今回おすすめするワインはこちら。
100年以上の熟成が可能と言われるサンテミリオンの雄、プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA(第1特別級A)である「シャトー・オーゾンヌ/Chateau Ausone」のコンサルタントが手掛けるワイン。
「シャブリ J. モロー・エ・フィス/J.Moreau & Fils Chablis」もそうでしたが、惜しまれつつも閉店したある名店でオンリストされ、ソムリエ一期生のマスターが多様な料理に合わせるために選んだワインです。
赤系果実の香りや香辛料のニュアンスがあります。味わいは親しみやすいフルーティさがあり、ボルドーワインとしてはかなり飲みやすい仕上がりとなっています。重さは感じませんが決して薄っぺらいワインではなく、果実味の充実感と柔らかなタンニンが感じられ、幅広く料理と合わせられそうなバランス感があります。
上述した名店のマスターは常々「ワインは料理を引き立てるもの」と仰っていましたが、まさにその役割を担えるワインだと思います。
特徴的な身体意識は、上丹田、二重構造の中丹田、肩包面など。
センター系の身体意識よりも丹田が目立ち、「極意注ぎ」をしても、センターよりも他の身体意識が強くなる傾向があります。これは、このワインが単体で中心となる、ということではなく、様々な料理と合わせることによってマリアージュとしてのセンターが形成されることを前提として作られている可能性を示しています。ボルドーワインとしては珍しい傾向です。
中丹田には、斜め前下方から熱性のクオリティを持つ流れ「熱性流」が入ってきています。その熱性流は中丹田から顔、目の下をかすめるようにして、斜め前上方へ抜けていきます。この身体意識によって、ボルドーワインに多い落ち着きではなく、高揚感を生み出しています。
また、中丹田の上にはしっかりとしたクオリティを持つコンパクトな肩包面があります。これは、熱性流が頭に上がってくるのを防ぐ働きがあります。
このようにボルドーワインらしさよりも、親しみやすく飲むと盛り上がるような身体意識を持つワインですが、ボルドーワインらしい特徴もあります。それは上丹田です。
この上丹田はハッキリとしており、このクラスのワインにはほとんど見られない強さです。ボルドーワインの傾向として、頭部に何らかの天性のクオリティを持つものが多いのですが、このように丹田化しているものは少数です。
この上丹田には、さすがシャトー・オーゾンヌのコンサルタントが手掛けているワインだな、と思わせる説得力があります。
この方自身も料理と合わせるコンセプトで、このワインを作り上げたのかもしれませんね。
一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。
《France Bordeaux テュヌヴァン
テュヌヴァン社は、1988年にジャン=リュック・テュヌヴァン氏によりサンテミリオンに 設立されました。ボルドー右岸地域のワインに特出しており、世界30カ国以上に輸出 されています。テュヌヴァン氏は、90年代のガレージ・ワインブームの発端となった シャトー・ヴァランドローの成功により、瞬く間にワイン業界においてその名を知られ ることとなり、ワイン生産者、ネゴシアンそしてワインコンサルタントとして幅広く活躍しています。
ファンテジー・ド・ラフォン
シャトー・ヴァランドロー、オーゾンヌ、パヴィといった有名シャトーのコンサルタントをしているポール・マリー・ モリヨン氏オーナーのワインです。オーナーの庭に植えてある桜がエチケットに描かれています。果実味豊かで、柔らかいタンニンを持つ、非常にバランスのとれたフルボディの赤ワインです。》
※《》内はインポーター資料より
http://www.nlwine.com/pdf/catalogue_france.pdf#view=Fit&zoom=75&page=21
生産者の情報
http://www.nlwine.com/pdf/catalogue_france.pdf#view=Fit&zoom=75&page=21
名称 | テュヌヴァン ファンテジー・ド・ラフォン |
英字表記 | Fantaisie de Lafont Thunevin |
生産者 | テュヌヴァン |
国・産地 | フランス・ボルドー |
セパージュ【葡萄の品種】 | メルロ80%、マルベック15%、カベルネ・ソーヴィニヨン5% |
ビンテージ【葡萄の収穫年】 | 2012 |
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】 | 赤 |
STポイント※1 | 83 |
クラス※2 | レギュラークラス |
抜栓 | 201801 |
【ワインの身体意識】-No.0024- テュヌヴァン ファンテジー・ド・ラフォン/Fantaisie de Lafont Thunevin