今回おすすめするワインはこちら。
1000円台で楽しめるアルゼンチンの王道ワイン。
アルゼンチンといえばマルベック種、と言われるくらい主要な葡萄品種を使用した一本。肉を食べる食文化とは切り離せない、代表的なマリアージュの葡萄品種です。
このワインの葡萄の生産地であるウコ ヴァレーは、標高が1400mと高く、冷涼な気候です。このテロワールに合う栽培方法をよく研究しているのが伝わります。
コンクリートタンクも特徴的で、卵型をしているエッグタンクと呼ばれるタンクをアルゼンチンで初めて使用。ビオデナミ農法の造り手に人気のタンクで、気圧の変化で内部の液体が対流し、自然に澱との撹拌が進行するため酸化のリスクが減少するという長所があります。
多くのアルゼンチンワインのように樽に頼り過ぎるのではなく、葡萄や畑の個性を引き出し、フレッシュでピュアな果実味を目指しているのが分かります。
赤系果実の香り、スパイシーな香辛料やタバコのニュアンス。味わいは熟した赤系果実の果実味がよく感じられ、瑞々しいミネラル感もあります。タンニンもありますが新鮮な印象で、ビンテージによってはそれがチョコのようなニュアンスになります。
良い意味で軽やかで、食事とともに飲みたいワインです。
特徴的な身体意識は、センター(中径軸)、重構造の中丹田など。
センターは面白い形状をしています。上方から天性のクオリティを持つ中径軸が通っており、それが途中からロート状になっています。下方からはしっかりとした中径軸が口の辺りまで通っており、上方のロート状センターと重なっています。
このセンターは標高の高い土地との関連が高そうです。
造り手が畑の個性を引き出した結果、高い標高から生まれる冷涼さが上方のセンターを形成し、土地の豊富なミネラルによって下方のしっかりとしたセンターが形成されているのでしょう。
僅かに形成された側軸もこのミネラルによるものだと思います。これが強すぎると飲みづらいワインになってしまうのですが、そうなっていないことが造りの上手さを感じさせます。
もう1つの特徴である重構造の中丹田は横に広い形状をしています。動的な中丹田で、卵型コンクリートタンクからの何らかの影響を感じさせます。自然に対流して攪拌される運動性が、中丹田に運動性を与えていると考えられます。
コストパフォーマンスの高い一本ですのでぜひお試しください。
この造り手の他のワインでは、
マルベック100%のワンランク上のワイン
ズッカルディ・キュウ マルベック/Zuccardi Q Malbec
http://www.sapporobeer.jp/product/wine/LL92/index.html
や
フラグシップワイン
ズッカルディ・ゼータ/Zuccardi ZETA
http://www.sapporobeer.jp/product/wine/LL91/index.html
もおすすめです。
一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。
《【歴史】1963年設立。銘醸地メンドーサに本拠を置く有力ワイナリーです。
【実績】世界60か国以上に320万函を販売し、世界的に高い評価を得ています。
【アルゼンチンワインの特長】ワイン産地の多くは、アンデス山脈の東側に位置し、非常に乾燥した気候です。そのため、農薬を使用しないワイン作りが一般的です。ミネラルが豊富なアンデスからの雪解け水を灌漑として利用している点も特長の一つです。
ズッカルディ・セリエ・ア マルベック
Zuccardi SERIE A Malbec
力強く鮮やかな赤紫色。赤系果実のアロマに、ブラックペッパーやタバコの香りが感じられます。チョコレートやチェリーリキュールにスパイシーさが混ざり合い、タンニンもしっかりと感じられます。心地よくみずみずしい余韻が残ります。
受賞歴
2014ヴィンテージ ロバート・パーカー 90ポイント》
※《》内はインポーター資料より
http://www.sapporobeer.jp/product/wine/LL95/index.html
生産者の情報
http://www.sapporobeer.jp/product/wine/LL95/index.html
名称 | ズッカルディ・セリエ・ア マルベック |
英字表記 | Zuccardi SERIE A Malbec |
生産者 | ファミリア・ズッカルディ |
国・産地 | アルゼンチン・メンドーサ・ウコ ヴァレー |
セパージュ【葡萄の品種】 | マルベック100% |
ビンテージ【葡萄の収穫年】 | 2016 |
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】 | 赤 |
STポイント※1 | 80 |
クラス※2 | レギュラークラス |
抜栓 | 201808 |