【総支配人 ワインバトル 第6回】
場所:都内日本料理店
内容:ワインメーカーズディナーにおけるテイスティング
高岡師範
さあ始まりだな。
総支配人/料理長/コンシェルジュ
楽しみですね。
総支配人
(ついに来たか・・・先日のテイスティング稽古の成果を出さねばな)
※用意されたワインは4種類
シエラ・カンタブリア・ブランコ/SIERRA CANTABRIA BLANCO 2017
シエラ・カンタブリア・クリアンサ/SIERRA CANTABRIA CRIANZA 2015
シエラ・カンタブリア・レセルバ/SIERRA CANTABRIA RESERVA 2012
サン・ビセンテ/SAN VICENTE 2007
料理店オーナー
(造り手へ紹介)
このお店で1番サン・ビセンテを飲まれている方、サン・ビセンテKINGです。
高岡師範
どうも。サン・ビセンテKINGです。
高岡師範
1本目は白か。これは美味い。品種は?
総支配人
ソーヴニョン・ブラン主体ということは分かるのですが、、単品種ではないですね。
ソーヴィニヨン・ブラン40%、ビウラ30%、テンプラニーリョ・ブランコ15% 、マルヴァジア10%、マトゥラナ・ブランカ5%
だそうです。5種類も混ぜているんですね。
高岡師範
かなり特殊なブレンドだな。
様々なファクターがあり、それらが料理とよく合う。それと、余韻にゴーヤのようなほろ苦さがあり、それも料理と合うね。
総支配人
それぞれのファクターがよく主張しながらも、統一感がありますね。
(造り手へそれらを伝える)
高岡師範
あのさぁ、お前俺が言ったことを表現を変えて言っているだけだろう。それじゃあ連れてきた意味がないだろ。例えば赤ワインについて発言するとか、そこから実はこういうのを作っていて、とワインサイトの話へつなげるとか、せっかく与えられたチャンスなんだからもっと積極的にものにしないとな。
総支配人
押忍。申し訳ございません。次は本気でいきます。
料理長/コンシェルジュ
………
————–
通訳
造り手がコンシェルジュにぜひワインを注いでいただきたいそうです。
コンシェルジュ
え?笑
良いですよ。
※造り手へ極意注ぎを披露
造り手
ありがとう!美味しい!
料理長
実はこの会に先駆けて、数種類テイスティングをしてみたのですが、セレクシオン/SELECCIONはすごいポテンシャルですね。抜栓から五日間経ってようやくバランスが整って美味しく飲めました。
造り手
そんなことを試してくれたんだ。嬉しいね。
総支配人
サン・ビセンテですが、大好きなワインです。何度も飲ませていただいていますが、真ん中に集まってくるようなまとまり感があり、それが天地へ高く深く大きなスケールで展開しています。明るさと品格を併せ持つ、素晴らしいワインだと思います。
造り手
すごいテイスティングコメントだね。ありがとう!
テンプラニーリョ・ペルドというのは、毛の生えたテンプラニーリョという意味で、希少な品種です。ここの畑は初めはもっと狭くて、それを少しずつ広げてきました。私が父親からワイナリーを引き継ぐ際に、1番難しい畑を自分に任せて欲しい、と伝えたところ、引き継がれたのがこの畑なのです。
高岡師範
クレイジー!良いクレイジーだね。クレイジー大好き。それが良かったんだよ。
料理店オーナー
自分が若い頃、スペインで暮らしていた時に日本へワインを送ったが、40本送った中で、なぜか3本もサン・ビセンテが入っていました笑
当時でも他のワインと比べて価格が高かったのですが、お金もないのに3本も買ってしまった笑
その造り手を自分のお店に呼ぶことができるとは、、本当に感慨深いです。
高岡師範
それが良いクレイジーなんだよ笑
造り手
何か一筆書いていただけないでしょうか?
高岡師範
もちろん!
富士山の清涼感に苺甘王のうま味と
サンヴィセンテ
沖縄ゴーヤーのほろ苦さが舞う
これだな。
————–
総支配人
無事盛り上がってよかったが、このような場でも、もっと的確かつ予想外なコメントが出来るよう鍛えねばならないな。。。
高岡師範の最後の一筆は、私では全く思い付かないコメントだな。。
戦いに敗れ欲するものが手に入らなかった場合………
挫折感と敗北感を味わい
傷つき…そして 次なる戦いのとき
「恐怖」を感じることになる…………
おれは「恐怖」を克服することが
「生きる」ことだと思う