今回おすすめするワインはこちら。
惜しまれつつも閉店したある名店のオンリストワイン。ソムリエ一期生のマスターが選んだワインだけあって、素晴らしいワインです。
格付けは「シャブリAC」なのですが、そうとは思えない品格と風味の豊かさがあります。
シャブリ地区特有のキンメリジャンという石灰質の土壌が持つ特徴を上手く表現しています。この地層は、約1億5千万年前のジュラ紀後期の地層で、貝殻や粘土、石灰を含み、その表面は石灰岩の破片に覆われているのですが、その繊細な複雑さを表現しようとしている姿勢が伝わってきます。
ピュアな柑橘系果実の香り、シャブリ特有の土壌がもたらす火打石のニュアンスがあります。果実のピュアさについては、シャブリ地区でいち早くステンレスタンクでの醸造法を取り入れたことが上手く表れているのでしょう。
ミネラル感としっかりとした酸味はありますが、切れがあるのでまとわりつかずドライな印象です。料理を主役として引き立てられる、素晴らしいバランスのワインです。前菜はもちろん、焼鳥なども合いそうですね。
特徴的な身体意識は、センター(細径軸・中径軸)、天性のクオリティを持つシャワー、中丹田、ガイアパームなど。
細径軸は下半身よりも上半身の方が強く通っています。中径軸は細径軸よりも弱いですが通っています。
天性のクオリティを持つシャワーは、造り手の特徴であるステンレスタンクによる醸造法の導入や、徹底した品質管理を行うために必要な知性的なエネルギーが反映したものでしょう。
中丹田も形成されており、その上にガイアのクオリティを持つの肩包体のような形状の大きな身体意識があります。
これらの身体意識とガイアパームは、収穫量を抑え葡萄へ土壌から生まれる風味を凝縮させたり、酸化を防ぐため収穫後は速やかに圧搾工程に移るといった造り手の努力が反映されたものです。
また、両脇下には重性のクオリティを持つ柱が形成されており、「格」を作り出しています。この身体意識と細径軸・中径軸が合わさって品格を作り出しています。
このように身体意識的にも多くの要素を持つワインですので、ぜひいろいろな料理と合わせてみてほしいと思います。
この造り手のフラグシップワインである
シャブリ グランクリュ レ・クロ/J.Moreau&Fils Chablis Grand Cru Les Clos
も飲んでみたい一本ですね。
また、現当主が2002年より独立して個人でやっているドメーヌ名義のワイン「ドメーヌ クリスチャン モロー/Domaine Christian Moreau Père et Fils」もあるので、そちらも期待できます。
http://www.fwines.co.jp/lineup/winery/fr_bourgogne09/
一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。
シャブリ最古のワイン商、ジャン・ジョセフ・モローが1814年
立地に甘んじない、徹底した品質管理
パリからブルゴーニュに向かうと最初に出逢う産地がシャブリ地区
ステンレスタンクの先駆者
いまではシャブリ生産者の大半が使用しているステンレスタンク。
J.Moreau & Fils Chablis
※《》内はインポーター資料より
http://www.kokubu.co.jp/brand/
生産者の情報
http://www.kokubu.co.jp/brand/
名称 |
シャブリ J. モロー・エ・フィス
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英字表記 | J.Moreau & Fils Chablis |
生産者 | J. モロー・エ・フィス |
国・産地 |
フランス・ブルゴーニュ・シャブリ
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セパージュ【葡萄の品種】 |
シャルドネ100%
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ビンテージ【葡萄の収穫年】 | 2015 |
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】 | 白 |
STポイント※1 | 84 |
クラス※2 | ハイクラス |
抜栓 | 201801 |
【ワインの身体意識】-No.0023- シャブリ J. モロー・エ・フィス/J.Moreau & Fils Chablis