワイン像は「ピノ・ノワールのフィネスが表現されている」こと。そしてアルノーの考える「フィネス」とは「ブドウを噛んでいるようなたっぷりとした果実味の中に、しっかりとした酸とタンニンがバランスよく溶け込んでいること。」と語っています。
アルノーはピノ・ノワールの繊細さ、女性的なしなやかさを持つワイン造りを目指しており、果実の凝縮感を大切にしています。ピノ・ノワールはその土地のテロワールがワインへ映し出されるので、それを素直に身体で感じて欲しい、そう願ってワイン造りを行っているそうです。これを聞くと、その本質はワインやテロワールの身体意識を感じて欲しい、ということだと分かりますよね。表層的な香りや表層的な味わいのみを感じて喜ばないように、日々鍛錬したいものです。
フレッシュなラズベリーや木苺のような赤系果実の香り、カシスやブラックチェリーなどの黒系果実の香り、赤い花やスパイスのニュアンス。味わいは、明るくピュアな華やかさを持つ果実味とエレガントな酸、豊かなミネラルが感じられます。構造はシンプルですが、柔らかな知性に裏打ちされた自然な美しさがあり、テロワールの魅力が余韻まで続いていく素敵な一本です。若いころは瑞々しく、熟成すると旨味が増し、魅力的な複雑さと奥行きも生まれてきます。
特徴的な身体意識は、センター(細径軸・中径軸・大径軸)、上丹田、中丹田、太陽からのリバース、肩包面、心田・心田流、腹赤など。
天性のクオリティを持つセンターは、細径軸が天地へ抜け通っています。また、中径軸は胸から下へ抜け通っており、大径軸は天地へ抜けつつ上部はロート状の構造になっています。センターが三層構造になっているため味わいには品格と安定感があり、上部がロート状(上ロート軸)になっていることで、中丹田と併せて広がるような華やかさを生み出しています。
頭部には涼しく柔らかな上丹田が形成されています。その上丹田へ重なるように天から冷涼なクオリティを持つ身体意識が太い幅で降りてきています。上丹田は造り手の身体意識が反映されたもの、天からの冷涼な身体意識はテロワールが反映されたものでしょうか。
胸には二重構造の中丹田が形成されており、そこへ斜め上空の太陽から入ってくるリバースという身体意識が形成されています。さらに、地下からも両脇の間から熱性のクオリティを持つ身体意識が入ってきており、どちらもテロワールからの影響を感じさせます。
中丹田のすぐ下には重なるように腹赤という身体意識が形成されており、味わいへ凝縮された明るい果実味から生まれる満足感を与えています。味わいが開く前は胃より少し上に形成されており、胃の部分は空いているのが興味深いです。
両脇には天性のクオリティを持つ心田・心田流が形成されており、味わいへエレガントな印象を与えています。
腹赤の下には、落ち着きを生み出す身体意識が形成されています。大地ともつながるようなクオリティを持つ身体意識です。
このように身体意識から観ると、三層構造のセンター、上丹田・中丹田、そして下丹田ではないのですが落ち着きを生み出す身体意識が揃っており、全体として高品質かつ優れたバランスであることが分かります。身体意識の要素は多くないものの、その限られた要素の中で複雑さや奥行きを出しており、そのこと自体が味わいへ洗練された印象を与えています。食事とも合わせやすく、熟成も楽しみなワインですのでぜひ味わってみてください。
この造り手の他のワインはどれも美味しいですが、中でも
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエクリュ レ・ミュルジェ/Nuits Saint Georges 1er Les Murgers
は、高いポテンシャルの感じられるお勧めの一本です。
一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。
《■Domaine A. Chopin et Fils
ドメーヌ・アルノー・ショパン
現オーナー兄弟が新しい息吹を吹き込む。
ブルゴーニュの明日を担う期待の若手生産者。
■7世代続く伝統と現オーナーの新しいヴィジョンが根付く
コンブランシアンに本拠地をおく7世代続く生産者です。現在は7代目のアルノーとアルバン・ショパン兄弟が中心となりドメーヌを運営しています。先代までは伝統的手法に則り、素朴なスタイルのピノ・ノワールを造り出してきましたが、現在のオーナーで兄のアルノー・ショパン氏が海外での経験を積んだことにより、今までの伝統に加え新たな知見と技術をもたらしました。アルノー・ショパン氏は自分たちの力の限界までワインの品質を高める事を目標にしています。
ドメーヌはピノ・ノワールを中心に栽培・醸造しており、栽培総面積はおよそ10ha。ブドウ栽培はリュット・レゾネを実践し、除草剤を使用しない自然に配慮した栽培を行っています。
■ ドメーヌに新たな風を吹き込む男気溢れるオーナー
アルノー・ショパン氏はボーヌのCFPPA(職業高校)でワイン作りを学びました。
在学中にはフランス国内の複数のワイナリーで研修を積み、卒業後には南アフリカでワインづくりを経験。ピノタージュの栽培に関して多くを学ぶ他、南半球とブルゴーニュの気候の類似点・相違点を深く体感します。さらには最新鋭の機器や醸造手法に触れ後のワイン造りに大きな影響を受けることとなります。
1997年にドメーヌへ戻り、オーナーに就任。祖父アンドレ、父イブとともにドメーヌ・アルノー・ショパンの新たなスタートを切りました。2000年には樽会社で働いていた弟アルバンもドメーヌに参加。兄弟の知識を結集し、ショパンのワインを日々進化させております。
■ 兄を支える樽のスペシャリスト
職業高校でワイン造りを学んだあと、一流の樽会社であるフランソワ・フレール社に勤務しました。2000年にドメーヌに戻り兄のアルノーと共に素晴らしいワインを造るため日々努力しています。ワインづくりにおいて、特にブルゴーニュにおいては樽の使い方と選び方は重要な要素であり、ドメーヌ・アルノー・ショパンにおいてもアルバンの経験と知識が大いに発揮されています。
■理想のワイン像は「フィネス」が最大限に表現されたピノ・ノワール!
「ピノノワールのフィネスが表現されていること。」これがアルノーが常に意識しているワイン像です。
フィネスやエレガンスは人によって微妙に異なる意味をもつ場合がありますが、アルノーの考えるフィネスとは「ブドウを噛んでいるようなたっぷりとした果実味の中に、しっかりとした酸とタンニンがバランスよく溶け込んでいること」。
もちろんそれぞれのワインに産地のテロワールは反映されますが、それでもアルノー・ショパンのピノ・ノワールにはどのアペラシオンにも共通した品のある果実味が感じられるはずです。
■ ワインの品質向上のため、栽培面積を縮小
ショパン兄弟が考える品質を実現するために必要なことは、
1,ブドウそのものの品質を高めること。
2,区画ごとに収穫と醸造を分けて行うこと。
3,それぞれのキュヴェに合った醸造(樽ブレンド含む)を行うこと。
これらを実現するために、彼らはなんとブルゴーニュ・ルージュとブルゴーニュ・ブランの畑を売却しました。中途半端に散らばっている、ブレンドして作るブルゴーニュルージュよりも、自分たちの本分である「コート・ド・ニュイ」に集中してエネルギーを注ぎこもうと考えた結果です。総栽培面積は減少しましたが、集中的にコート・ド・ニュイの畑をケアできるようになりました。土の状態を常に確認し、掘り起こしなどの耕作も適切に実施。ブドウの樹そのもののパワーが改善され、果実の品質があがりました。収穫についても以前より細やかな対応が出来るようになり、選果もより厳しく、パーセルごとの醸造が可能となりました。
樽の選択はアルバンの得意分野。ヴィンテージや糖度、酸度、タンニンの質などによって適切に使い分けています。
■ 栽培は全て手作業
リュット・レゾネ方式を採用し、全ての作業は機械を使わず手作業でおこなっています。除草剤も使用せず、必要なときには畑を耕すようにしています。ブドウの木の間に雑草が生茂ることでブドウが地中深くまで根を伸ばし、結果として1本の樹になるブドウの房数が減り、果粒自体も小さくなるためより凝縮度の高い高品質なブドウを収穫することができると考えています。
■ 果実味を大切に、時間をかけたマセラシオン
ワイン醸造においては、ワインの個性となる果実味を最適に抽出するべく、たっぷりと時間を掛けマセラシオンを行います。収穫の後、約一週間、8度でのスタビライゼーション(安定化)を行い、その後厳しい温度管理の下約15日間の発酵を行います。発酵後は優しく圧搾、樽に移しおよそ14ヶ月樽熟成を行った後に瓶詰めします。瓶詰時にフィルター処理はほとんど行いません。この結果アルノー・ショパンのワインは赤い果実の風味に溢れ、チャーミングかつエレガントな特徴を持つワインとなります。
2015年からすべてのキュベは全房発酵になっている。
■ コート・ド・ニュイトップレベルの品質に、思わず熱狂!
フランス現地のワイン雑誌ブルゴーニュ・ダジュール・ニュイ 126号にて高得点&高評価獲得!
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ ヴィエイユ・ヴィーニュ 赤 2013が20点満点中18.5点という高得点を獲得。並居る銘醸生産者を押しのけての高得点です!
評価コメントも素晴らしく、
「コート・ド・ニュイ一流クラスのワインの中でもアルノー・ショパンのワインはトップレベルの品質です、思わず熱狂してしまいます。」と大絶賛されています!
□ Cotes de Nuits-Villages Blanc Les Monts de Boncourt
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ レ・モン・ド・ボンクール
シャルドネ80%/ピノ・ブラン20%
コンブランシアンに拠点を置く生産者。完熟した柑橘系果実と白糖のアロマ。ミネラル豊かで、アフターにオレンジの皮のような苦味と爽やかさを感じる白。
□ Cotes de Nuits-Villages Rouge Vieilles Vignes
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ ヴィエイユ・ヴィーニュ
ピノ・ノワール100%
凝縮感がありながらも、良質な酸がワインを引き締める、非常に深く複雑な味わい。
□ Cotes de Nuits-Villages Rouge
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ
ピノ・ノワール100%
フランボワーズのようなアロマと豊かな果実味を味わえる綺麗なピノ・ノワールです。
□ Chambolle Musigny
シャンボル・ミュジニー
ピノ・ノワール100%
完熟した果実が産み出す上質で複雑なアロマと果実味、タンニンは柔らかい艶やかなワイン。
□ Nuits Saint Georges 1er Les Damodes Blanc
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ レ・ダモド
シャルドネ100%
斜面上部の銘醸畑「レ・ダモド」の珍しい白ワイン。芳醇で上質な果実味がアタックから余韻まで長く続く魅惑的なシャルドネです。
□ Nuits Saint Georges 1er Les Damodes Rouge
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ レ・ダモド
ピノ・ノワール100%
フレッシュなフランボワーズやバラのような溢れるアロマにスパイスやタバコのアクセント。きれいな果実味とミネラル感、フィネスがあり余韻が長く続く複雑なワイン。
□ Nuits Saint Georges 1er Les Murgers
ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ レ・ミュルジェ
ピノ・ノワール100%
当ドメーヌを代表する、凝縮感があり複雑でバランスのとれたワイン。2-5年は熟成する力を持っています。
□ Nuits Saint Georges Les Charmottes
ニュイ・サン・ジョルジュ レ・シャルモット
ピノ・ノワール100%
1級Aux Bousselotsのすぐ東がわにある区画。とてもよくバランスが取れたエレガントなワイン。
□ Nuits Saint Georges Les Bas de Combe
ニュイ・サン・ジョルジュ レ・バ・ド・コンブ
ピノ・ノワール100%
最も一級に近いといわれる区画。鮮やかなルビー色。良く熟した赤い果実の香りにスパイスのアクセント。果実をそのまま頬張っいるようなフレッシュで香り高い味わい。》
※《》内はインポーター資料より
https://mot-wine.mottox.co.jp/winery/publish/html/1610.html
https://www.mottox.co.jp/search/detail.php?id=614381
生産者の情報
https://mot-wine.mottox.co.jp/winery/publish/html/1610.html
名称 | ドメーヌ・アルノー・ショパン コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ ヴィエイユ・ヴィーニュ |
英字表記 | Domaine A. Chopin et Fils Cotes de Nuits-Villages Rouge Vieilles Vignes |
生産者 | ドメーヌ・アルノー・ショパン/Domaine A. Chopin et Fils |
国・産地 | フランス・ブルゴーニュ・コート ド ニュイ |
セパージュ【葡萄の品種】 | ピノ・ノワール100% |
ビンテージ【葡萄の収穫年】 | 2017 |
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】 | 赤 |
STポイント※1 | 86 |
クラス※2 | ハイクラス |
抜栓 | 2020/10 |