マストロベラルディーノ タウラージ ラディーチ リゼルヴァ/Taurasi Radici Riserva Mastroberardino Spa 〜おすすめワインリスト〜

ラディーチ1998

今回おすすめするワインはこちら。

イタリアの地葡萄品種である「アリアニコ」から作られるD.O.C.G. タウラージの最高峰のひとつ。硬くて平板な味わいのものが多いアリアニコのワインにおいて、別格で圧倒的な存在感を放っています。

その他のアリアニコの造り手では、
フェウディ ディ サン グレゴリオ /Feudi di San Gregorio
サルヴァトーレ モレッティエーリ/Salvatore Molettieri
なども素晴らしい造り手なのですが、このマストロベラルディーノの最大の特徴は、味わいに格の高さが感じられることでしょう。
この格の高さは、美しく荘厳な建築物のような印象を受けます。

また、その格の高さを持ちながらも、料理との相性の良さやその後に飲むワインに対しての寛容さを持ち合わせていることも大きな特徴です。

赤系果実の香り、甘草やスパイスのニュアンス。果実味やタンニン、ミネラル、酸のバランスが素晴らしく、しっかりとしたストラクチャは感じられるものの、飲みづらさはありません。熟成とともにタンニンが解れ、旨味が増していきます。

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特徴的な身体意識は、センター(細径軸・中径軸・大径軸)と上丹田・中丹田・下丹田など。

この3層構造のセンターと三丹田が格の高さと存在感を生み出しています。

中丹田の周りには温球とガイアのクオリティがあります。
格の高さがありつつも、料理との相性の良さやその後に飲むワインの特徴を打ち消さない寛容さもあるのは、これらの身体意識の影響でしょう。両立しにくい格の高さと料理との相性の良さを見事に併せ持っています。

頭上から身体前面にかけて、きめ細やかなウォールがあります。温性のクオリティと天性のクオリティが重なるように形成されており、これらも異なる特徴を併せ持つために必要な身体意識の構造なのでしょう。

このように身体意識の観点からも、素晴らしいレベルのワインです。周囲の国際品種に植え替えていく流れに呑まれず、一貫して地品種栽培へこだわり続けた結果、形成された身体意識だと思います。

BA_タウラージ_ラディーチ_リゼルヴァ
BA_タウラージ_ラディーチ_リゼルヴァ

地品種が見直されつつある現在、当時からの伝統を伝える貴重な造り手の1人です。料理を引き立てることも伝統から生まれているのですね。

この伝統に裏打ちされた素晴らしいワイン、飲む価値は十分にあります。ぜひ一度お試しください。

一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。

「マストロ=名工」の名を冠する南イタリア最高の造り手
1878年に創業した「マストロベラルディーノ」。ワイン造りの歴史そのものはなんと1750年頃から脈絡と続いているというまさに名門。元々は「ベラルディーノ」という名でしたが、2代目当主であるピエトロ氏が「マストロ=名匠」という称号を得たため、「マストロベラルディーノ」というワイナリー名になりました。「この蔵の存在なくして、現在のカンパーニアはなかった」と最高の敬意を持って語られる造り手です。

 第二次大戦後〜近年にかけて押し寄せた国際ブドウ品種の波。カンパーニアの他の生産者が伝統的な地場品種を次々と国際品種に植え替えていく中、カンパーニアの伝統的なワイン造りの歴史、何物にも代えがたいその素晴らしさを守るために一人尽力した9代目当主のアントニオ・マストロベラルディーノ氏。

歴史と伝統に育まれたワイン文化を重んじながらも最新の設備を取り揃え、今やイタリアだけはなく、世界的にトップの評価を受けるまでになっています。その格式の高さと信頼性からも、イタリア政府機関より、ポンペイの遺跡から発掘されたブドウ畑よりワインを造るプロジェクトを唯一託されるなど、南部のみならず、イタリアを代表する造り手として認められています。

地ブドウへの一貫したこだわり。料理の魅力を最大限に活かす味わい
●カンパーニア州原産ブドウへの拘り
 カンパーニアの偉大な地ブドウ品種を使った「グレコ・ディ・トゥーフォ」「フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ」「タウラージ」といったイタリアの最高格付・D.O.C.G.ワイン。これらが現在カンパーニア州の素晴らしい地ワインとして評価されているのは、マストロベラルディーノが一貫して地ブドウにこだわってきた歴史的な背景があります。各地域で“地ブドウ品種”の魅力が見直されている現在。この地の伝統的な味わいを伝えてくれるマストロベラルディーノの存在感はより大きなものとなっています。

●ワインは食事と共にあるもの。そして、さらなる食事の楽しみを与えてくれるもの。
 マストロベラルディーノのワインは、バランスのとれたエレガントなスタイル。料理の旨みを引き立てるミネラルと洗練された酸味が備わっています。まさに、料理との相性がよく、料理を引き立てる要素がその味わいの中にたくさん存在します。カンパーニア州の食文化は、山海の幸をふんだんに使い、とてもバラエティー豊か。また、素材の味を活かす調理法など、日本と共通する部分が多いと言われています。大いに食を楽しむ人々を楽しませるべく繁栄を遂げたワインは、日本食との相性も素晴らしく、新たな醍醐味を教えてくれます。

イタリアを代表する1本に選ばれた「不死のワイン」、タウラージ
地ブドウであるアリアニコで造られるD.O.C.G.赤ワインで、南イタリア産赤ワインの最高級品といわれるタウラージ。マストロベラルディーノの代表作である「タウラージ ラディーチ」は数え切れないほどの偉業を達成してきています。その中でも2010年4月にワインエンスージアスト誌によって発表された「イタリアを代表する10本のワイン」のひとつに選出されたことは記憶に新しい快挙。名だたるワインと共に、「タウラージ ラディーチ リゼルヴァ 1999年産」が見事に選出されています。
 また、「タウラージ」は熟成によって素晴らしい変化を遂げるワインとしても有名。綺麗な熟成によって上品かつ奥深い気品に満ちたワインに生まれ変わります。マストロベラルディーノのタウラージは別名「不死のワイン」と呼ばれるほど長期間の熟成に対するポテンシャルが高いワイン。そんなタウラージの飲み頃がお手ごろな価格で楽しめることも、マストロベラルディーノの大きな魅力のひとつです。

タウラージ ラディーチ リゼルヴァ 2007/Taurasi Radici Riserva 2007
熟した赤果実のアロマや華やかな香りと、リコリスやスパイスのニュアンス。厳格な印象ながら、エレガントで均整のとれたタンニンは熟成のポテンシャルをよく表現している。

タウラージ ラディーチ リゼルヴァ 1998/Taurasi Radici Riserva 1998
まだ力強さを見せる深紅の色合い。紅茶のニュアンスが漂い、チェリー、なめし革、トリュフのアロマ。柔らかな口当たりで野性味に溢れている。落ち着きがあり、旨味がしっかりしている。

※《》内はインポーター資料より

https://mot-wine.mottox.co.jp/winery/publish/html/578.html

生産者の情報
https://mot-wine.mottox.co.jp/winery/publish/html/578.html

 

 

名称 マストロベラルディーノ タウラージ ラディーチ リゼルヴァ
英字表記 Taurasi Radici Riserva Mastroberardino Spa
生産者 マストロベラルディーノ
国・産地 イタリア・カンパーニア
セパージュ【葡萄の品種】 アリアニコ100%
ビンテージ【葡萄の収穫年】 1998/2007
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】
STポイント※1 91
クラス※2 スペシャルクラス
抜栓 201807/201805

 

※1
本サイト責任者による評価。身体意識のレベルを中心に、香り・味わい・ポテンシャル・コストなどから算出。最大100ポイント。

 

※2
価格帯により分類
レギュラークラス3000円未満
ハイクラス6000円未満
スペシャルクラス1万円未満
プレミアムクラス1万円以上

【ワインの身体意識】-No.0033- マストロベラルディーノ タウラージ ラディーチ リゼルヴァ/Taurasi Radici Riserva Mastroberardino Spa

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