今回おすすめするワインはこちら。
フランス・アルザス地方の気品あるワインの王道をいく造り手「ドメーヌ・リーフレ/Domaine Rieflé」が手掛ける一本。見た目の美しさ以外、優位性を語ることが難しいロゼ・スパークリングワインが多い中、味わいにしっかりとした特徴を表現しています。
ロゼ・スパークリング、中でもロゼ・シャンパーニュは、通常のシャンパーニュよりも平均的に価格が高めに設定されています。この理由として、シャンパーニュ地方の黒葡萄の生産量が白葡萄に比べてやや少ないことや、造るのに手間がかかることなどがよく挙げられていますが、実際にはその影響よりもブランディングによるところが大きいでしょう。特別な日の一本、という印象を与えるための企業的価値付けと言えます。
では、実際のところ、味わいや身体意識のレベルはどうなのか？ということですよね。ハイレベルな造り手の中には白とは違う個性を味わえる素晴らしいものもありますが、価格差を埋めるほどの差が無いか、白よりも劣っているものが殆どです。
これはシャンパーニュやスパークリングワインだけの話ではありません。シャンパーニュのような価格差はありませんが、非発泡性のロゼワインについても、全体のレベルが白ワインや赤ワインと比べると低いという現状があります。これは最近注目されつつあるオレンジワインについても同様のことが言えます。原因はいくつか考えられますが、そのうちの一つは、目指すべきワインの方向性が白ワインや赤ワインほど明確でないことが挙げられます。
ハイレベルな造り手たちは、必ず自身が目指すワインの方向性を明確に意識しています。その方向性に対して、まず水準があり、その水準が一定を超えた段階で、結果的にテロワールや造り手の身体意識が反映された多様性のあるワインが生まれてくるのです。初めから意図的に多様性を求めて作ろうとしても、真の個性を持つワインを作ることはできません。
もちろんロゼワインの中にも素晴らしい水準のものがありますので、別の機会にご紹介させていただきたいと思います。
さて、前置きが長くなってしまいました。。。笑
ドメーヌ・リーフレのご紹介は、以前掲載した
ドメーヌ・リーフレ クレマン・ダルザス ブリュット フォーミュラ NV/Domaine Riefle Crémant d’Alsace Brut Formula NV
に続いて2本目です。
リーフレ好きの方からは、なぜリースリングを紹介しないんだ？！と言われてしまいそうですが、そのうちご紹介する予定ですので、ご安心を笑
ドメーヌ・リーフレについての詳細は、以前の記事をご覧いただければと思います。
ドメーヌ・リーフレ クレマン・ダルザス ブリュット フォーミュラ NV/Domaine Riefle Crémant d’Alsace Brut Formula NV 〜おすすめワインリスト〜
さて、このクレマン・ダルザス・ロゼ・ブリュットですが、ピノ・ノワール100%の特徴が上手く生かされた造りとなっています。
収穫は全て手摘み。シャンパーニュ方式で造られ、動瓶も手作業で行われています。
このロゼの旧ワイン名である「ボヌール フェスティフ/Bonheur Festif」とは、「華やいだお祭り気分」という意味で、元々は造り手一族の楽しみのために造っていたワインだそうです。
新鮮な苺などの赤系果実の柔らかい香り、アプリコットなどの黄色系果実香り、僅かにハーブのニュアンス。味わいは、ピュアな果実味があり、清々しさと温かさが感じられます。タンニンやミネラル由来の心地よい苦味も感じられ、ワインへ骨格を与えています。旨味もあり、食前酒や食中酒としても楽しめるワインです。
特徴的な身体意識は、センター（大径軸）、サイド・センター（側軸）、側面、中丹田、温球、心田・心田流など。
天性のクオリティを持つセンターは、上部がロート状の大径軸（上ロート軸）が形成されています。そのロート状の部分へ重なるように天性のクオリティを持つシャワーが降り注いでいます。
ロート状の部分へは、さらに天性のクオリティを持つ側面とガイアのクオリティを持つ側面が重なるように形成されています。その横へ沿うように、天性のクオリティを持つ流れが降りてきています。これらの身体意識はテロワールからの影響によるものと推測できます。
中丹田は小さなものと、その上に重なるように、肩包体のような形状のものが形成されています。その周りを包むように温球が形成されています。
熱性のクオリティを持つ心田・心田流も形成されており、香りや味わいへ柔らかさや華やかさを生み出しています。泡の繊細さにも影響を与えています。
胸の高さから下へ、しっかりとしたクオリティを持つサイド・センター（第3側軸）が形成されています。この身体意識はタンニンやミネラル由来のもので、味わいへ骨格を与えています。飲むときに冷やすとより強調されるので、適切な温度にすることによってバランスの取れた味わいにすることができます。
このように身体意識から観ると、天性/熱性/温性/剛性/ガイアという様々なクオリティがバランスよくまとまっており、シンプルな味わいになりがちなスパークリングワインに、程よい複雑さと個性を生み出していることが分かります。
「ドメーヌ・リーフレ クレマン・ダルザス ブリュット フォーミュラ NV」と比較すると、大径軸や心田・心田流などいくつか共通点がありつつも、明確に異なる個性を表現できていることが見て取れます。今回取り上げたロゼの方が味わいに多少好みの分かれる特徴があるため、万人受けするのは白のクレマンだと思いますが、このロゼも素晴らしいワインですので、ぜひ飲んでいただきたい一本です。
この造り手のワインはどれもお勧めですが、以前ご紹介させていただいた
ドメーヌ・リーフレ クレマン・ダルザス ブリュット フォーミュラ NV/Domaine Riefle Crémant d’Alsace Brut Formula NV
ドメーヌ・リーフレ リースリング/Rieflé Riesling
や、グランクリュ の
ドメーヌ・リーフレ グラン・クリュ スタイナート リースリング/Rieflé Grand Cru Steinert Riesling
も素晴らしいワインです。
どのワインも料理との相性が良いので、ぜひ合わせてみてください。
一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。
《気品のある、アルザス地方の蔵元、 日本でも、多くのレストランで採用の人気ワインです！
1609年創業の老舗、奥様方のフライターグ家を受け継ぐかたちで、先々代のジョセフ・リーフレ氏が1935年より、「ドメーヌ・リーフレ」として醸造しております。現在の当主は8代目のジャン・クロード・リーフレ氏で1982年に受け継ぎました。コルマールの南、Pfaffenheim（ファッヘンハイム）にある蔵元です。リーフレ家のアルザス・ワインは、その優れた香りに最大の特徴があります。
パリ、ニューヨーク、ストックホルムの有名レストランをはじめ、ロンドンのハロッズ・デパート、サンフランシスコのBroad Bent Selectionなど、世界のワイン・ラヴァ―に絶大のファンを持っています。特に高級レストラン、高級デパートでは「アルザスならココ」と親しまれています。優れた香り、そして骨格のしっかりとした酸味をとりまく、まろやかで豊かな旨味と少しトロッとしたオイリーなニュアンスが持ち味で、リーフレ家の特徴です。バランスの良さは最高で、食事との相性はバツグン。
 現在の当主ジャン・クロード・リーフレさんはブルゴーニュで醸造を学び、その知識と経験を、伝統のアルザスに活かしています。2004年度版、ゴーミヨ・ル・ヴァン三ツ星☆☆☆掲載！！リーフレ家では、リュット・リゾネ（対処農薬栽培法）を実践し、肥料は有機です。
害虫などがあらわれて、ぶどうの木がおそわれた時、必要な場所に必要な薬剤を処方するというもの。人間と同じく、病気になったときだけ、お薬を飲みましょうというもの。そんな発想がリュット･リゾネ、リーフレのワイン造りです。（自社畑；25ヘクタール）
“SON RIESLING S’ELEVE A L’EST=彼のリースリングは東で輝く”
2003年度「レ・ヴュー・ド・ヴァン」が選ぶアルザス最高の造り手としてcoup de coeurに選ばれました！
ドメーヌ・リーフレ クレマン・ダルザス NV スパークリングワイン
ピノ・ブラン100％。
「クレマン・ダルザス」をご存知ですか？
気品のある、アルザス地方のスパークリング・ワイン、日本でも、多くのレストランで採用の人気ワインです。
爽やかな素晴らしい香り、繊細な泡立ちのスパークリング・ワイン。
爽やかな旨味と辛味のバランスが良く、上品で気品のある味わいです。
食前酒からお魚料理に、シンプルな野菜のグリルやオイル系パスタにも！
ドメーヌ・リーフレ クレマン・ダルザス ロゼ NV スパークリングワイン
気品のある、アルザス地方のスパークリング・ワイン、日本でも、多くのレストランで採用の人気ワインです。
やさしいイチゴや杏の香り、繊細な泡立ちのスパークリング・ワイン。
チャーミングでピュアな味わい、バランスが抜群です。 食前酒からお魚料理、ソテーやグリルに。
ドメーヌ・リーフレ リースリング
美しいグリーン・イエローが輝かしい色合い。
柑橘系のフルーティーな香りと、ときにミネラルを含んだ白い花の香り。
さわやかな酸味があとから追いかけてまいります。
ほのかに甘味を感じる、やさしく芳しい香りの辛口ワイン。さまざまなお食事にマッチします！
ドメーヌ・リーフレ リースリング グランクリュ スタイナート
グランクリュ・スタイナート畑。おもわずほほえんでしまう、香りたつリースリング。
上品で、酸味がきちっとしていて、これはこたえられない素晴らしい仕上がりです。
ミネラリーで緻密な味わいは、味にうるさい世界のアルザス愛好家の評価が非常に高い逸品です。》
※《》内はインポーター資料より
https://hasumi-wine-shop.jp/SHOP/41833/41834/list.html
https://www.hasumi-wine.co.jp/winery/39.html
生産者の情報
https://hasumi-wine-shop.jp/SHOP/41833/41834/list.html
https://www.hasumi-wine.co.jp/winery/39.html
| 名称 | ドメーヌ・リーフレ クレマン・ダルザス ブリュット フォーミュラ ロゼ NV |
| 英字表記 | Domaine Rieflé Crémant d’Alsace Brut Formula Rosé NV |
| 生産者 | ドメーヌ・リーフレ/Domaine Rieflé |
| 国・産地 | フランス・アルザス |
| セパージュ【葡萄の品種】 | ピノ・ノワール100% |
| ビンテージ【葡萄の収穫年】 | NV（ノン・ヴィンテージ） |
| タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】 | 泡（ロゼ） |
| STポイント※1 | 86 |
| クラス※2 | ハイクラス |
| 抜栓 | 201909 |
