【総支配人 ワインバトル 第8回】
場所:長野県野沢温泉村/関東某所 各5年前
内容:グラスを割らない(破壊系の気をコントロールする)
総支配人
最近、かなり追い込んだ鍛錬をしているせいか、身体意識のバランスが変わってきているな。このような時は予期しない動きをしてしまうことがあるから、怪我などに気を付け注意深く行動せねば。
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■野沢温泉村にて
総支配人
さて、皆にサーブしたことだし、後はゆっくり楽しめそうだな。乾杯!!
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参加者
そのワイン注いでもらってよい?
総支配人
もちろん。
では自分のグラスを置いてから注ぐかな。このような時は酔って動作が荒くなるから、丁寧に慎重に置かねばな。そっと。。
カシャ
総支配人
ん?
グラスのボウル※1とステム※2の付根が何の前触れもなく割れた。。。
接合が外れたような割れ方だな。しかも、割れ方がゆっくりで、ボウルが手の甲に落ちてきて乗っている笑
※1 ワインが入る部分
※2 ボウルからつながる棒状の手で持つ部分
カシャ
総支配人
む?今度はステムとプレート※3が割れた。。
これもまるで接合が外れたような割れ方だ。
一体どうなっているのだ。。
とりあえずボウルは無事だから持つかな。
※3 フットとも呼ぶ。グラスを支える平らな部分。
カシャ、カシャ
総支配人
何!?ボウルが左右に不思議な割れ方をした!何が起こっているのだ??
参加者
今、あり得ない割れ方をしましたね。。
総支配人
うーむ、これは完全に破壊系の気の作用によるものだな。過去何度か経験はあるが、最近は収まっていたので油断していた。5年に1度くらいのペースで同様の現象が起きているな。15年前は振った木刀が空中で折れ、10年前は自転車のチェーンが切れ、5年前は自転車のサドルが芯から折れたからな。今回のように時間差がありながら破壊が続けて起きたのは初めてだが。まあ、若かりし頃の高岡師範に起きた現象と比べたら遊びみたいなものだがな。それに破壊系の気を扱えても、美味しいワインを注げるわけではないからな。とにかく今後も身体意識を鍛錬し、気を付けねばなるまい。
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■3日後 関東某所
総支配人
さて、野沢ではグラスを割ってしまったから気を付けねばな。
ナイトマネージャー
お疲れ様でした!写真見るとヤバイ割れ方していますね笑
総支配人
そうなんだよ。何となく危ないかな、という直感があったので、出来るだけ静かに置いたのだが、薄い氷が次々と割れるかのように時間差で割れていったのだよ。
ナイトマネージャー
総支配人は破壊系の気で何かが壊れることが定期的にありますよね。
総支配人
まだまた未熟ということだよ。身体意識のバランスが取れてくれば、その現象も落ち着きそうだがな。破壊系のクオリティの気なんて、美味しいワインを注ぐために必要な良質で高雅な天性のクオリティが生み出す気と比べたら、低質な気だからな。褒められたものではない。身体、身体意識の鍛錬不足、といったところかな。
ナイトマネージャー
では今日は割らないようにしないとですね笑
総支配人
そうだな笑
ではグラスは触れないようにして、乾杯!
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総支配人
さて、一本空いたことだし次のワインへ行くとするか。グラスを置こうかな、、
カシャ
ナイトマネージャー
空中で割れた!!
総支配人
まだボウルは助かる!!
ナイトマネージャー
おお!でもステムの部分から下は粉々に砕けましたね。しかも不思議な折れ方をしていますね。
総支配人
3日前の経験からボウルは助けたが、、このステムの割れ方は何なんだ?縦に裂けて割れたかのようだな。。
レベルは全く違うが、高岡師範も昔いろいろとこのようなことがあり、そのうちの幾つかは私も実際にこの目で見ているからな。それらは身体意識の理論を用いると説明が可能だ。現在の物理学的にあり得ないようなことでも、起きた現象を真摯に受け止め解明していくのが科学的立場、そして科学的認識というものだからな。
ナイトマネージャー
武術系は凄い話が多いですね笑
話をしているうちにグラスが空いてしまいました!
割れないうちに次を飲みましょう!笑
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この総支配人には
正しいと信じる夢がある