シャトー・レ・トロワ・クロワ/Chateau Les Trois Croix 〜おすすめワインリスト〜

シャトー・レ・トロワ・クロワ_2016

今回おすすめするワインはこちら。

五大シャトーのひとつ「シャトー・ムートン・ロートシルト/Chateau Mouton Rothschild」の元醸造長で、カリフォルニアの超有名ワイン「オーパスワン/OPUS ONE」も手掛けた造り手「パトリック・レオン/Patrick Léon」氏が息子と手掛ける一本。

味わいにとって最も重要なのは、バランス、エレガンス、ハーモニー、だと主張するに相応しい完成度のワインです。

パトリックはワイン造りで1番大切なのは人そのものであると語ります。同じレベルの知識を持ち、同じ区画の葡萄を使ってワインを造っても、出来上がるワインのレベルは全く異なる、という話は、当サイトのコンセプトである身体意識を考慮すると非常によく理解できる話です。技術だけではなく、パトリックが言うところの人柄、即ち人の身体意識そのものがワイン造りへ反映されるのです。

チェリーなどの赤系果実やカシスやブラックベリーなどの黒系果実の香り、ヨード香、スパイス、樽由来のローストのニュアンス。味わいは、繊細でエレガントな果実味、バランスの良い酸とタンニン、そしてそのベースには大地のニュアンスも感じられます。切れ味と心地よい複雑さもあり、気品ある少し田舎の貴族、というような親しみやすさも感じられる、好感の持てる味わいです。

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シャトー・レ・トロワ・クロワ_2016_1
シャトー・レ・トロワ・クロワ_2016_1
シャトー・レ・トロワ・クロワ_2016_2
シャトー・レ・トロワ・クロワ_2016_2

特徴的な身体意識は、センター(細径軸・中径軸・大径軸)、上丹田、中丹田、下丹田、肩包面、心田・心田流、側軸、ガイアのクオリティなど。

天性のクオリティを持つセンターは、細径軸が美しく抜け通っています。さらにその周囲には、薄っすらと中径軸、大径軸も形成されています。これらのセンターは、ボルドー・ワインらしい気品を生み出しています。

上丹田、中丹田、下丹田が全て揃っており、身体意識としてのバランスの良さを感じさせます。これらの三丹田と前述した三層構造のセンターにより、味わいへバランスの良さを与えています。

上丹田の周囲には、天性のクオリティを持つシャワーが降り注いでいます。

中丹田は縦長の二重構造をしており、その両サイド、脇の下辺りには熱性のクオリティを持つ枕のような身体意識が形成されています。そこへ、地下から熱性のクオリティを持つ身体意識が細く入ってきています。

天性のクオリティを持つコンパクトな肩包面と、心田・心田流が形成されており、前述した熱性のクオリティを持つ枕と組み合わさり、涼しい基本構造がありならも熱い脇をしているという相反性により複雑さを生み出しています。

さらにその熱性のクオリティを持つ枕と重なるようにガイアのクオリティが柔らかく形成されており、この身体意識も味わいへ複雑さを与えています。

下丹田は比較的大きく、その中には隙間があり、料理とのマリアージュが期待できます。下丹田の両サイドには、下から大地のクオリティを持つ身体意識が立ち上がってきており、品の良いヨード香を生み出しています。

天性のクオリティを持つサイド・センター(第3側軸)が形成されています。体幹から脚の高さにかけて通っており、味わいへ切れ味を生み出しています。

BA_シャトー・レ・トロワ・クロワ
BA_シャトー・レ・トロワ・クロワ

このように身体意識から観ると、三層軸、三丹田という王道の身体意識を持ちつつも、特徴的な身体意識を複数持つことで、バランスの良さと個性というものを高いレベルで両立していることが分かります。軸と知情意が揃った造り手の身体意識とテロワールの影響がバランスよく反映されたのでしょう。テイスティングの際に、しっかりとした風味の残る揚げ蕎麦に軽く塩を振って合わせてみましたが、良い組み合わせでした。料理とも合わせられるお勧めの一本です。

シャトー・レ・トロワ・クロワ_2016_3
シャトー・レ・トロワ・クロワ_2016_3

この造り手がメルロー100%で造るロゼワインもお勧めです。

シャトー・レ・トロワ・クロワ・ロゼ/Chateau Les Trois Croix Rose

元々は娘さんの結婚式で振舞うために特別に造ったものだそうです。

また、入手は困難ですが、トップキュベである

シャトー・レ・トロワ・クロワ ヴィラ・マリー/Chateau Les Trois Croix Villa Marie

も一度は飲んでみたいワインです。樹齢60年から100年のメルロー100%(ヴィンテージによってはカベルネ・フランとブレンド)で造られる一本です。

一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。

■ 1級ワインの技術で手の届くワインを
シャトー・ムートン・ロートシルトとオーパスワン。ボルドーとカリフォルニアを代表するワインを手掛けた醸造責任者が、その能力をフルに発揮して、手の届く価格でまとめたワイン。それが、ボルドー右岸のフロンサックから産するシャトー・レ・トロワ・クロワだ。
パトリック・レオンが引退後の1995年から手造りで始めたワインは、メルロとカベルネ・フランが主体。左岸のカベルネ・ソーヴィニヨンとは違うが、さすがは1級シャトーの栄光を守ってきた醸造家。フロンサックとは思えない洗練ぶりに仕上がっている。
樽を回転させてラッキング(澱引き)するオクソラインを用いて、18か月間の新樽熟成を施している。メルロ80%とカベルネ・フラン20%。凝縮度としなやかなタンニンが両立し、あふれるばかりの果実味。バランスのよさは、サンテミリオンのグラン・クリュ・クラッセに匹敵する。

■ サンテミリオンに匹敵する果実味とバランス
亡くなったパトリックと共にワインを造り、今では中心人物の息子ベルトランは「フロンサックの土壌はサンテミリオンの粘土石灰岩と共通する。ネゴシアンが積極的でなかったため知名度は低いが、ポテンシャルは大きい。人生をかけて、そのイメージを変えたい」と、熱い想いを語る。
通常のレ・トロワ・クロワのほかに、セニエによるロゼも少量だけ生産されている。赤ワインを醸造する過程で、樽から抜いて造るロゼは、フルーティで、幅広い料理に合わせられる。元々は家族の結婚式のために造られたのが始まり。ロゼブームの昨今にあって、通だけが知るワインとなっている。
ボルドーの市場を左右する評論家ロバート・パーカーは、トロワ・クロワを、新ヴィンテージが出るたびに試飲して評価する。毎年のように、新たなスターが登場している現代にあって、安定した実力がある証拠だ。パーカーは「パトリック・レオンは、自宅を構えるエステートからのワインに深みと豊かさを加えた」と評している。

※《》内はインポーター資料より
http://www.millesimes.co.jp/wineinfo/wineinfo-272/

生産者の情報
http://www.millesimes.co.jp/wineinfo/wineinfo-272/

名称 シャトー・レ・トロワ・クロワ
英字表記 Chateau Les Trois Croix
生産者 ベルトラン & パトリック・レオン/Bertrand & Patrick Léon
国・産地 フランス・ボルドー・フロンサック
セパージュ【葡萄の品種】 メルロー87%、カベルネ・フラン13%
ビンテージ【葡萄の収穫年】 2016
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】
STポイント※1 88
クラス※2 ハイクラス
抜栓 2020/08
※1
本サイト責任者による評価。身体意識のレベルを中心に、香り・味わい・ポテンシャル・コストなどから算出。最大100ポイント。
※2
価格帯により分類
レギュラークラス3000円未満
ハイクラス6000円未満
スペシャルクラス1万円未満
プレミアムクラス1万円以上
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