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イタリア・リグーリア州の土着品種であるアルバローラ100%で造られる高品質な1本。ルナエ社(LVNAE)は1900年代から農業をやっていた一族が1966年に設立したワイナリー(カンティーナ※)です。
※ イタリア語でワイン貯蔵庫の意味。小さなワイナリーを表す意味でも使われています。
土着品種であるアルバローラは、綺麗な酸とフレッシュ感が特徴の葡萄です。アッパッシメント(陰干し)にも向いており、リグーリア海岸沿いにあるカンティーナ・チンクエ・テッレ/CANTINA CINQUE TERREという共同組合で造られるパッシートワイン「シャッケトラ/SCIACCHETRA」にも、このアルバローラがブレンドされています。
畑の環境は海まで数kmと近く、日中に海から流れ込む暖かい風と、夜にアペニン山脈から吹き下ろす冷たい風により昼夜の寒暖差が生まれ、葡萄にとって理想的な環境となっています。
爽やかな青みのかかった花、柑橘系果実の香り、地中海の灌木のニュアンス。瑞々しさや爽やかさ、フレッシュ感があり、それらの心地よいバランスと繊細で複雑な香りが、食事との相性を高めてくれます。最低限のストラクチャを持ちつつも、それらが目立つことなく、ゆったりと料理を包み込むような寛容さを持つ味わいです。余韻も柔らかく続きます。
特徴的な身体意識は、センター(大径軸)、中丹田、肩包面、心田・心田流、パーム、仙など。
天性のクオリティを持つセンターは、薄っすらとかなり太い大径軸が形成されています。体幹部がすっぽりと収まるような太さがあり、包容力があるため様々な料理とのマリアージュを可能にします。ワインそのものにあえて細径軸を通さないことで、料理の持つセンターを生かし、マリアージュさせることを期待しているのでしょう。
頭上から肩包面にかけて、揺らぎのある身体意識が形成されており、天性、温性、ガイアといった3種類のクオリティを持っています。この多彩なクオリティと揺らぎにより、料理とのマリアージュ能力を高めています。これらの身体意識は、テロワールにおける海と山からの風と、そこから生まれる寒暖差の影響でしょう。
背中には天性のクオリティを持つ強い流れが天から入って来ており、身体の支えとなるような機能も感じられます。アペニン山脈から吹き下ろす冷涼な風が身体意識化したものでしょうか。
ゆったりとしたガイアのクオリティを持つ肩包面が形成されています。両脇には心田・心田流も形成されており、天性のクオリティとガイアのクオリティが入ってきています。また、手掌にはガイアのクオリティを持つパームも形成されています。肩包面やパームは造り手からの、心田・心田流はテロワールからの影響が反映されたものでしょう。
中丹田はシンプルな構造ながらも、強さがあります。女性好きな創業者のパオロ・ボゾーニと、真面目な醸造家であり息子でもあるディエゴの身体意識がバランス良く反映されています。
仙骨には、仙、と呼ばれる身体意識が形成されています。天性のクオリティを持ち、ワインの味わいへ奥深いストラクチャを与えています。この奥深さが料理とのマリアージュに生きています。
このように身体意識から観ると、全体としてテロワールを良く反映して造られた結果、料理とのマリアージュが高いレベルで可能なワインになっていることが分かります。主要なストラクチャの強さを極力抑えることで、様々な料理を主役にしやすくしています。このワインの1番強いストラクチャは仙であり、身体の裏側かつ重要な中心の一つである仙が天性のクオリティを持つことにより、料理を裏側から見守りつつもワインに存在感を持たせることに成功しています。太い大径軸の包容力と併せて、料理との素晴らしいマリアージュが可能な、お勧めの一本です。
この造り手の他のワインとしては、
エチケッタ ネーラ コッリ ディ ルーニ ヴェルメンティーノ/Etichetta Nera Colli Di Luni Vermentino
がお勧めです。
著名な専門誌ガンベロ・ロッソにおいて、2008年より10年連続最高評価であるトレビッキエリ(3つグラス)を獲得し、2019年には年間最優秀白ワイン賞(2018ビンテージ)に選ばれています。
一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。
《■ルナエ LVNAE
リグーリア州、ラ・スペツィアに位置し、トスカーナ州とリグーリア州の境にワイナリーと畑を持つルナエ。ワインは自然と人類が造りだす産物であるとの考えの下、その土地と、ワイン造りの伝統を反映したワインを製造しています。社長のパオロ・ボゾーニ氏は、収穫から瓶詰めまでの全ての段階で、継続的にまた注意深く仕事をすることで畑で造られるブドウの品質が保たれると考え、土地の力と研究を尊重し、情熱と理性を持ってワイン造りを行っています。
■トレ・ビッキエーリの常連リグーリア最高品質ヴェルメンティーノの造り手
ルナエは、パオロ・ボゾーニ氏が1966年に設立。現在は息子のディエゴ・ボゾーニ氏がエノロゴとして活躍しています。東リヴィエラの東端に位置するコッリ・ディ・ルーニD.O.C.エリアに位置するルナエの畑では、日中は畑から望める海から風が吹き、夜は背後にそびえるアペニン山脈から冷たい風が吹き、昼夜の寒暖の差が生まれ、香り高い高品質なブドウが育ちます。特に、このエリアのヴェルメンティーノはそのミクロクリマによって、青リンゴやアカシアの芳醇な香りと、北イタリアの白ワインに特徴的な酸味、余韻に旨みのある心地よいミネラルを感じさせるワインを生み出します。
また、90年代からトリノ大学との協力により、ドナート・ラナーティ教授とCNR(国立研究センター)の下、様々な研究を行い、コッリ・ディ・ルーニ特有の土壌、気候に最も適したヴェルメンティーノのクローンを選別したり、テロワールを最大限表現するために最適な株密度や仕立てを探るなど、常に品質の向上に力を入れています。トップ白ワイン、ヴェルメンティーノから造られる「エチケッタ・ネーラ」はガンベロロッソ誌で連続で最高評価のトレ・ビッキエーリを獲得するなど高い評価を得ています。
■ワイナリー名の由来
小さな町のようなルナエのカンティーナ。ミュージアムやティスティングルーム、ショップなどもある。
Cantine Lunaeの名前の由来はラテン語の『Lunae(月)』に由来しています。古代ローマ時代、ラ・スペッツィアの近くに『Luna(イタリア語で月)』という名の町があり、湾に沿った町の形が月に似ていたため、この名前が付けられました。Lunaは港町としても栄えていました。Lunaは先に述べたトスカーナ州のカッラーラという町からも近かったため、建物が大理石で造られており、夜になると月の光が大理石に反射して輝いて見え、それは美しい町だったそうです。しかし当時、北方の侵略者が南下してきた際に、Lunaのあまりの輝かしさと美しさにローマと間違えられ略奪にあい、滅びてしまいました。Lunaでは当時から高品質な白ワインが造られ、ローマにも届けられていたそうです。Paolo氏は自分の産まれた土地にあった、伝説の『月の町』を思い浮かべ、また、高品質なワインを造っていた町でもあったことから、自分のワイナリーに『Lunae = Luna』という名前をつけたということです。
■アルバローラ
9月前半に手摘みで収穫したアルバローラは20kgの箱に入れられます。12時間果皮と一緒にコールドマセラシオンし、ステンレスタンクで発酵。3~4月ごろまで熟成させます。野の花、地中海の灌木、柑橘類を想わせるような濃厚で複雑な香り。非常にみずみずしくフレッシュで、様々なアロマが感じられます。心地よい後味が長く続きます。海の幸の前菜との相性は抜群です。》
※《》内はインポーター資料より
https://www.montebussan.co.jp/wine/LUNAE.html
生産者の情報
https://www.montebussan.co.jp/wine/LUNAE.html
名称 | アルバローラ カンティーナ ルナエ コッリ・ディ・ルーニ |
英字表記 |
Albarola Cantine LUNAE DOC Colli di Luni
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生産者 | ルナエ/Cantine Lunae(Bosoni) |
国・産地 |
イタリア・リグーリア・DOCコッリ ディ ルーニ
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セパージュ【葡萄の品種】 |
アルバローラ100%
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ビンテージ【葡萄の収穫年】 | 2018 |
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】 | 白 |
STポイント※1 | 88 |
クラス※2 | ハイクラス |
抜栓 | 2020/03 |