今回おすすめするワインはこちら。
ボルゲリ地区で1700年代から葡萄栽培を続ける名門が造る一本。その地の領主の象徴であるボルゲリ城を受け継いだ方の直系子孫によって造られています。
長年、葡萄栽培のみ行っていましたが、2001年よりワイン造りをスタートしました。
元祖スーパータスカンである「サッシカイア」を造る「テヌータ サン グイド」や、同じくスーパータスカン「オルネライア」とは親戚関係にあたり、現在でも両社へ葡萄を供給していますが、最上の葡萄は自社のフラグシップである「カステッロ・ディ・ボルゲリ」に使用されます。
今回ご紹介させて頂くのは、この「カステッロ・ディ・ボルゲリ」のセカンドワイン。2005年がファーストビンテージ。
美しく気品のある味わいです。
プラムなどの赤系果実のコクのある香り、スパイスやナッツ、オレンジピール、ハーブのニュアンス。味わいは、バランスの良い果実味と滑らかなタンニンが感じられ、開いてくるとチョコのようなニュアンスも出てきます。酸も美しく、気品があり、余韻へと続きます。フレッシュ感がありつつ落ち着きもあり、エレガント。ストラクチャもあり、葡萄の厳しい選別を感じさせる完成度の高いワインです。
特徴的な身体意識は、センター(細径軸・中径軸)、中丹田、下丹田、肩包面、心田・心田流、腹赤、大地とつながる身体意識など。
センターは天性のクオリティを持つ細径軸と中径軸が通っており、美しさと気品を創り出しています。
鼻の下くらいの位置から上にポッカリと空いたような身体意識があり、周りにある熱性の気から頭部を守っています。不思議な身体意識ですが、敢えて考察すると、葡萄園に囲まれた城、という環境が影響しているのかもしれません。
肩包面は天性のクオリティのものが形成されており、このワインへ美しさを与えています。さらに、そのすぐ下に薄っすらと別のクオリティを持つ肩包面もあり、味わいにチョコのようなニュアンスをもたらしています。
中丹田は中程度の大きさのものが形成されており、そこから斜め上方2方向へ縦長の中丹田も形成されています。これはコクのある香りや味わいを生み出しています。
この2方向へ伸びる特殊な中丹田ですが、別な観点では、葡萄を供給しているサッシカイアやオルネライアを表しているのかもしれません。
中丹田のすぐ下には満足感を生み出す腹赤という身体意識が形成されており、その腹赤へ重なるように左右にも熱性のクオリティを持つ身体意識が形成されています。これは、横方向へ広がるような満足感を生み出しています。
心田・心田流が形成されており、中丹田へ熱性のエネルギーを供給しています。
薄っすらと下丹田が形成されており、そこへ掛かるように大地とつながる身体意識も形成されています。味わいに落ち着きを与えています。
このように、身体意識から観ると天性のクオリティと熱性のクオリティのバランスが良く、重性のクオリティもわずかにあり、完成度の高さを感じさせます。ストラクチャも面白い形状のものが多いため、飲み飽きさせないワインであることが伝わってきます。気品とバランスの良さを持つ素晴らしいワインです。
この造り手のフラグシップワイン、
カステッロ・ディ・ボルゲリ/CASTELLO DI BOLGHERI
もお勧めです。
ヴァルヴァラよりもカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高く、エレガントで風格を感じさせるワインです。
一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。
《数々のスーパートスカーナを世に輩出したトスカーナ州ボルゲリ地区。その地の領主の象徴であるボルゲリ城(カステッロ・ディ・ボルゲリ)を相続したアルベルト・デッラ・ゲラルデスカ直系の子孫であるフェデリコ・ジレリによって造られ始められたワインです。サッシカイアで知られるサン・グイドのオーナー、ニコロ・インチーザ・デッラ・ロッケッタやオルネライアを世に送り出したロドヴィコ・アンティノリの両貴族から見ると本家にあたります。葡萄栽培の歴史は古く、1700年半ばに城の修復と共にこの葡萄園が誕生しました。この葡萄園は今も城を囲む形で位置しています。当初は自社でのワイン造りは行わず、収穫した葡萄は「親戚であるサン・グイドやオルネライアに譲る」という高品質な葡萄を生産しており、2001年から良年のみワイン造りをスタートしました。そして現在も所有する約50haの畑の内、最上の葡萄のみがカステッロ・ディ・ボルゲリに使われ収穫された葡萄の10haはオルネライアへ、15haはサン・グイドへと販売されております。
◎カステロ・ディ・ボルゲリ畑の特徴
畑の斜面は南西向き。海を正面に臨み海風に恵まれています。タンニンは上品で柔らかく、綺麗な酸を備えたワインが出来上がる絶好のロケーションです。土壌は約3割が粘土、他は砂質や石灰質、泥質が入り交じった土壌。カステッロ・ディ・ボルゲリの畑で一番の特徴がこの粘土。ボルゲリの北部は白い粘土質で、南に行くにつれ赤い粘土質になっていきます。南の赤い粘土質で作った葡萄は少し苦味があり、野性味のある葡萄ができるそうです。カステッロ・ディ・ボルゲリの土壌は中間の茶色の粘土質。タンニンをしっかりと含んでいるが、柔らかみのある味わいの葡萄ができる一番良いエリアです。また、日光で表面の粘土が乾き、地中の水分を保つ膜の役割をします。これも、海に近いエリアになると砂質の土壌が多くなり保水力が保てなくなるので、この場所がボルゲリの畑で一番良いテロワールだと言います。事実、カステッロ・ディ・ボルゲリの畑は、サン・グイド、オルネライアなどボルゲリのトップ生産者が密集する一帯に位置します。新芽が等間隔に保たれるというメリットからすべてコルドンで仕立てています。1本の樹あたり新芽を5-6個、実が16房になるようコントロール。6月に房をセレクトし半分の8房まで間引きします。8月に葡萄をテイスティングし、各品種ごとに収穫時期を決定します。収穫はもちろん全て手摘み。収穫時期は人員を総動員し迅速にワイナリーへ運び込むことを心がけています。
2001ヴィンテージはオルネライアのカンティーナを借りて醸造が行われましたが、2004年ヴィンテージからは、1790年に作られた地下セラーを近代的な醸造施設へと改装し、自らのカンティーナにて醸造を行っております。収穫後素早く運び込まれた葡萄はカステッロ・ディ・ボルゲリ用、ヴァルヴァラ用に分けられ木製タンク、ステンレスタンク併用にて品種毎に発酵+マセラシオン。発酵には1/3野生酵母、2/3セレクトイーストを使用。225lのブルゴーニュサイズのフレンチバリックで熟成。その後アッサンブラージュし、500lトノーで再度熟成させます。収穫翌年の11月に試飲し、その後の熟成期間を最終決定します。
2009、2010年度版エスプレッソ誌より
2009年版
カステッロ・ディ・ボルゲリ2005がエスプレッソ誌のDOCボルゲリにおいて、オルネライアやグラッタマッコには0.5点上回り、サッシカイアに次ぐボルゲリで2番目に高い17点を獲得しました。
2010年版
また、2006ヴィンテージも2005に引き続きオルネライアやグラッタマッコに0.5点上回り、DOCボルゲリで2位にランクインしました。
BOLGHERI ROSSO SUPERIORE 2006 - 17.5点
『今年もまたハイレベルなワインを産み出し、この地域の他の有名なブランド以上に注目を集めている』
参考 ガンベロ・ロッソより
ガンベロ・ロッソ2013年版にてカステッロ・ディ・ボルゲリ2009ヴィンテージが 最高賞3ビッキエーリを獲得! また最新2014年版でも 2年連続となる最高賞3ビッキエーリを獲得しました!
[2014年版掲載文章抜粋]
1500年から続く歴史の古いセラーが残っており、当時はゲラルデスカ伯爵が所有していた。現在はジレリ家の所有で、このアペラシオンのトップ生産者となっている。50haの葡萄畑を持ち、恵まれた複雑な土壌がある。ワインは常にエレガントで、抽出しすぎず、上品です。カステッロ・ディ・ボルゲリ2010のレベルは絶対的に高く、ヴィンテージの特徴にそって、赤い花やベリー系、東洋のスパイスの香りが現れ、口中で上品かつエレガントに広がる。果実味の抽出が完璧。
スローフード協会発行Slow Wineより
[掲載文章抜粋]
オーナーのフェデリコ・ジレリは農業家としてワイナリーを運営しており、アルト・アディジェ州の醸造家のアレックス・ドンディと協力している。アレックスは優れた醸造家で、サン・ミケーレにある学校を卒業。ワインのリリースを焦らずタイミングを見計らい、感動させるワインを産み出す。
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ヴァルヴァラ
VARVARA 2017
原産地呼称:D.O.C. BOLGHERI
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン60% メルロー20% プティ・ヴェルド5% カベルネ・フラン15%
醸造:畑と選果台にて2度の選果。100%除梗後ステンレスタンク、木樽併用にて発酵。500lトノーにて12ヶ月熟成。
“ヴァルヴァラ”とはオーナーの祖母の名前を冠した、2005ヴィンテージよりリリースされたセカンド・ワインです。セカンドとは言え葡萄は厳しく選別された房のみを使いクリーンな味わいの上、今からでも柔らかくフレッシュ。フルーティーかつバランスが良く、アロマティックなワインに仕上がっております。
2017ヴィンテージ評価
ワイン・エンスージアスト…90点
ワイン・アドヴォケイト…92点
赤い果実や小さい花、ブルーベリーや白胡椒、ヘーゼルナッツやオレンジ・ピール、海を連想させるかすかな潮の香り。タンニンがソフトに感じられ、フレッシュな果実の風味と酸の広がりがよく、余韻も長く持続します。
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カステッロ・ディ・ボルゲリ
CASTELLO DI BOLGHERI 2016
原産地呼称:D.O.C. BOLGHERI SUPERIORE
品種:カベルネソーヴィニョン85%、カベルネフラン15%
醸造:収穫時期が異なる為、各品種毎に醸造。木製発酵槽とステンレスタンク併用し、29~30℃にて20~24日間発酵、マセラシオン。丁寧にルモンタージュを行い、カベルネは樽内、メルローはステンレスタンクにてMLF。500lトノーのみにて18ヶ月熟成。
【2016ヴィンテージ評価】
ワイン・アドヴォケイト…95点
ワイン・スペクテイター…93点
ワイン・エンスージアスト…92点
過去ヴィンテージ評価
ガンベロ・ロッソ…最高評価トレビッキエーリ(2007、2009、2010、2012)
ワイン・アドヴォケイト…93点(2013) 92+点(2010)
ワイン・スペクテイター…93点(2009、2012、2013) 92点(2011)
デキャンタ…96点(2011)
輝きのある深いルビー色。赤い小さな果実やブルーベリー、革、タバコや、ピンク・ペッパー、パプリカなどの中にハーブや小さい花などの繊細で複雑な香り。力強く厚みのある果実味で、酸、ミネラルは優しく綺麗でバランスの良い味わいです。》
※《》内はインポーター資料より
http://www.vintners.co.jp/italy/toscana/castello-di-bolgheri/
生産者の情報
http://www.vintners.co.jp/italy/toscana/castello-di-bolgheri/
名称 | ヴァルヴァラ カステッロ ディ ボルゲリ |
英字表記 |
VARVARA CASTELLO DI BOLGHERI
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生産者 | カステッロ・ディ・ボルゲリ |
国・産地 |
イタリア・トスカーナ・ボルゲリ
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セパージュ【葡萄の品種】 |
カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー20%、プティ・ヴェルド5%、カベルネ・フラン15%
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ビンテージ【葡萄の収穫年】 | 2016 |
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】 | 赤 |
STポイント※1 | 88 |
クラス※2 | ハイクラス |
抜栓 | 2019/08 |