リジーニ ブルネッロ ディ モンタルチーノ/Brunello Di Montalcino Azienda Agraria Lisini 〜おすすめワインリスト〜

リジーニ ブルネッロ ディ モンタルチーノ2014_1

今回おすすめするワインはこちら。

16世紀に設立され400年続くモンタルチーノ地区の重鎮、リジーニが造る王道のブルネッロ ディ モンタルチーノ。

今でこそ有名で多くの造り手がいる「ブルネッロ ディ モンタルチーノ」ですが、1967年設立のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ協会はリジーニを含めた12の生産者が設立したと言われています。

「ブルネッロ ディ モンタルチーノ」とは、イタリア・トスカーナ州・モンタルチーノ地区でサンジョヴェーゼの変異種であるブルネッロ(サンジョヴェーゼ・グロッソ)100%から作られる赤ワインで、ピエモンテ州でネッビオーロ種から作られる「バローロ」「バルバレスコ」と並び、イタリア三大赤ワインとして高貴で格の高いワインと評されています。

ブルネッロは通常のサンジョヴェーゼと比べ、実が大粒で皮が厚く、タンニンもきめ細やかで強いのが特徴。

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厳格な条件のもとで生産され、熟成期間は最低5年、内24カ月は木樽での熟成が規定されています。葡萄のポテンシャルの高さがうかがえる規定ですね。

製法では伝統的大樽を用いてゆっくりと熟成させることによりタンニンを落ち着かせ果実味を引き出すものと、最近流行の小樽を使用することにより樽の風味を加え厚みを引き出すものがあり、リジーニはもちろん前者の製法で行なっています。

リジーニは2000リットル以上の大樽(最大5150リットル)を使用。樽熟成期間は3年〜3年半という長期間。さらに瓶熟成を6ヶ月以上行います。ポテンシャルに対する圧倒的な自信を感じます。

醸造責任者のフィリッポ・パオレッティ氏によれば、サンジョヴェーゼに合う土地の3大要素は、
「水に対する若干のストレスがあること」
「成長期の昼夜の寒暖の差があること」
※リジーニの畑の夏は昼間36-37℃ 夜間18-19℃
「土に葡萄に必要な元素がたくさん含まれていること」
であり、モンタルチーノ地区、特にリジーニの畑には全て揃っているそうです。

サンジョヴェーゼは果肉と果皮で熟し方が異なるため収穫時期を見極めるのが難しい葡萄なのですが、フィリッポ・パオレッティ氏は最高のタイミングを見逃さないために、毎日畑で何百粒もの葡萄を食べ研鑽を重ねている、サンジョヴェーゼを知り尽くした人物です。

まさに伝統とたゆまぬ努力が造り出す、最高峰のブルネッロ ディ モンタルチーノと言えるでしょう。

このリジーニのブルネッロ ディ モンタルチーノですが、赤系果実の香り、カカオや杉、ハーブのニュアンスがあります。味わいは、しっかりとした果実味がありつつも高い透明感があり、タンニンも滑らか。繊細で多様なミネラル感があり、品格を感じさせます。余韻も長く、伝統的ブルネッロ ディ モンタルチーノの特徴がよく表現されています。

リジーニ ブルネッロ ディ モンタルチーノ2014_2
リジーニ ブルネッロ ディ モンタルチーノ2014_2

特徴的な身体意識は、センター(細径軸・中径軸・大径軸)、上丹田、中丹田、下丹田、側軸、肩包面、転子、中丹田リバースなど。

天性のクオリティを持つセンターは3層構造になっており、その後ろ、第4軸にしっかりとしたクオリティのセンターも通っています。太い大径軸は大樽の影響もありそうです。第4軸は格を作り出しているものですが、さらに熟成が進むと3層構造のセンターへ吸収されていくのかもしれません。

上丹田・中丹田・下丹田という三丹田も揃っており、バランスの良さを感じさせます。

上丹田は伝統からくるものと、オーナーや醸造責任者の身体意識が反映されたものでしょう。徹底した品質への拘りを感じさせます。

中丹田は大きな二重構造をしており、そこへ2本のインリバースとアウトリバースが形成されています。これらもオーナーと醸造責任者の情熱が反映されたものでしょうか。歴史を遡れば、ラベルにもデザインされた家紋に刻まれているように、1846年に新生リジーニ家を生んだ両家の情熱なのかもしれません。

下丹田も形成されており、流行に流されない落ち着きを生み出しています。

サイドセンター(側軸)は、転子を通る天性のクオリティのもの(第2側軸)、中丹田から下丹田の下へ沿うように通るもの(第3側軸)、頭部から胸の上部に通るもの(第2側軸)があり、いずれも品格を生んでいます。
頭部から胸に通るものはしっかりとしたクオリティなので、熟成によりクオリティが柔らかく変化する可能性もあります。

天性のクオリティを持つ肩包面が形成されており、伝統を重んじつつも過去の栄光におごらない、品格や風格を生み出しています。

BA_リジーニ ブルネッロ ディ モンタルチーノ
BA_リジーニ ブルネッロ ディ モンタルチーノ

このように身体意識から観ても、3層構造のセンターと三丹田が揃っており、素晴らしいバランスと品格を感じます。サンジョヴェーゼといえば、本サイトでも何人かの素晴らしいキャンティの造り手をご紹介させて頂きましたが、このリジーニの伝統的ブルネッロ ディ モンタルチーノでしか味わえない感動構造もありますので、ぜひ飲んでいただければと思います。

この造り手のワインはどれもおすすめですが、中でもフラグシップワインである
ブルネッロ ディ モンタルチーノ ウゴライア/Brunello Di Montalcino Ugolaia
は一度は飲んで頂きたい至高の一本です。

リジーニ ブルネッロ ディ モンタルチーノ ウゴライア1993
リジーニ ブルネッロ ディ モンタルチーノ ウゴライア1993

<2019年9月30日追記>
味わいが開いていなかった2012年のウゴライアを高岡師範が注いでテイスティングしてしていただいた際、以下のようなコメントを頂きました。
「開いてきたね。腹から下には重みがあり、大地との繋がりを感じる。上半身は巌(いわお)のような身体意識があり、重みも出てきたね。」
上半身下半身どちらも肩包面のような形状を示唆されていました。

リジーニ ブルネッロ ディ モンタルチーノ ウゴライア2012
リジーニ ブルネッロ ディ モンタルチーノ ウゴライア2012

また、
ロッソ ディ モンタルチーノ/Rosso Di Montalcino
もコストパフォーマンスが高くおすすめです。

リジーニ ロッソ ディ モンタルチーノ2013
リジーニ ロッソ ディ モンタルチーノ2013

 

一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。

時は流れても、その確固たる品質は変わらない。古よりモンタルチーノに君臨する、上品なブルネッロ。

古より代々モンタルチーノの地で暮らしてきたリジーニ家。
その歴史は古く、長い年月の中で脈々と受け継がれてきたワイナリーは、今では「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」のトップ・ワイナリーの一つとして君臨しています。長い歴史の中で「知識」と「経験」を積み重ねてきた、日進月歩のワイナリーであり、決して派手な取組はないですが、小さくとも大変な作業を積み重ねて、今の名声があります。

時は流れても、その確固たる品質は変わらない
その経営方針をもつワイナリーの品質は、名エノロゴのフランコ・ベルナベイの知識・技術を受け継いだ醸造責任者のフィリッポ・パオレッティという優秀なスタッフが支えており、最新の近代的な技術・施設を使用しつつも、伝統を重んじ流行にとらわれることなくワイン造りは行われています。過去の栄光に驕らず、時流に身を任せることもなく、伝統と品格に誇りを持ち、自分のスタイルを貫く。そのワインには凛とした風格が存在しています。

責任者 ロレンツォ・リジーニ・バルビ氏
品質を支える醸造責任者 フィリッポ・パオレッティ氏

今や、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノのトップワイナリーの一つに君臨するリジーニ。その醸造の全てを任されているのが、醸造責任者のフィリッポ・パオレッティ氏です。ワイナリーの中にある家に住み、畑の全てを把握しているといっても過言ではありません。とにかくワイナリーとサンジョヴェーゼ種を愛した熱い人物です。
近代的な醸造施設を使用しつつも伝統を重んじ、流行を追いません。

ワイナリーのオーナー兼、責任者であるのロレンツォ・リジーニ氏は『商売や利益よりも、とにかく品質が一番。それを守っていれば、消費者には必ず分かってもらえると思います』と語ります。彼らの品質への高い拘りがリジー二のワインを支えています。

モンタルチーノで最も古い生産者の一つ
古より代々モンタルチーノの地で暮らしてきたリジーニ家。
歴史は古く、1846年にキャンティ地区に畑を持っていたロドヴィコ・リジーニ氏と、モンタルチーノのフランチェスカ・クレメンティ氏が結婚することで新生リジーニ家が生まれたことまで分かっています。しかしながらそれ以前のルーツに関しては謎につつまれておりリジー二家の人たちでさえわからないと言います。

リジー二家の家紋には二つのシンボルが刻まれており家紋の左側はクレメンティ家、右側はリジー二家を表しておりラベルにもデザインされています。

1846年のロドヴィコとフランチェスカの結婚の後、2世代が経った1900年代初頭のこと。ワイン文化がまだ盛んでなかったモンタルチーノの土地にキャンティ地区からの技術やアイデアをその時のリジーニ家当主が持ち込んだことにより、リジーニ家がモンタルチーノでのワイン造りを始めることとなります。

その後、1967年にブルネッロ・ディ・モンタルチーノ協会が設立されますが協会を設立したのはリジーニを含めた12の生産者と言われています。
今ではモンタルチーノの地区はブランド化され、250以上の生産者がいますが100年以上に亘り、この地でワインを造り続けるリジー二。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノとしてトップワイナリーの一つに君臨しています。

ブルネッロ ディ モンタルチーノ 2014
Brunello Di Montalcino 2014
16世紀に設立されたモンタルチーノでは最も古いワイナリーの1つ。チェリー、チョコ、杉などの複雑な香りが入り混じる。滑らかな舌触りとシルキーなタンニンが特徴。

※《》内はインポーター資料より
https://mot-wine.mottox.co.jp/winery/publish/html/1000.html

https://www.mottox.co.jp/search/detail.php?id=612129

生産者の情報
https://mot-wine.mottox.co.jp/winery/publish/html/1000.html

http://www.lisini.com//

名称 リジーニ ブルネッロ ディ モンタルチーノ
英字表記
Brunello Di Montalcino Azienda Agraria Lisini
生産者 アジィエンダ・アグラリア・リジーニ
国・産地
イタリア・トスカーナ・モンタルチーノ
セパージュ【葡萄の品種】
ブルネッロ(サンジョヴェーゼ・グロッソ)100%
ビンテージ【葡萄の収穫年】 2014
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】
STポイント※1 90
クラス※2 スペシャルクラス
抜栓 2019/08
※1
本サイト責任者による評価。身体意識のレベルを中心に、香り・味わい・ポテンシャル・コストなどから算出。最大100ポイント。
※2
価格帯により分類
レギュラークラス3000円未満
ハイクラス6000円未満
スペシャルクラス1万円未満
プレミアムクラス1万円以上
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