【総支配人 ワインバトル 第1回】
場所:都内某レストラン
内容:ブラインドテイスティング
このレストランは白も美味いな。イタリアのヴェルメンティーノか。このヴェルメンティーノ、ミネラル感がかなりある。天性のクオリティが豊富で、スッキリとした感じが強いが、果実味はあまり感じられないな。温度が上がれば変わってくるかもしれない。この状態でも、モンサンミッシェルのムール貝とよく合う。
比較で出してもらったもう1つのヴェルメンティーノは、天性のクオリティがこれよりは少なく、その代わりに温性のフワッとしたクオリティが胸から首回りに感じられ、果実味もある。対照的だな。
シェフ「これ飲んでみてよ。当たったら奢りでいいよ笑 地域とか村名まででいいから。」
ブラインドテイスティング、来たか…。
色はしっかりとした濃さがあり、多少熟成が進んでいるように見える。
香りは、赤系果実、軽いスパイスのニュアンス。
飲んでみると、ヨーロッパ特有の深みがあり、中でもフランス・ボルドーの身体意識が感じられる。ボルドーの中でもこの骨格のある感じはカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインに違いない。ということはボルドー左岸のワインか。
冷涼な天性のクオリティが天から幅広く降りてきており、果実味の凝縮感もある。タンニンからくる適度な渋みが、ある種の切れ味を感じさせる。
優雅さはあまり感じないので、マルゴーではない。ボリュームがあるような身体意識ではないので、ポイヤックでもないだろう。グラーブの砂の大地と繋がるようなクオリティも感じられない。となると、サンテステフかサンジュリアンか。この切れ味のある身体意識の感じはサンジュリアンの格付クラスだろう。
シェフ「正解!凄いね。」
というわけで、そのワインはこちら↓
シャトー・グリュオ・ラローズ 2001
Chateau Gruaud Larose 2001
産地:フランス ボルドー サン・ジュリアン
品種:カベルネ・ソービィニヨン57%、メルロ31%、カベルネ・フラン7.5%、プティ・ヴェルド3%、マルベック1.5%
美味しいワインでした!