オドアルディ ヴィーニャ・モルティッラ/Odoardi Vigna Mortilla Savuto DOC Superiore 〜おすすめワインリスト〜

オドアルディ ヴィーニャ・モルティッラ_2001

今回おすすめするワインはこちら。

ギリシャ起源の葡萄品種といわれ1000年以上の歴史を持つ「ガリオッポ/Gaglioppo」をはじめとする5種類の葡萄から作られる一本。

15年以上前に飲み、イタリアワインにハマるきっかけとなったワインです。2019年現在、輸入されていないようですが、これを飲んだ当時と同じビンテージを飲む事ができたため掲載することにしました。また輸入されるようになるとよいですね。

ガリオッポはカラブリア州で最も生産量の多い品種です。カラブリア州は唐辛子の産地として有名で、料理もそれを使った辛いものが多いのですが、そういった料理とガリオッポ主体のワインはよく合うと言われています。

このヴィーニャ・モルティッラは5品種をほぼ同じ割合でブレンドしているため、辛いものと合う感じはそこまでしないのですが、味わいにスパイシーな要素はあります。

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造り手のオドアルディの特徴は分析と研究。家族経営ながら、現当主であるグレゴリオ・オドアルディの妻バーバラ・スパレッタは生物学及び醸造学の研究者であり、ワインの分析と研究を担当しています。例えば、畑を区分けし、それぞれの収穫量を制限することにより葡萄の質を高めたり、常に分析を行いながら最適な熟成状態を見極めたりしています。

ブルーベリーやブラックベリーなどの黒系果実の香り、ミントなどのハーブ、スパイス、ナッツのニュアンス。革や土のニュアンスも感じられます。味わいは、熟成感のある果実味と柔らかな酸。干し葡萄のようなニュアンスもあり、心地よい複雑さがあります。落ち着いたミネラル感にそれらが乗ることにより、ある種の妖艶さ、色気を生み出しています。ワインラベルのイメージが近いでしょうか。タンニンが豊富なため、長期熟成も可能な素晴らしいワインです。

特徴的な身体意識は、センター(細径軸・中径軸・大径軸)、サイド・センター、中丹田、リバース、ウォール、心田・心田流、大地とのつながり、ガイアのクオリティなど。

天性のクオリティを持つセンターは、細径軸が頭上から足下まで通っています。中径軸と大径軸は、胸の高さまで通っています。ある程度高い標高で作られた葡萄を使用している影響でしょうか。これらのセンターに対して斜め上方から入ってくる天性のクオリティを持つ流れも、テロワールからの影響と思われます。

天性のクオリティを持つサイド・センターは、第2側軸が薄っすらと脚に通っています。

中丹田は二重構造になっており、そこへ太陽からのインリバースが入ってきています。また、中丹田の少し下から上方へ向かう波状のモビリティをもつ身体意識も形成されており、これがこのワイン特有の色っぽさを生み出しています。

下丹田の位置には、ガイアのクオリティを持つ大きな身体意識が形成されており、落ち着きがありつつも育まれるような温かさを創り出しています。このガイアのクオリティとその上の中丹田を上から包むように、大地とのつながりを感じさせる身体意識がガイアのクオリティと重なりながら形成されています。

心田・心田流は天性のクオリティを持ち、上品な流れで入ってきています。この身体意識と、前述した中丹田の位置に形成された波状の身体意識により、気品ある妖艶さを味わいへ与えています。

心田の上部には、上方へ向かうウォールのような身体意識が形成されています。温性のクオリティとガイアのクオリティ、という2種類のクオリティを持ち、ワインの香りや味わいへ下方から静かに吹き上げてくるような印象を与えています。

これらのウォールと重なるような位置に、ガイアのクオリティを持つ上方から下方へ向かう直線的な身体意識が形成されています。心田流やウォールなどの上方へ向かう身体意識と反対のモビリティを持つため、ワインへ飲み飽きさせない複雑さを与えています。

BA_オドアルディ ヴィーニャ・モルティッラ
BA_オドアルディ ヴィーニャ・モルティッラ

このように身体意識から観ていくと、ガイアのクオリティが豊かなことが特徴でしょうか。2000年以上支配されてきたカラブリア州は、その影響から地産地消できる保存食作りが発達しているのですが、限られた食材や調理法によっても飽きさせず、人を育む料理を作る、という文化の名残がワイン造りに対しても影響を与えていると思わせる、個性的で素晴らしいワインです。カラブリア州の他の造り手のワインも飲んでみたいですね。

同じ造り手の他のワインとしては、
ポルピチェッロ/Polpicello

GB カラブリアIGT ロッソ/GB Calabria IGT Rosso
がお勧めです。
GB カラブリアIGT ロッソは、ワインスペクテイター誌において2009年から連続5年イタリアワインベスト100に選ばれています。GBは生産者Gregorio&Barbara Odoardiの頭文字から取っています。

どのワインもカラブリア州のテロワール、文化を感じることのできる素晴らしいワインです。

一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。
※ Vigna Mortillaは現在輸入されていないようなので、同じ作り手の別のワインの解説を掲載しています。

概要
元々ドイツ系のオドアルディ家は1480年にイタリア・カタンザーロ県ノチェーラ・テリネーゼのカラブリア州に移住すると、農業に従事し、革新的なアイディアを取り入れて常に品質の向上に取り組んできました。

ノチェーラ・テリネーゼを中心に、サヴート川からファレルナまで広がる敷地を有し、この土地はオリーブやブドウの栽培に非常に適しています。

農場は270ヘクタールの広さがあり、オリーブオイルや、サヴートDOC地区とスカヴィーニャDOC地区でワインを生産しています。サヴートDOC地区は40ヘクタールの広さで、ノチェーラ・テリネーゼの町に位置しています。スカヴィーニャDOC地区はファレルナの町を囲むように約40へクタールの広さがあります。

この丘陵地からは、シチリアのエオリア諸島を正面にとらえて広がるティレニア海を眼下に見下ろすことができます。ブドウ園は海抜0フィートから2,000フィートまでの高さにあります。

現在の当主グレゴリオ・オドアルディと妻のバーバラ・スパレッタは、一家のワイン造りの伝統を受け継ぎ、成功を収めています。イタリアや海外の重要な市場で高い評価を受けています。

オドアルディ GB カラブリア IGT ロッソ 2013
オドアルディ・GB そのワインやオリーブオイルで知られるオドアルディ農場は2013年、500周年を迎えました。この間、伝統を尊重しながらその地で革新を追及してきました。グレゴリオとバーバラのオドアルディ夫妻は、この赤ワインをもって、一家の歴史を大切にしようとしています。その中心人物である、高名な医師であり、優れたワイン生産者でもあったジョヴァン・バティスタは彼らのインスピレーションの源であり続けています。オドアルディ夫妻は現在、子供たちであるアンナ・ガヤとジョヴァン・バティスタと共に、ワイナリー運営の舵を取り、実験や研究を通じて土地の恵みを享受しています。

1ヘクタール当たりの収穫量:10,000ヘクトリットル
ブドウの木1本当たりの収穫量:0.8Kg
発酵方法:ステンレス・スティール大樽
熟成:バリックで12か月 瓶詰後さらに6か月

オドアルディ テラ・ダミア カラブリア IGT ロッソ 2015
テッラ・ダミア テッラ・ダミアとは、心から自然と湧き上がってくる名前です。それは、家族、家庭、人々、故郷を愛し、深く結びつき、遠く離れていても忘れることはなく、故郷に戻ってきたときに愛情を感じるカラブリア州の男のイメージを伴います。同時にテッラ・ダミアは、裏切りや忘却とは無縁です。ぶどう畑には長年にわたり情熱が注がれ、そこでとれたぶどうから作られたワインは、友人やゲストとテーブルを囲む時、喜びでその場を満たしてくれます。 ぶどうは海抜0フィートから600メートルの高さにあるdecree-石灰質や、粘土質-石灰質の土壌が混ざり合う、オドアルディのぶどう園で栽培されています。

ぶどう品種:ガリオッポ、マリオッコ、ネレッロ カップッチョ、グレコ・ネーロ:それぞれ10%~30%(天候や収穫期間の違いによる熟成状況に応じて、混合割合は変わります)。
剪定法:グイヨー式、コルドン式
1ヘクタール当たりの収穫量:10,000ヘクトリットル/6,000ヘクトリットル
ブドウの木1本当たりの収穫量:1.2Kg
発酵方法:ステンレス・スティールタンク
熟成:スティール製大樽及び二次熟成樽
精製:瓶詰め後さらに2か月

※《》内はインポーター資料より
https://www.grapeoff.jp/odoardi-gb-calabria-igt-rosso-2013.html

https://www.grapeoff.jp/wine-collection/odoardi-terra-damia-calabria-igt-rosso-2015.html

生産者の情報
https://www.grapeoff.jp/odoardi-gb-calabria-igt-rosso-2013.html

https://www.grapeoff.jp/wine-collection/odoardi-terra-damia-calabria-igt-rosso-2015.html

名称 オドアルディ ヴィーニャ・モルティッラ
英字表記
Odoardi Vigna Mortilla Savuto DOC Superiore
生産者 オドアルディ
国・産地
イタリア・カラブリア・サヴートDOC スぺリオーレ
セパージュ【葡萄の品種】
Gaglioppo (ガリオッポ)、Nerello Cappuccio (ネレッロ・カップッチョ)、Sangiovese (サンジョヴェーゼ)、Magliocco Canino (マリオッコ・カニーノ)、Greco Nero (グレコ・ネロ)
ビンテージ【葡萄の収穫年】 2001
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】
STポイント※1 90
クラス※2 ハイクラス
抜栓 2019/12
※1
本サイト責任者による評価。身体意識のレベルを中心に、香り・味わい・ポテンシャル・コストなどから算出。最大100ポイント。
 
※2
価格帯により分類
レギュラークラス3000円未満
ハイクラス6000円未満
スペシャルクラス1万円未満
プレミアムクラス1万円以上
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