ワインをさらに楽しむために、下記をご紹介します。
【身体意識トレーニング】
自分自身の身体意識をトレーニングにより高めることで、
身体意識を鍛えるためには、まず疲労を解消する必要があります。
疲労が溜まって身体が固まった状態では脳機能も低下しているため、ワインの本来持っている感動を味わい切ることは難しくなります。硬いものへ液体が染み渡らないことに似ています。
身体が固まっていると身体各パーツの隙間が少なく許容量もないので、ワインの持つ身体意識を受け入れることが出来ません。
ワインを芯から味わい切るには、身体をゆるめることで許容量を増やし、脳機能を回復させることで、ワインを味わい尽くせる身体を取り戻すことが必要になるのです。
疲労は以下の2つに分けることができます。
身体疲労/脳疲労
この2つの疲労を徹底的に解消することが、身体意識をトレーニングするための前提となります。
その方法の代表が「ゆる体操」を中心とした「ゆるケアサイズ」であり、それらの方法を上達することで、疲労解消だけではなく、身体意識を鍛えることも可能です。
簡単な方法なので、ぜひお試しいただき、気に入ったものは習慣化してしまうとリターンも大きくなります。
■「ゆる体操 -寝ゆる-」の特徴
・ローコスト(低カロリー/低疲労/低ストレス)
・ハイリターン
・時間、回数の指定や制限はあまりない。
■身体疲労解消のための「寝ゆる」
□腰モゾ
仰向けに寝る。寝る前の布団に入っている状態だとそのまま出来る。
ダラ〜ッとする。
膝を90°曲げて立てる。足は腰幅程度に開く。
腹や腰の重みを感じながら、軽く腰を床に押し付けるような感じで左右にモゾモゾ動かす。
柔らかく解きほぐれるようにモゾモゾ動かす。魚がゆったりと尾びれを動かすように。
擬態語「モゾモゾ」を僅かにつぶやくと3倍効果がある。
□すねプラ
「腰モゾ」の体勢から、左膝に右脚をクロスするようにかける。
この時、右脚の膝から少し先のふくらはぎの外側の部分が、膝の少し上の腿の外側にかかるように深くかける。
その状態で、振り子がプラプラ振れるような感じで、右足を「プラ、プラ、プラ、プラ」呟きながら解きほぐれるように振り動かします。
できるだけダラ〜ッとした気持ちで行う。「もっとダラ〜ッ」と呟きながら。
反対脚も行う。
□膝コゾ
「すねプラ」の体勢。どちらかの膝が立っており、逆側の脚がクロスするようにその膝にかかっています。
その状態から、ひざの尖ったところに、ふくらはぎを乗せる。少しずつ膝の位置をずらしながら、膝小僧の上にふくらはぎの真ん中がくるように微調整する。
そこでまずダラ〜ッとする。
ふくらはぎに膝がズブズブとめり込んで来たら、さらにダラ〜ッとしながらふくらはぎを前後に3〜10センチくらいの長さで動かす。コゾコゾ、コゾコゾと呟きながら行う。
痛気持ちいい所を探しながら、場所を少しずつかえて解きほぐれるようにコゾコゾする。
反対脚も行う。
■脳疲労解消のための「寝ゆる」
□後脳ゴロ
効果:視覚中枢、大脳基底核、大脳前頭前野の疲労解消
全身の力をダラ〜ッと抜き、仰向けに寝る。
「ゴロゴロ」といいながら、頭を左右に回して動かす。
頭を動かす幅は、1cmから10cmの範囲で行う。
後頭部が床と接する部分を感じ続ける。そのためには、固めのカーペットやフローリングが適している。
接している部分がゴロゴロいうつもりで行う。
接圧点、接点にかかる頭の重みを感じ続ける。
さらに上達するために
頭から一直線に地球の中心「地芯」(色のイメージは美しいシルバー)へ向かう垂直線(重力線)を感じる。その線と床との接点に、ズシーとした「疲労が抜ける気持ちよい感覚」を感じる。この気持ちよさを感じ続けながら、ゆっくりと右、左へと動かす。
□側脳ゴロ
効果:側頭葉、言語野、大脳基底核の疲労解消
力を抜き、枕などを使って横向きに寝る。
「ゴロゴロ」といいながら、頭を左右に回して動かす。反対側も同様に行う。
全身の力をダラ〜ッと抜く。
固めの木箱、本を使う。固い枕やペットボトルを使うとより効果的。
側頭部が枕と接する部分を感じ続ける。
できるだけ側頭部の中心部分を乗せる。
■脳疲労解消のための「椅子ゆる」
□脳幹モゾ
効果:脳幹、大脳全体の疲労解消
椅子に浅く腰掛け、背もたれに盆の窪を乗せる。
「モゾモゾ」といいながら、頭を1cmから2cmの幅で左右それぞれ1秒から2秒かけてそ動かす。ソフトにデリケートに行う。
盆の窪とは、後頭部と首の境目の窪んでいるところ。中指の先で後頭部と首の境あたりに指を立て、上を向くとヘコんで指が入りやすい場所のこと。
脳の奥まで気持ちよさが伝わるように。このポジションで力を抜いて動かさず、ダラ〜ッとしているだけでも効果がある。
全身の力を抜いて、手や前腕、肘などで上手く身体を支える。
同ポジションで行える背もたれ首モゾの場合は、柔らかな背もたれにあずける。
□小脳モゾ
効果:小脳の疲労解消
椅子に浅く腰掛け、背もたれに後頭部と首の境目(盆の窪)から2cm上、およそ指一本分上を乗せ、頭をやや立てる。
「モゾモゾ」といいながら、頭を1cmから2cmの幅で左右それぞれ1秒から2秒かけてやさしく動かす。
後頭部近くにある小脳がほぐれるように、ソフトにデリケートに動かす。
首と後頭部が背もたれと接する部分をやや立てる。
全身の力を抜いて、手や前腕、肘などで上手く身体を支える。
□前脳ゴロ
効果:大脳前頭前野、大脳基底核の疲労解消
椅子に深く腰掛け、テーブルの端におでこを乗せる。痛い場合はクッションにならない程度の薄さでタオルを敷く。
「ゴロゴロ」といいながら頭を左右にやさしく動かす。
いきなり動かさず、まずはおでこの中心部を乗せたまましばらくダラ〜ッとする。頭の重さを感じ続ける。
脳の前面がほぐれるようにやさしく動かす。
肩に力を入れない。
両肘を膝から少し手前のももに乗せる。
転がす幅は、はじめ1cm、最大10cm。その中から、疲労が抜ける気持ちよい感覚を自分で探しながら幅を決める。
胸にクッションを入れたり、ポジションを工夫すると、仰向けの状態でもできる。
■身体意識トレーニングのための「息ゆる」
□坐骨モゾ→息ハートロ
効果:センター、中丹田、下丹田の形成
坐骨モゾを行う。浅く腰掛けてお尻を左右にモゾモゾと動かし、坐骨を探す。
椅子に坐骨が当たっているのを感じたら、坐骨を前後に動かす。この時、2本のレールの上を坐骨が行ったり来たりするイメージ。
坐骨がはっきりしてきたら、2つの坐骨で交互にステップを踏むように左右に身体を動かす。背骨を下からひとつずつ積み上げていくように。
座面に「坐骨で立つ」意識を持ち、坐骨をモゾモゾさせることで、左右の坐骨にバランスよく体重が乗り、腸骨が理想的なポジションに収まる。その結果仙骨が立ち、センターが通るようになる。また、背骨を積み上げる動作では、重みが自然に乗ってくる意識を持つことで、力まずに行うことができる。
その状態で、背もたれに寄りかからず、全身の力を抜いて座る。
鼻から息を吸い、主に口から吐く。
息を大きく吸い入れ、身体の中で息が張ったところを感じる。身体をモゾモゾ動かして息をなじませるのもよい。
張ったところを感じたら、息を吐きながらそこがトロトロにとろけるようにゆるめていく。
胸に息を吸い入れ、息が張ったところを感じる。息を吐きながら、そこがトロトロにとろけるようにゆるめていく。
同様に、お腹、背中、腰、骨盤底の順で行い、ゆるめていく。
足は肩幅くらいに開いて座る。
両腕は左右にダラ〜ッと垂らす。
さらに上達するために
各内臓器官にダイレクトに働きかける「ゆる呼吸法」も取り入れるとよい。「ゆる呼吸法」には、胃呼吸、小腸呼吸、大腸呼吸、肝臓呼吸、すい臓呼吸、腎臓呼吸、全内臓呼吸、腸管呼吸などの方法がある。
■身体意識トレーニングのための「ゆる筋トレ」
□壁前両プッシュ
壁から1足半から2足離れ、脚を腰幅に開く。
「気持ちよく」といいながら、1.5秒掛けてゆっくり壁を両手で押しながら壁に身体を寄せ、つま先を床から離れるように浮かせて前に出す。顔を少し左に向けながら、右足を前に出す。左足の場合は顔を右に向ける。そのまま3秒静止する。
「気持ちよく」といいながら、1.5秒掛けてゆっくりと壁から身体を離し、脚を下ろす。反対側も同様に行う。
両手は脇の高さにし、45度前後開く。
肘を徐々に曲げながら壁に身体を近づける。
身体を固めず、ゆるめるように行う。
□クロス腹筋
全身を脱力させ、両膝を90度に立てる。
その状態から右肘と左膝をつけ、おヘソを見るように頭を前にも曲げる。そのまま姿勢をキープし、左手で腹筋周りを「気持ちよく」といいながら5回さする。右足は脱力する。
左足を戻す。反対も同様に行う。