フォントディ キャンティ・クラシコ グラン・セレツォーネ ヴィーニャ・デル・ソルボ/Chianti Classico Gran Selezione Vigna del Sorbo Azienda Agricola Fontodi　〜おすすめワインリスト〜

今回おすすめするワインはこちら。

「サンジョヴェーゼの真髄」と称される「フラッチャネッロ/Flaccianello Della Pieve Azienda Agricola Fontodi」の造り手が手掛けるキャンティのフラグシップ。

以前本サイトにてご紹介させていただいた「フォントディ キャンティ クラシコ/ Chianti Classico Azienda Agricola Fontodi」の上級ワインであり、キャンティにおける最上級呼称「グラン・セレツィオーネ」に認定されています。

「グラン・セレツィオーネ」とは「カステッロ ディ アマ キャンティ・クラシコ アマ/AMA CHIANTI CLASSICO CASTELLO DI AMA」の記事で取り上げましたが、2013年よりキャンティに新たに設けられたリゼルバよりも格上の呼称です。

このワインは2013年以前のビンテージから飲んでいます。その頃はキャンティ・クラシコ・リゼルバの呼称でしたが既に別格の美味しさでした。

キャンティ・クラシコやフラッチャネッロ同様、サンジョヴェーゼの魅力を妥協なく引き出しており、品質の安定感があります。長期熟成可能な素晴らしいワインです。

フォントディについては３つ目の記事なので詳細は以前の記事へ譲りますが、別記事として取り上げるべき価値のあるワインでしたので、迷いつつもついつい載せてしまいました笑

これまでの記事で取り上げた造り手だけでも掲載したいワインは沢山あるのですが、少しづつご紹介していければと思います。いろいろリクエストをいただいているので、追記も含め出来るだけ早い対応をしていきますね。

さて、このヴィーニャ・デル・ソルボですが、インポーター資料では平均樹齢は45年。フラッチャネッロが平均樹齢30年以上という書かれ方だったので、樹齢は上なのでしょうか。

プラムなどの赤系果実の香り、ブラックチェリーなどの黒系果実の香り、ラベンダーやハーブ、僅かなスパイスのニュアンス。味わいは非常にパワフルで凝縮感のある果実味がありながら、洗練された酸とタンニンも感じられます。口当たりは柔らかく、品格もあり、満足感を伴う余韻が長く続きます。サンジョベーゼの理想形のひとつと言ってもよい完成度です。

特徴的な身体意識は、センター（細径軸・中径軸・大径軸）、バックセンター、中丹田、肩包面、心田・心田流など。

センターは天性のクオリティを持ち、細径軸・中径軸・大径軸という3層構造になっています。大径軸の上部はロート状になっており、品格とポテンシャルの高さを感じさせます。

背中側には4軸辺りの位置に天性のクオリティを持つバックセンターも形成されています。このバックセンターはパワフルさと品格を併せ持つような味わいを生み出しています。

中丹田は比較的コンパクトなものがあり、それが上方へのモビリティを持つ身体意識と重なり合っています。この身体意識により込み上げるような美味しさ、満足感を創り出しています。

そして、この込み上げてくる熱性の身体意識を抑えるように、天性のクオリティを持つ肩包面が形成されています。品格や横方向へのスケールの大きさを生み出しています。

心田・心田流も美しく入ってきており、味わいの濃さだけではなく、洗練された印象を与えています。

全体的にシンプルな構造ですが、非常に洗練された印象を受ける身体意識です。フラッチャネッロが壮大さ、分かりやすさがよく感じられる身体意識であることと比べ、洗練された感じが目立ちます。どちらが好きかは好みの問題でしょうか。

熟成が進むと、さらに洗練されていくことが期待されます。今後が楽しみなワインですね。

フラッチャネッロと飲み比べてみたいおすすめの一本です。

一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。

《フォントディはキャンティクラシコの中心に位置し、パンザノの町の南側にある村です。円形劇場の形のため、コンカドーロ（黄金の貝殻）と呼ばれています。卓越した個性のある「テロワール」は高い標高、石灰、粘土、片岩質の土壌、豊富な日照量、そして昼と夜の著しい気温差があり、暖かくて乾燥しているといった素晴らしいミクロ・クリマのおかげで、伝統的な高級ワイン栽培地となっています。

フォントディは1968年からマネッティ家に所有されています。このマネッティ家はキャンティ地域の伝統的な瓦職人として何世紀にも亘って携わってきました。そしてこの土地への強い愛着と、品質にかける、際立つ情熱により、これまで以上に丹念な畑でのブドウ栽培を行い、パンザノ地域のサンジョヴェーゼに精通し、その潜在性を引き出しています。

キアンティは最高級のDOCGワインですが、当時はその製法として、何種類ものブドウをブレンドすること、白ワインを一定量加えることが義務づけられていました。しかし、マネッティ家はサンジョヴェーゼ100％でも美味しいキアンティがつくれるはずだと考え、卓越したキアンティをサンジョヴェーゼ100%で生産しました。

しかし、これを公表すれば法律違反となり、キアンティとして認められないため、しばらくは製法を内密にしていました。やがて、彼らに追随する者が現れ、サンジョヴェーゼ100％のワインが公然と出回るようになります。そして1996年、法律が改正されて、サンジョヴェーゼ100％のワインもキアンティと認められるようになったのです。

ワイン・スペクテーター1999年11月号で、ジョヴァンニ・マネッティは「フォントディのつくるワインがイタリア最良のワインであることは明白だ。私はサンジョヴェーゼを信じている。カベルネやメルロは世界中どこでだってつくれる。でもサンジョヴェーゼは特別なんだ。それはトスカーナのためだけのものだから。」と語っています。

フォントディはヘクタールにわたりオーガニックの認証を受けています。その内クタールにブドウが栽培されています。栽培において自然を尊重し、環境を破壊することなく資源を利用ながら維持していく事を大切にしています。化学薬品を使用せず、この土地の潜在力を引き出し、余分なものを外からできるだけ加えないようにしています。環境を大切にするという事は、ブドウやテロワールのより良い純粋な真の表現につながります。醸造と樽での熟成は現代的なワイナリーで行われ、重力を利用できるような、降下型の造りをしている醸造設備で、ワインの個性やエレガンスを引き出すため、ブドウ自体の自然な統合を最も大切にしています。フォントディのすべてのワインは自社畑のブドウのもので、手で収穫され、丹念に選別され、ブドウとテロワールの素晴らしさが最大限に感じられるよう大切に醸造されています。

フォントディ キャンティ・クラシコ グラン・セレツォーネ ヴィーニャ・デル・ソルボ/Chianti Classico Gran Selezione Vigna del Sorbo Azienda Agricola Fontodi

フォントディの自社畑の中で最も上質な葡萄畑の1つが、このヴィーニャ・デル・ソルボです。キアンティ・クラッシコの呼称制度変更に伴い、2011ヴィンテージよりヴィーニャ・デル・ソルボは、キアンティの産地表記でトップカテゴリーとなるグラン・セレツィオーネに指定されました。このカテゴリーに認定されたワインは、キアンティ・クラッシコ全体の僅か5％のみです。

2014ヴィンテージは、果実の深みと濃厚さが実に印象的。ダークチェリーのニュアンス、ブルーベリー、グリルしたハーブ、甘いスパイスが香るスタイリッシュで円やかなブーケ。しっかりと引き締まった硬質で力強く余韻の長い後味がどこまでも続く。ヴィンテージの偉大さを物語るワイン。

サンジョヴェーゼ100％（有機栽培）》

※《》内はインポーター資料より
http://www.millesimes.co.jp/wineinfo2/winedetail.php?country=イタリア&labelname=Chianti+Classico+Gran+Selezione+Vigna+del+Sorbo&producershow=Fontodi&vintage=2014

http://www.fontodi.com

生産者の情報
http://www.fontodi.com

フォントディ キャンティ クラシコ/ Chianti Classico Azienda Agricola Fontodi　〜おすすめワインリスト〜

フォントディ フラッチャネッロ・デッラ・ピエーヴェ/Flaccianello Della Pieve Azienda Agricola Fontodi　〜おすすめワインリスト〜