今回おすすめするワインはこちら。
南アフリカのトップワイナリーの一つ、ニール・エリスへ葡萄の供給を行ってきた醸造家ホセ・コンデが手掛ける、コストパフォーマンスに優れた一本。
元アートデザイナーであるホセ・コンデは、ほぼ独学でワイン造りを学び、1998年には自身のブランドである「スターク・コンデ」を立ち上げ、ファーストビンテージで南アフリカのカベルネ・ソーヴィニヨンから作られるワインのトップに立ったという才能の持ち主。
このエッセイも1000円を切る価格帯ながら、エレガントでバランスの良い素晴らしい味わいです。
ブラックベリーなどの黒系果実の香り、カカオやシナモンのニュアンス。わずかに煙のニュアンスもあります。味わいはエレガントで分かりやすい果実味があり、酸とタンニン、ミネラルのバランスも良く、スパイシーさや土のようなニュアンスもあり、要素が多いため安っぽさを感じさせにくい造りとなっています。時間が経つにつれて、明るい果実味の中にシラー由来と思われる小さな水玉のように細かく散らばる渋味・苦味があり、このワインの特徴的な構造を作っています。良い意味で葡萄ジュースのような美味しさがあり、アッサンブラージュ(数種類の葡萄をブレンドして造る)を生かして上手くまとめ上げたワインと言えます。
特徴的な身体意識は、センター(細径軸・中径軸)、中丹田、温球、重性のクオリティ、ガイアのクオリティなど。
センターは、薄っすらとですが細径軸と中径軸が通っています。このセンターがあることで、味わいにパワフルな他の要素があるのに、真ん中を侵食されることなく、バランスの良さを生み出しています。
中丹田は縦に長い形状で、そこへ重なるように温球もあり、味わいに満足感を与えています。
中丹田の外側の位置には、縦に長く大きな熱性のクオリティを持つ身体意識とそれに重なるように形成された重性のクオリティを持つ身体意識、ガイアのクオリティ、大地とつながる身体意識が形成されています。それらへ下方向のモビリティが働いており、安く感じさせない要素の多さと程よい重み、複雑さがあります。
このような価格帯のワインは、身体意識のストラクチャーがないものが殆どですが、このワインについては上記のようなストラクチャーを感じます。
レストランの少し良いグラスワイン程度の値段で購入できるので、ぜひ試してみてください。
この造り手の他のワインの中では、前述した
スターク・コンデ ステレンボッシュ カベルネ ソーヴィニヨン/Stark-Conde Stellenbosch Cabernet Sauvignon
カベルネ・ソーヴィニヨン85%、プティ・ベルドー5%、マルベック4%、カベルネ・フラン4%、メルロー2%(2015ビンテージ)
が特にお勧めです。
一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。
《エッセイ シラー 2017
南アフリカ コースタル・リージョン 赤 ミディアムボディ
パンゴリン、スターク・コンデの生産者ホセ・コンデがプロデュースした南アフリカワインの新定番。シラー(73%)、ムールヴェードル(10%)、グルナッシュ(10%)、サンソー(7%)のブレンド。まろやかなタンニンとすっきりとした果実味、従来の南アのワインと比べて、とてもエレガントなスタイルに仕上がりました。
(アルコール度数:14%)
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スターク・コンデ・ワインズ
評価に厳しいニューヨークタイムズも認めた南ア産カベルネの造り手
ニューヨークタイムズ紙も注目!南アフリカ産カベルネの頂点をいくグレートバリューブランド。南アフリカのトップワイナリーの一つ、ニール・エリスへブドウの供給を行ってきたホセ・コンデ氏が1998年に立ち上げた自身のブランド。最初はたった6樽、プレス機さえ無い為足ふみによるプレスからワイン造りを開始。このワインがその年のワインショーでトロフィを受賞。いきなり南アトップカベルネに選ばれました。2009年にはNYタイムスでカベルネ2003が南ア産トップカベルネ10本の1本として紹介されました。蔵の規模は小さいですが、ステレンボッシュの多彩なテロワールを表現させ手作業をモットーにブドウ栽培・ワイン造りを重んじています。
神の申し子、独学でワイン造りを学んだ天才醸造家
南ア屈指の醸造所ニール・エリスの共同経営者を義父に持つ、アメリカ産まれの元アートデザイナー。ほぼ独学でワイン造りを学び、ファーストヴィンテージで南アトップワインを産み出した神の申し子とも言える天性の持ち主。自身のブランド『スターク・コンデ』以外にもマン・ヴィトナーズの共同経営者としてコストパフォーマンスの高いワインを世に送り出しています。
「世界の日本人妻は見た」で取り上げられ日本でも一躍有名に!
2015年6月、オーナー醸造家のホセ・コンデ氏の奥様、マリーさんが人気のTV番組「世界の日本人妻は見た」で取り上げられ、彼らのワインを試飲した有名人が大絶賛!この結果、スターク・コンデ社のワインは日本市場から、そして現地在庫まで瞬く間に完売しました。リーズナブルな価格でありながら、素晴らしい品質を誇る彼らのワインは、国際的にも高い評価を獲得。2013年度のオールド・ミューチュアル・トロフィー・ワイン・ショーでは、南アフリカで最も成功したワイナリーへ授与される「モスト・サクセスフル・プロデューサー賞”トロフィ”」を受賞。南アフリカのワインガイド「プラッターズ」でもフラグシップのカベルネが最高評価の5★を獲得しています。
最高気温
1月の平均気温:28-18度(ステレンボッシュの中では冷涼な産地)夏には強い
飾り立てずシンプルで伝統的ですが、清潔さと細部への気遣いが現れたワイン
テロワールに忠実に・ブドウの本来持っている特長を素直に表現させたワイン。そして、人工的では無く、モダンで清潔感を併せ持ったワインが理想のスタイルです。醸造家として、工芸品という考え方に関心を持っており、ワインメーキング(ブドウ栽培も含め)は追求すれば一種の工芸品だと考えます。
ヨンカースフックのテロワールが約束する品質
異なった微小気候が点在するヨンカースフック・ヴァレーに位置する自社畑の他、スターク・コンデが管理するカベルネにとって理想的な産地であるボテラレー、ヘルデバークに位置する栽培農家の良質なブドウを使用。(エントリークラス、ぺピン・コンデに使用)
蔵の規模こそまだ小さいものの設立当初と変わらず、ステレンボッシュの多彩なテロワールを表現させ、手作業をモットーにブドウ栽培・ワイン造りを重んじワインを産み出しています。
◆自社畑:ヨンカースフック
◆所有面積:約250ヘクタール(ブドウ畑:40ヘクタール)
◆産地:洗練されたエレガントなタンニンや、ナチュラルな酸味などの特性を持つブドウを産出する産地として、ブディックワイナリーがひしめき合うステレンボッシュの銘醸地です。
◆ブドウ栽培:90年より畑の本格的な改造を行い、より良いクローンや品種の植え替えを開始。畑を幾つものブロックに分け管理、異なった微小気候を利用した栽培を実践します。
◆気候:1月の平均気温:18-28度(ステレンボッシュの中では冷涼な産地)夏には強い
南東風が吹き、ブドウの樹の病気を予防する他、収穫高を抑え良質なブドウを育みます。
◆土壌:風化した花崗岩土壌が粘土質土壌で、細粒な砂利や石が多く含まれます。
◆地形:150-310メートル(急勾配な山肌がユニークな微気候を形成)
◆降水量:約1000mm(70%は冬季に集中)ステレンボッシュの他地域に比べて約二倍と恵まれています。
カベルネにとって最高の環境が揃う土壌
土壌: 風化した花崗岩土壌が粘土質土壌に広がる。細粒な砂利や石の多い土壌
地形: 150-310メートル(急勾配な山肌がユニークな微気候を形成)
異なる区画の異なるスタイルのブドウのポテンシャルを最大現に表現
1990年より畑の本格的な畑の改造を行い、より良いクローンや品種の植え替えを行ってきました。畑を幾つものブロックに分け管理、異なった微小気候を利用した栽培を実践しています。
1. 収量を注意深く監視—目標とするワインと照らし合わせて自分たちが今何をしているかを常に検証・評価し改良を重ね栽培をおこないます。
2. クローン選択—適切なクローン&品種を選択。畑を細かなブロックに細分化し管理。近年になり幾つかの再優良ブロックも生産が再び可能となり将来への期待が高まります。
3. 有機栽培への期待—-一部有機栽培を実施、将来的には全てを有機へ移行する予定。
4. 手作業・手摘み収穫・選果—全て手作業でブドウを管理します。
小さなタンクで小分けに発酵
収穫・房の厳しい選別、小分けにした醗酵、手作業によるピジャージュ、バスケットプレス機の使用や樽熟成等の厳しい管理を行うことでブドウのポテンシャルを引き出します。
使用するタンクは、500kgと1300kgと非常に小さいサイズの物で、収穫毎にそれぞれのブドウを小分けして醗酵することが可能。洗浄も行いやすく、丁寧な醸造・管理が可能です。
NYタイムズが認めた南ア産カベルネ!
2009年にNYタイムスのワインコラム「ワイン&ダイン」が南アフリアカは正当な価格で手に入る高品質カベルネの産地で最も重要な産地」と絶賛。スターク・コンデのフラグシップカベルネ 2003を南アフリカ産トップカベルネとして第10位にも選んでいます。
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マン・ヴィントナーズ(マン・ ファミリー・ワインズ)
マン・ヴィントナーズ。それは愛する妻達のイニシャルから取った名前。
パッションに溢れる3人の友人が始めた愛に溢れるブランド。最高のコスパワイン。
マン・ヴィントナーズの前身は、現オーナーで創設者の二人、マイバーグ兄弟の実家が5世代に渡り100年以上もの間ワイン造りを行ってきた、ケープで最も古い家族経営のワイナリーの一つです。1947年に入ると、ワイン造りを辞めブドウ栽培に専念し収穫したブドウを協同組合【当時のKWV】に販売していました。
世代は変わり1998年、5代目となるマイバーグ家の長男で大学で法律を学んだフィリップと哲学と法律を学んだ弟、ティレルが一家の伝統であるワイン造りを再び始めようと立ち上がりワイン造りを再開させます。アパルトヘイトの時代から、撤廃へと南アフリカが大きく生まれ変わった激動の時代、本当の意味での南アフリカワインのルネッサンスが始まったわけですが、マン・ヴィンテーナーズの始まりもこの新たな時代の到来により、前進したのです。
南アフリカの地で世界に通用するワインを造るべく動きだしたプロジェクト。
若き情熱に溢れるチームによって産み出されたシリーズ。
2001年には、マイバーグ兄弟と友人で会った、醸造家ホセ・コンデ氏がマイバーグ兄弟の強いパッションと情熱に賛同し、彼らのプロジェクトに加わることを決意。こうして、情熱のプロジェクト「マン・ヴィントナーズ」が誕生しました。
コンセプトは、自分たちが買いたい・飲みたいと思うようなワイン。
高いコスパを追求したスタイリッシュな本格派ワイン。家族で作る手作りのワイン。そんな、家族円満という願いを込め、彼らの妻のイニシャルをMarie(マリ-),Anette(アネッタ),そしてNick(ニック)の頭文字をそれぞれ一文字ずつ取りMAN VINTNERSは誕生しました。
古木にこだわり手間隙掛けて栽培されるブドウ
ブドウ栽培にこだわり、良質なブドウを収穫するため、大部分のブドウを樹齢30年以上の古木のブッシュバイン(低木)で育てます。ブドウの木は自らの力でバランスを保ち高い品質のブドウをつけます。
また土壌は非常に乾燥しておりシェール土壌と泥板岩主体でミネラル感豊富なエレガントな果実味とバランス感に優れた、どこかフランスを印象付けるようなオーカにしかできない南アフリカワインを産み出しています。
日々の幸せとワイン♪
オーカとは、暖炉の縁の装飾部分を意味します。暖炉の周りには自然と人々が集まり、楽しい会話や時間が流れます。オーカはこのワインを飲む人々の幸せを願い付けられたブランド名です。》
※《》内はインポーター資料より
https://www.cavederelax.com/smartphone/detail.html?id=020001000016&category_code=ct28&sort=order&page=2
https://mot-wine.mottox.co.jp/winery/publish/html/1076.html
https://mot-wine.mottox.co.jp/winery/publish/html/238.html
生産者の情報
http://www.essaywines.co.za/
※スターク・コンデ・ワインズ
ホセ・コンデのメインブランド
https://mot-wine.mottox.co.jp/winery/publish/html/1076.html
※マン・ヴィントナーズ(マン・ ファミリー・ワインズ)
ホセ・コンデの別プロジェクト
https://mot-wine.mottox.co.jp/winery/publish/html/238.html
名称 | エッセイ シラー |
英字表記 |
Essay Syrah
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生産者 | マン・ ファミリー・ワインズ(ホセ・コンデ) |
国・産地 |
南アフリカ・コースタルリージョン・パール
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セパージュ【葡萄の品種】 |
シラー60%、ムールヴェードル22%、グルナッシュ15%、サンソー3%
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ビンテージ【葡萄の収穫年】 | 2016 |
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】 | 赤 |
STポイント※1 | 80 |
クラス※2 | レギュラークラス |
抜栓 | 2019/08 |