くらむぼん シャルドネ七俵地畑 cuvée Felix/Chardonnay shichihyouchi field cuvée Felix KURAMBON WINE 〜おすすめワインリスト〜

クラムボン_七俵地畑シャルドネ_2015

今回おすすめするワインはこちら。

日本で作られるシャルドネの最高峰。日本の白といえば固有種である甲州が有名で、この造り手も甲州で素晴らしいワイン「ソルルケト※」を作っていますが、はじめに紹介しなければならないのはこのワインでしょう。世界に通用するワインです。

(※旧称
2018年より「くらむぼん甲州」へ変更。
「シャルドネ七俵地畑 cuvée Felix」も「Nシャルドネ」へ変更。)

くらむぼん 甲州2017(旧ソルルケト甲州)
くらむぼん 甲州2017(旧ソルルケト甲州)

 

Nシャルドネ2017(旧シャルドネ七俵地畑収穫)
Nシャルドネ2017(旧シャルドネ七俵地畑収穫)

葡萄の果皮についた土着酵母で醗酵させており、乾燥酵母を使用したワインとは比較にならない程、柔らかさと味わいの深さがあります。

乾燥酵母から土着の天然酵母へ切り替える苦労をオーナーの野沢さんから伺いましたが、余りにも手間がかかり過ぎるので、何度も作るのをやめようと思ったそうです。実際にある年にお話した時に、今年で終わりにしようと思うと仰っていましたが、余りにも素晴らしいワインなので、その場で皆で頼み込んで、来年もお願いします!と伝えました。
翌年無事作られたワインを見て嬉しかった記憶があります。

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白い花の香り、熟したリンゴや蜜の香り、白胡椒のニュアンス、バニラのニュアンスがあります。
自然な果実味があり、柔らかな酸と甘みのバランスが絶妙です。樽も美しい使い方で、ボリューム感はあるのですが、葡萄の自然な味わいを損ないません。
この柔らかいボリューム感、そしてその後に続く長く品の良い余韻は、まさにその名「cuvée Felix(幸せの1仕込み)」を表現していると言えます。素晴らしいワインです。

特徴的な身体意識は、三重構造の中丹田、
前頭部に入る中径軸位の太さの天性のクオリティを持つシャワーなど。

この三重構造の中丹田は、ボリューム感と柔らかさがあり、それらを両立させています。
このワインの味わいの特徴を決定的にしている身体意識です。

前頭部に入ってくる天性のシャワーは、樽によるボリューム感でまったりし過ぎたり、飲み飽きしたりするのを防いでいます。
適度なシャープさがあり、気品を生み出しています。

また、両脇と肩包面の高さに形成された枕のような身体意識もあり、これらも柔らかさや安心感を作っています。

身体全体を取り巻くようにガイアのクオリティが豊富にあります。これは、天然酵母の使用や、無施肥・不耕起・無化学肥料による栽培が育んだ身体意識でしょう。

身体意識全体として、柔らかさと優しさが目立ちます。オーナーの野沢さんの人柄もそうですが、葡萄への並々ならぬ愛情が生んだ身体意識なのだと思います。

BA_クラムボン_シャルドネ七俵地畑
BA_クラムボン_シャルドネ七俵地畑

冒頭でも載せましたが、同じ造り手の
ソルルケト

ベルカント
イニシアル
なども素晴らしいワインです。

どのワインも料理によく合うワインなので、おすすめです。

Nマスカット・ベーリーA 2017(旧ベルカント マスカット・ベイリーA 天然酵母)
Nマスカット・ベーリーA 2017(旧ベルカント マスカット・ベイリーA 天然酵母)

 

くらむぼん マスカット・ベーリーA 2017(旧ベルカント マスカット・ベイリーA)
くらむぼん マスカット・ベーリーA 2017(旧ベルカント マスカット・ベイリーA)

 

N甲州2017(旧 ソルオリエンス甲州)
N甲州2017(旧 ソルオリエンス甲州)

 

シャルドネ七俵地畑収穫2007_ファーストビンテージ
シャルドネ七俵地畑収穫2007_ファーストビンテージ

 

ベルカント マスカット・ベイリーA2009
ベルカント マスカット・ベイリーA 2009

 

一般的な味わいなどの詳細は、生産者資料より抜粋します。

『くらむぼん』という名前は、宮沢賢治の童話『やまなし』で蟹が話す言葉に由来します。
人間と自然の共存、科学の限界、他人への思いやりを童話で伝えた宮沢賢治に共感し、この社名が名づけられました。
そして“くらむぼんワイン”は、勝沼のブドウ畑と自然が両立しつつ、地域住民とワイナリーが協力し合っていく。
その中で地域の特産、甲州やマスカットベーリーAが日々の食卓に登るデイリーワインとして親しまれ、和食文化の一端を担っていくことが私たちの願いです。

くらむぼんワインは1913年の創業以来、地元のブドウ農家との結びつきを大切にしてきました。
中でも1000年の歴史を持つと言われる、甲州種ブドウから造るワインにはチカラを入れています。

私たち“くらむぼんワイン”は人間が機械的にワインを製造するものではなく、ブドウがワインになるのを職人が手助けしていくものと考え、より自然な味わいのするワイン造りを目指しております。

日本でブドウ栽培が最初に行われた地、勝沼。江戸時代に入ると甲州街道を伝って本葡萄(甲州ブドウ)が勝沼から江戸に運ばれ食されていました。
勝沼は日川流域の扇状地にあり水はけが良く、甲府盆地に面するため昼夜の寒暖差が大きいのです。
そして日本でも有数の日照時間があり降水量の少ない地域のひとつです。
そのため古くから果樹、特にブドウ栽培に最適の地域とされてきました。
明治時代に入ると日本のワイン造りの中心地として、甲州ブドウが多く使われるようになりました。

甲州ブドウは古くはコーカサス地方からシルクロードを経て中国に渡り、1000年程前に日本に渡ってきた日本固有の品種です。ヴィニフェラ種を71.5%親にもつ品種で、2010年にはOIV(国際品種登録機関)に登録されました。

果皮が厚く病害に強いのが特徴で果実味と酸味のバランスが良く、山梨県がその95%の栽培面積を占めるなど、山梨の気候風土に適した品種です。中でも、勝沼町はその鳥居平や菱山地区はその凝縮した味わいのブドウで知られ、くらむぼんワインでも、より高品質の甲州ブドウ、ワインの生産を目指しています。また2011年にはEU市場への輸出も開始しました。

勝沼には独自の気候風土があり、畑それぞれにもテロワール(土地の個性)があります。
くらむぼんワインの自社畑では、土地が本来持っている個性をなるべく残そうと、2007年から基本的に畑に肥料を与えず、耕さず、雑草を生やしたまま栽培する自然に即した栽培を行っています。
化学農薬や殺虫剤も使わないので、こまめに畑の手入れをし、風通しを良くし病虫害への対策をしています。

もちろん自然に即した栽培なので虫に食べられた葉が所々見られますが、虫を食べる鳥も多く飛来したり、
土中には様々な微生物や虫も多く住んでいたり、雑草の枯草が土壌を作ったりしています。
甲州ブドウの他にもマスカット・ベーリーA、カベルネ・ソーヴィニョンやシャルドネも植えられています。

ブドウがワインに変わっていくのを助けてあげるのがワインメーカーの役目と考え、病果を丁寧に取り除き、ゆっくりと醗酵が行われたワインは、最小限の濾過(場合によっては無濾過)をして瓶詰されます。
酵母や樽の風味は、あくまでもワインに奥行きを与える存在として、果実の風味を補う形であるべきと考えています。

また、自社栽培したブドウを使ったワイン造りでは、果皮につく土着酵母による醗酵をするなど、より土地やブドウの個性を残したワインとなるように心がけています。

オーナー/栽培醸造責任者 野沢たかひこ
大学中退後、フランスに渡り、ホームステイ先で出された郷土料理と地ワインの美味しさに感動し、家業のワイン造りを継ぐ決心をしました。 ブルゴーニュで1年半栽培・醸造を学んだのち帰国し、栽培醸造責任者として栽培から一貫したワイン造りに励んでいます。 フランス南西部の自然派ワインに感銘を受け、2007年から自社栽培を、自然農・有機栽培・ビオディナミに影響を受けた自然に即した栽培へと転換しました。

現在、ワインの美味しさをより多くの人に伝えるため、こだわりの醸造家集団となる、勝沼ワイナリーズクラブやアサンブラージュのメンバーとして活動しています。

JSA認定シニアワインアドバイザー

 

七俵地畑
くらむぼんワインは大正2年(1913)年に創業して昨年で百周年を迎えました。

七俵地畑では、当社の畑の中でも最も早く、2007年から自然栽培を始めています。無施肥・不耕起・無化学肥料をする中で、ワインにテロワールの風味を最大限に表現することを目指しています。畑には雑草が生い茂っていますが、それぞれの雑草にも役割があり、土中に窒素肥料を提供してくれたり、土を柔らかく団粒構造にしてくれたりして特徴ある土壌が作られていきます。この畑には以前からノビルが多く生えていますが、シャルドネに白胡椒のようなスパイシーさを感じるのは、もしかしたらここに起因しているのかもしれませんね。このワインは、ブドウの果皮についた土着酵母で醗酵させ、樽熟成後、無ろ過・非加熱で瓶詰しました。 2014年は、そうして出来たワインの中でも、テロワールをよく表現できていると感じたヴィンテージです。

シャルドネ七俵地畑収穫2016 cuvée Felix
【原料葡萄】 自社葡萄園(七俵地畑)シャルドネ100%
【タイプ】 辛口
【コメント】イエローがかった、きれいな黄金色。cuvée Felixとは幸せの1仕込みの意で、このワインを飲んで幸せな気持ちになっていただけたらとの思いで付けました。

白い花、花梨、リンゴのコンポート、蜂蜜、蜜柑の果皮、花梨酒、ヴァニラのような香りが感じられ、七俵地畑シャルドネの特徴香“白胡椒”の香りがあります。口に含むと、しっかりとした果実味があり、自然な味わいです。

口中では、柔らかな果実味があり、厚みや口中でのボリューム感も感じられます。まろやかな酸味、甘味のバランスがとれ、樽由来のオーク風味と少しの渋みも感じられるやや辛口となりました。味わいに奥行きがあり、余韻の樽と白胡椒の風味が特徴的です。

【料理との相性】 魚介類のポワレなどバターを使ったお料理や、白胡椒、生姜やゴマを使った炒め物、鶏のバター焼きや煮込みなどにお勧めです。また、様々なチーズとも合わせていただけます。

※《》内は生産者の資料より
http://www.kurambon.com/wine/ws/ws/ch15.html

http://www.kurambon.com/newarrival/arrival_20170405.html

生産者の情報
http://www.kurambon.com/index.html

 

 

名称 くらむぼん シャルドネ七俵地畑 cuvée Felix
英字表記 Chardonnay shichihyouchi field cuvée Felix KURAMBON WINE
生産者 くらむぼんワイン(KURAMBON WINE)
国・産地 日本・山梨・勝沼
セパージュ【葡萄の品種】 シャルドネ100%??
ビンテージ【葡萄の収穫年】 2015
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】
STポイント※1 88
クラス※2 ハイクラス
抜栓 201803

 

※1
本サイト責任者による評価。身体意識のレベルを中心に、香り・味わい・ポテンシャル・コストなどから算出。最大100ポイント。

 

※2
価格帯により分類
レギュラークラス3000円未満
ハイクラス6000円未満
スペシャルクラス1万円未満
プレミアムクラス1万円以上

【ワインの身体意識】-No.0035- くらむぼん シャルドネ七俵地畑 cuvée Felix/Chardonnay shichihyouchi field cuvée Felix KURAMBON WINE

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