〝身体意識を高めて受かる!ワインエキスパート試験対策について〟
J.S.A.ワインエキスパート呼称資格認定試験についての対策方法などです。
身体意識を高めるための工夫を盛り込んだ対策なので、効率よく受かるためには全くおすすめできません笑
ですが、試験を離れてワインを味わう際に役立つことがあると思い掲載してみました。
【一次試験対策】
一次試験はマーク式です。
受かるためには具体的な知識を覚える必要がありますが、その時間が多くなるほど、身体意識を高めるトレーニング時間が取れなくなるので、出来るだけ知識学習の時間は短くなるように工夫しました。以下自分へ課した条件です。
◆スクールには通わない
集団で何かをやると身体が固まりやすいので避けました。
◆対策期間は2ヶ月
出来るだけ短期集中で行うため、覚える知識量を考慮して設定しました。
◆ペンを持たない
ペンを持つと疲れるのでやめました笑
◆机上で勉強しない
これも、勉強に対するハードルを出来るだけ下げるために行いました。ベッドに寝て、首をモゾモゾしたり、腰をモゾモゾしたり、背骨をクネクネしたりしながら身体が固まらないように取り組みました。ただし、特に集中する時はセンターと上丹田を利かせるため椅子に座りました。
◆参考書と問題集は各一冊
各所で言われてきた事ですが、参考書や問題集は多過ぎるとどれも身に付かないので、絞りました。
その時使用した参考書と問題集は以下の通りです。どちらも良くまとまっており、分かりやすい本です。
参考書
30日間ワイン完全マスター
著者 塚本悦子
出版社 美術出版社
※毎年改訂されているようです。
問題集
出題傾向まるわかり ワインの試験問題集
(旧 ワインの過去問400)
著者 斉藤研一
出版社 美術出版社
読む時は、一文ずつ追って読むのではなく、出来るだけ全体を眺めるように読みました。武蔵の五輪書でいうところの観の目です。
◆過去問は解かない
これは、本当は解いた方が良いのですが、諸事情で笑
過去問の問題自体は上記の問題集に載っていますし、時間配分も出題数が分かっていれば一問あたりにかけられる時間は分かるので、何とかなりました。
【二次試験対策】
二次試験はブラインドテイスティングを行い、その特徴をマーク式で答えるものです。
一次試験同様、身体意識を高めるために以下条件を課しました。
◆スクールには通わない
これは一次試験と同様です。
◆参考書は一冊
一次試験と比べ、二次試験はテイスティングでより身体意識を高める必要があるため、参考書は厳選しました。シンプルな作りで分かりやすい本です。合格のためには自分なりのテイスティング表現ではなく、試験で求められるテイスティング表現を覚える必要があるので、参考になりました。自分の表現との差異も掴んでおくと良いでしょう。
ワイン力をアップするテイスティングワークブック
著者 塚本悦子
出版社 美術出版社
◆テイスティングは身体意識で行う
詳しくはブラインドテイスティングのページへ書きましたが、特に香りや味わいなどについて表面的にではなく、そのワインが持つ身体意識が感じられるように行うことが大切です。初めは分からなくても、これがブルゴーニュのシャルドネでこれがオーストラリアのシャルドネか、などと違う国で同じ品種を比べたり、カリフォルニアの同じ造り手のカベルネとメルローはこう違うのか、というように、同じ国、同じ造り手の別品種を比べたりしていくと、だんだんとその違いや特徴が、身体意識として感じられてきます。そのようなことを地道に積み重ねていくと、試験に対応出来るテイスティング能力が身に付いてきます。
◆試験前日は脳疲労を取り、身体意識を高める
前日は出来るだけ脳疲労を取ることに専念し、本番に備えます。私の場合は食事も軽めにし刺激物は控えましたが、好きなものを食べて自分の中丹田を開くことも大切です。
※脳疲労の解消法についてはこちらから
◆当日の朝は水のテイスティングで自身の状態を確認
朝、自身の状態を確認するために水のテイスティングを行いました。具体的には、複数の銘柄の水を同じ形状のペットボトルへ入れておき、ブラインドテイスティングを行います。味がほとんどない分、身体意識に集中できるのでウォーミングアップにもなります。もちろん身体意識トレーニングも十分行います。
【二次試験当日の注意と反省】
試験会場はホテルなどで、光の環境が家とは異なります。そのためワインの色の印象も異なるので、練習の際の蛍光灯は昼白色ではなく、温白色で行うとよいでしょう。また、可能であれば、事前に会場となるホテルの光環境を確認するとよいですね。
試験が開始されると、数種類のワインが次々に置かれるので、会場の空間中に香りが放たれ、混ざってしまいます。しかも、大勢の人が同様の状況になるので、会場はかなりアルコール感のある空間になります笑
普段からこのことを想定して練習しておくと、冷静に対処することができるでしょう。
ちなみに私が受験した年は以下のワインと飲み物が出題されました。
1.リースリング(オーストラリア)
2.シャルドネ(フランス)
3.ガメ(フランス)
4.ネッビオーロ(イタリア)
5.コアントロー(フランス産リキュール)
6.カルヴァドス(フランス産蒸留酒)
試験では品種と生産国が特に話題になりがちですが、それ以外の色や香りを外さないことも重要です。
私の場合は、
1.○○
2.○✖︎
3.✖︎○
4.○○
5.○
6.○
というような結果でしたが、それ以外の部分はほぼ正解だったので合格出来たのだと思います。
身体意識を感じるテイスティングは時間がかかるため、色や香りの共通事項は初めにマークした方がよいでしょう。実際本番は、気がつくと最後の5と6は残り2分しかなく、本気を出しました笑
シャルドネはフランスと分からなかったのは仕方ないかなと思いましたが、ガメを外したのは残念でした。美味しかったので、試験終了後ゆっくり飲もうかと思いましたが、皆すぐに退室していったので諦めました笑
皆さまの合格を願っています。