ドメーヌ・アルロー ブルゴーニュ ロンスィヴィ/Domaine Arlaud Bourgogne Roncevie 〜おすすめワインリスト〜

ドメーヌ・アルロー ブルゴーニュ ロンスィヴィ_2015

今回おすすめするワインはこちら。

フランス・ブルゴーニュにおいて若手No.1の実力と注目される造り手、シプリアン・アルローが手掛ける一本。水平方向への雄大な広がりが感じられる、素晴らしいワインです。

質の高いワイン造りが特徴で、必要最小限度の農薬を使用する栽培方法であるリュット・レゾネを導入。徹底した選果を行い、基準に満たない葡萄や樽は全てネゴシアン※に売却しています。

※ 農家から葡萄やワインを買い付け、自社で熟成・瓶詰めを行い出荷をする生産者のこと。

最近の話では、リアルワインガイド70号(2020summer)に掲載された、コロナ禍におけるワインを取り巻く状況と問題、今後について、というテーマのシプリアン・アルローの寄稿文は素晴らしい内容でした。ワイン造りに対して、広い視点から真摯な意見が書かれており、この文章を読んだだけでも、この人が造ったワインを味わってみたいと思わせる力がありました。文章にも身体意識がよく現れていたと思います。

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ラズベリーなどの赤系果実の香り、花やキノコのニュアンス。味わいは、凝縮した赤系果実の果実味と黒系果実の果実味がバランスよく感じられ、酸もほどよく、柔らかさと滑らかさもあります。シンプルなストラクチャですが、一つ一つの要素がハッキリとして存在感があり、それらが余韻まで続きます。他の造り手では味わえないニュアンスがあり、また飲みたいと思わせてくれる一本です。

ドメーヌ・アルロー ブルゴーニュ ロンスィヴィ_2015_1
ドメーヌ・アルロー ブルゴーニュ ロンスィヴィ_2015_1
ドメーヌ・アルロー ブルゴーニュ ロンスィヴィ_2015_2
ドメーヌ・アルロー ブルゴーニュ ロンスィヴィ_2015_2

特徴的な身体意識は、センター(細径軸・中径軸)、肩包面、中丹田、心田・心田流、大地とのつながりを感じさせる身体意識など。

天性のクオリティを持つセンターは、細径軸と中径軸が天地に抜け通っています。

中丹田はコンパクトながら三重構造になっており、味わいに果実味由来の充実感を与えています。

肩包面もかなり発達しており、三重構造になっています。1番上には天性のクオリティを持つゆったりと大きな肩包面、その下には大地のクオリティを感じさせる大きな肩包面、1番下には、天性のクオリティを持つ小さな肩包面が形成されています。これらの肩包面が味わいに滑らかさと柔らかさ、そして適度な変化を伴う飲み飽きなさを生み出しています。空間だけではなく、時間的な広がりも感じさせる身体意識です。これは造り手の身体意識の影響でしょうか。

熱性のクオリティを持つ心田・心田流がきれいに両脇へ入ってきています。

中丹田の下部には、大地とのつながりを感じさせる身体意識が大きくゆったりと形成されています。テロワールからの影響でしょうか。

股関節の高さ辺りには、天性のクオリティを持つ浮身をつくる身体意識が形成されています。大地とのつながりを感じさせる身体意識とは対象的で、これらの2種類の身体意識が、三重構造の肩包面と同様、味わいへ飲み飽きにくさを与えています。

BA_ドメーヌ・アルロー ブルゴーニュ ロンスィヴィ
BA_ドメーヌ・アルロー ブルゴーニュ ロンスィヴィ

このように身体意識から観ると、全体として身体意識の要素は多くないのですが、一つ一つのストラクチャの強いことが分かります。
味わいに雄大な広がりが感じられ、とても柔らかく滑らかな印象がありますが、この印象は主に肩包面のスケールの大きさから生み出されています。また、果実味からくる充実感も強いのですが、これは中丹田だけではなく、図示できない全体的なクオリティの充実感が影響しています。このクオリティからくる雄大な広がり、包括感、染み入ってくるニュアンスもあり、ワンランク上の味わいを生み出しています。低収量な造りが効果を上げている素晴らしいワインです。センターだけではなく、肩包面も鍛錬せねば、と思わせてくれる素敵な一本です。

ドメーヌ・アルロー ブルゴーニュ ロンスィヴィ_2015_3
ドメーヌ・アルロー ブルゴーニュ ロンスィヴィ_2015_3

この造り手のワインはどれもお勧めですが、中でも

シャルム・シャンベルタン
Charmes Chambertin

クロ・ド・ラ・ロッシュ
Clos de la Roche

クロ・サン・ドニ
Clos Saint Denis

ボンヌ・マール
Bonnes Mares

がお勧めです。
どのワインも果実味から来る満足度の高い豊かなボディが感じられます。

一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。

ブルゴーニュ若手ヴィニュロンの期待の星 今、次世代のトップドメーヌの実力確かめたい!

1998年に若きシプリアン・アルロー氏が実質的にドメーヌの運営を始めてから頭角を現した新進ドメーヌ。モレ・サン・ドゥニ村に本拠を置く由緒あるドメーヌ。父親のエルヴェ・アルロー氏が70年代よりドメーヌの元詰を開始。徐々に畑を買い足して現在の15haという確固たる礎を築いた。平均樹齢30〜50年のモレ・サン・ドゥニ村を中心に、ジュヴレイ・シャンベルタン村とシャンボール・ミュジニー村の最良の区画に葡萄畑を所有。対処農法であるリュット・レゾネ方式を採り入れ、よりテロワールを表現できるために尽力をしている。醸造は、ステンレスタンクで低温マセラシオン醗酵を行うものの、過度の抽出は避けてる。格付やヴィンテージにより新樽を30〜60%使用し樽熟成。また、SO2を極力最小限しか使用しないスタイルを採用しているため、ピノ・ノワールのピュアな果実味をダイレクトに味わうことができる。シプリアン氏の品質に対するこだわりの一環として、徹底した選果を行い、基準に満たない葡萄や樽は全てネゴシアンに売却している。そのため、必然的に最高水準のものだけが瓶詰される仕組みになっている。今やフランス国内だけでなく、ロバート・パーカー氏やイギリスのジャーナリストも注目するブルゴーニュの若手筆頭株。

ブルゴーニュ・ロンスヴィ
Bourgogne Ronceive

ジュヴレイ・シャンベルタン村にある10haのパーセル。シャンベルタンから国道74へ下った所に位置し、5haが村名クラスで、残りの5haがACブルゴーニュで、ドメーヌ・アルローではACブルゴーニュの5haを全て所有。味わいは、収量を40hlとグランクリュ並みに制限しているため、凝縮した赤いベリー系の果実味と長い余韻が楽しめます。

シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・ノワロ
Chambolle Musigny 1er cru Les Noirots

特級畑ボンヌ・マールの斜面下部に位置する1級畑。シャンボールらしい繊細さとモレらしい重厚感のある果実味を有するワインとなる。

シャルム・シャンベルタン
Charmes Chambertin

マゾワイエールの区画を含まない純粋なシャルム・シャンベルタンの区画のみから造られる。エレガントで果実味豊かなワインに仕上がる。

クロ・ド・ラ・ロッシュ
Clos de la Roche

クロ・サン・ドニと並んでモレ・サン・ドニを代表する特級畑。ジュヴレイ寄りのリューディ名をクロ・ド・ラ・ロッシュに所有し、テロワールから来る雄大なボディとミネラルが特徴的。

クロ・サン・ドニ
Clos Saint Denis

モレ・サン・ドニを代表する特級畑。アルロー家では南東向きの斜面中腹のベスト区画を所有。

ボンヌ・マール
Bonnes Mares

モレ・サン・ドニ村とシャンボール・ミュジニー村にまたがる特級畑。若いうちは繊細で硬く閉じきった状態の多い特級畑ミュジニーと対極に位置する、おおらかで力強く豊満なボディを持つワイン。

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ドメーヌ・アルロー
ワインの改革児
1942年ジョセフ・アルローにより蔵は創設されました。現在は2代目のエルヴと3代目の息子のシプリアンで15へクタールの畑で葡萄を栽培醸造しています。
ドメーヌはモレ・サン・ドニに位置するが、ニュイ・サン・ジョルジュにも14世紀からのカーヴを持ち、現在ではオールド・ヴィンテージのストック用としています。1998年よりニュージーランドと南アフリカでシャルドネとピノ・ノワールのワイン造りを修行してきたシプリアンの参画によって、畑仕事は全てリュット・レゾネとなり、殺虫剤、除草剤の使用は一切使用していません。2004年からすべての畑においてビオを実践しています。

シプリアン(Cyprien)が2000年に醸造責任者になり、果実味がより豊かで、尚かつエレガントさに磨きが掛かってきました。彼はいろいろなところでのスタジエ(ワイン造りの助手)を経てドメーヌに戻ってきました。早速グリーン・ハーベスト(実の熟す前に摘果してしまうこと)を積極的に行ったり、果実の実った段階であまり良くない樹を畑から抜いて果実の品質を安定させるなど、質の高いワイン造りに積極的に取り組んでいます。所有している葡萄の樹齢は平均的に古く35年~50年です。そして収穫量もかなり制限していて、単なるブルゴーニュ・ルージュでも35hl/haです。村名のAOCのものは30hl/ha、一級は28hl/ha,そして特級は25hl/haにして凝縮した葡萄からテロワールが反映されたワインを醸造しています。

ブルゴーニュ・ルージュ ロンスヴィ2011

セパージュ:ピノ・ノワール
毎年抜群のバランスで造られるワインは、繊細で赤や黒系の豊かな果実味に溢れています。確かなことは、村名クラスの実力を越えるブルゴーニュルージュであること! 現醸造担当シプリアン・アルローの祖父、初代ジョセフ・アルローが畑を入手したジュヴレイ村“ロンスヴィ”がある畑、ぽっかりとヴィラージュ地域から抜けています・・(;.;) これは、アルロー家先代が北欧からの移民だったからだとか、ないとか・・ ロンスヴィはブルゴーニュ・ルージュを名乗っていますが、周りの畑はすべてジュヴレイ・シャンベルタン・ヴィラージュ。もちろん、このロンスヴィもジュヴレイ・シャンベルタンの強いイメージを持つワインに仕上がりました。決して濃くはない2011年。ドメーヌ・アルローのロンスヴィを味わえば、その上のクラスのすべてのワインの出来が想像できるほどの傑作です。エレガンスパワー!

※《》内はインポーター資料より

http://www.vinpassionco.com/producer/producer-018/

https://vinorum.jp/products/domaine-arlaud-perefils

生産者の情報

https://www.domainearlaud.com

名称 ドメーヌ・アルロー ブルゴーニュ ロンスィヴィ
英字表記 Domaine Arlaud Bourgogne Roncevie
生産者 ドメーヌ・アルロー/Domaine Arlaud
国・産地 フランス・ブルゴーニュ・コート ド ニュイ・モレ サン ドニ
セパージュ【葡萄の品種】 ピノ・ノワール100%
ビンテージ【葡萄の収穫年】 2015
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】
STポイント※1 89
クラス※2 ハイクラス
抜栓 2020/07
※1
本サイト責任者による評価。身体意識のレベルを中心に、香り・味わい・ポテンシャル・コストなどから算出。最大100ポイント。
※2
価格帯により分類
レギュラークラス3000円未満
ハイクラス6000円未満
スペシャルクラス1万円未満
プレミアムクラス1万円以上
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