シャトー ムーラン サン ジョルジュ/Chateau Moulin Saint Georges Famille Vauthier (Alain et Catherine Vauthier) 〜おすすめワインリスト〜

シャトー ムーラン サン ジョルジュ_2008

今回おすすめするワインはこちら。

100年以上の熟成にも耐えうる、サンテミリオンワインの最高峰「シャトー・ オーゾンヌ/Chateau Ausone」のチームが手掛けるコストパフォーマンスの高い一本。

シャトー・ムーラン サン ジョルジュの畑は、シャトー・オーゾンヌの畑から道を挟んですぐ向かいにあります。シャトー・オーゾンヌと同じ粘土石灰質から成るメルロー種に適した土壌で、凝縮感のある果実味としなやかさを生み出します。

このムーラン・サンジョルジュですが、醸造方法も含め全てオーゾンヌと同じ作り方をしているそうです。ビンテージによる差が少なく、安定感があります。

ブラックベリーやブルーベリーなどの黒系果実の香り、新樽由来の煙のようなニュアンス。オリーブのようなニュアンスもあります。味わいはエレガントでしなやかな果実味とタンニン、豊富なミネラル感。余韻まで気品と冷涼さが感じられる素晴らしいワインです。

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シャトー ムーラン サン ジョルジュ_2008_1
シャトー ムーラン サン ジョルジュ_2008_1
シャトー ムーラン サン ジョルジ_2008_2
シャトー ムーラン サン ジョルジ_2008_2

特徴的な身体意識は、センター(細径軸・中径軸・大径軸)、サイド・センター、上丹田、中丹田、肩包面、心田・心田流、温球など。

天性のクオリティを持つセンターは3層構造になっており、第3側軸(サイド・センター)と合わせて、気品と存在感を生み出しています。

上丹田が形成されており、天から清々しいクオリティの身体意識が入ってきています。深刻な不調に陥っていたシャトー・オーゾンヌを見事に立て直した現オーナーの身体意識が反映されたものでしょう。

中丹田は小さめですが強さと充実感があります。それをさらに高めるように上方へのモビリティもあり、込み上げてくるような感動を生み出しています。中丹田に関して言えば、さらに開かせることが出来るのかもしれません。

背中側にはフワッとした温球も形成されています。全体的に天性のクオリティに溢れているこのワインに、優しい安心感を与えてくれています。若いうちから楽しめることとも関係していそうです。

左右上方からは、天性のクオリティを持つ流れも入ってきています。気品に満ちたしなやかさ、爽やかさを感じさせています。

天性のクオリティを持つ肩包面が形成されており、前述した上方からの流れと、下方からの心田・心田流と合わせて、落ち着いた気品としなやかさ、そして飲み飽きさせない流動感を創り出しています。

BA_シャトー ムーラン サン ジョルジュ
BA_シャトー ムーラン サン ジョルジュ

このように身体意識から観ても、全体として天性のクオリティが豊富で、そこへ方向性の異なるモビリティが加わることや、熱性のクオリティを持つ中丹田とそこから生まれる上方へのモビリティが重なり合うことで、気品を保ちながらも、動きのある、しなやかな印象を持つ素晴らしいワインです。

熟成期間やビンテージによっては中丹田がもう少し強いので、より親しみやすいワインになっています。その辺りも比較のために分析してみると面白そうです。

<2020年1月2日追記>
本日同じ2008を開けましたが、中丹田の規模が全く違うので報告します。上方へのモビリティはなく、その代わり大きな中丹田がゆったりとした満足感を生み出しています。明るく深い印象をもたらしています。開けるタイミングでこうも違うとは。。。ワインの奥深さですね。常時これなら90点です。

シャトー ムーラン サン ジョルジュ_2001
シャトー ムーラン サン ジョルジュ_2001

同じ造り手のワインとしては、
シャトー・シマール/Chateau Simard
や、
ムーランサンジョルジュと同じくAOCサンテミリオン・グラン・クリュである、
シャトー・ド・フォンベル/Chateau de Fonbel

そして、何と言っても
メドック格付けとは異なり、10年毎に審査されるサン・テミリオン格付けで最高位の「プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA」に長年君臨する
シャトー・オーゾンヌ/Chateau Ausone
は1度は飲んでいただきたいワインです。「ボルドー9大シャトー」※のひとつであり、独自の存在感を放っています。熟成に時間はかかりますが、その深い味わいと身体意識には格別なものがあります。同じ格付けを持つシャトー・シュヴァル・ブランと比べてみても面白そうですよね。

シャトー・オーゾンヌ_1994
シャトー・オーゾンヌ_1994

※ ボルドー9大シャトー
シャトー・ラフィット・ロートシルト/Château Lafite Rothschild
《メドック 1級》

シャトー・ラトゥール/Château Latour
《メドック 1級》

シャトー・ムートン・ロートシルト/Château Mouton Rothschild
《メドック 1級》

シャトー・マルゴー/Château Margaux
《メドック 1級》

シャトー・オー・ブリオン/Château Haut Brion
《メドック 1級》《グラーヴ格付け》

シャトー・オーゾンヌ/Chateau Ausone
《サンテミリオン 第1特別級A》

シャトー・シュヴァル・ブラン/Chateau Cheval Blanc
《サンテミリオン 第1特別級A》

シャトー・ペトリュス/Chateau Petrus
格付けなし

シャトー・ディケム/Château d’Yquem
《ソーテルヌ 特別1級》

 

一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。

「サン・テミリオンで最もお値打ち」と評される実力派。高い新樽比率が生み出すゴージャスなアロマと、濃密な味わいが魅力の「オーゾンヌの弟分」。

シャトー・ムーラン・サン・ジョルジュを手掛けるのは、右岸の2大シャトーの1つ、シャトー・オーゾンヌを復活に導いた立役者、アラン・ヴォーティエ氏。オーゾンヌの隣の畑で育つこちらは、ロバート・パーカー氏曰く「オーゾンヌをもっと早く熟成させ、若いうちに飲むものに適したワイン」と評する逸品です。

ボルドー格付け制定以来、60年以上にも渡りサン・テミリオンにおいて別格と言われる「プリミエ・グラン・クリュ・クラッセA(第1特別級A)」に座するシャトー・オーゾンヌ。他のどのボルドーワインとも一線を画すその個性は、ペトリュス、またメドックの5大シャトーに匹敵する別格の存在と称されています。今回エノテカ・オンラインには、そんなシャトー・オーゾンヌのオーナー、アラン・ヴォーティエ氏が所有するサン・テミリオンの特級シャトー、ムーラン・サン・ジョルジュの最新ヴィンテージ2009年が完全数量限定で入荷いたしました。

このムーラン・サン・ジョルジュは、オーゾンヌの醸造チームがワイン造りを手掛けるという何とも贅沢なシャトー。ロバート・パーカー氏曰く、「オーゾンヌをもっと早く熟成させ、若いうちから楽しめるスタイルにしたもの。」とのこと。さらに、シャトー・オーゾンヌが1本15万円前後なのに対し、シャトー・ムーラン・サン・ジョルジュは約10分の1の価格でそのスタイルを堪能できる、非常にお買い得なシャトーです。

今回入荷した2009年は、フランス全土が「神に祝福された年」と湧いた偉大なヴィンテージ。ボルドーラヴァーならば必ずや手に入れたい注目銘柄です。今回の入荷は120本限り。次回の入荷は一切未定のため、この機会を是非お見逃しなく。

シャトー・ムーラン・サン・ジョルジュを手掛けるのは、“右岸の2大シャトー”の1つ、シャトー・オーゾンヌを所有するアラン・ヴォーティエ氏。シャトー・オーゾンヌは、1954年のサン・テミリオン格付け以来約60年以上もの間、シュヴァル・ブランと共に別格と言われる「プリミエ・グラン・クリュ・クラッセA(第1特別級A)」に座する、不動のサンテミリオンのトップシャトーです。

アラン・ヴォーティエ氏がシャトー・オーゾンヌのオーナーとなったのは1996年のこと。シャトー・オーゾンヌは、14世紀半ばからブドウ農家としての記述が残るほど古い歴史を誇るシャトーですが、一時期はデュボワ・シャロン家との共同経営の後、深刻な不調に陥った時期がありました。この時、元々所有者一族であったアラン・ヴォーティエ氏がワイン造りに加わり、セカンド・ラベルの導入と共にブドウの選別を厳しくするなど、当時革新的と言われた手法を次々と導入。その結果、懸命な努力によって見事シャトー・オーゾンヌを復活に導いたのです。完熟した果実の濃密な味わい、圧倒的な力強さとエレガンスが共存した強烈な個性を放つシャトー・オーゾンヌのスタイルは、彼の存在無くしては語れないと言われるほどの立役者なのです。

そんなアラン・ヴォーティエ氏が、シャトー・オーゾンヌの畑の近くで所有するのが、こちらのサン・テミリオン グラン・クリュのシャトー・ムーラン・サンジョルジュ。ロバート・パーカー氏曰く、そのスタイルは「オーゾンヌをもっと早く熟成させ、若いうちに飲むものに適したワイン」とのこと。シャトー・オーゾンヌ同様、年間生産本数3万5千本程度と少なく、日本でもなかなか目にすることができない、見つけたら手に入れるべきシャトーの1つです。

シャトー・オーゾンヌの畑は、サン・テミリオン村の東端、世界遺産にも指定されている美しい“サンテミリオンの丘”の日当たりのいい斜面に広がっています。道を挟んですぐ向かいに位置するのが、シャトー・ムーラン・サン・ジョルジュの畑。約7haの畑には平均樹齢25年のブドウが植えられています。土壌はシャトー・オーゾンヌと同じ粘土石灰質から成るメルロの栽培に適した理想的な条件を備えており、凝縮した果実味としなやかな口当たりを特徴としたワインを生み出します。

シャトー・ムーラン・サン・ジョルジュを手掛けるのは、オーゾンヌと同じ醸造チーム。マセラシオンは温度管理されたステンレス槽で21~28日間行われます。マロラクティック発酵と熟成はオークの新樽にて15~18ヶ月間実施。新樽の比率はヴィンテージによって変動はあるものの85%~100%と非常に高いのが特徴です。

こうして造られるワインは、黒系果実の甘く優雅なアロマ漂う、力強くもエレガントなスタイル。濃縮したブドウのエキスが味わいにコクと奥行を与え、高い新樽率がもたらすスモーキーなニュアンスが全体引き締めています。タンニンはしっかりとしていながらも、肉厚な果実味が包み込むように喉を流れ、エレガントな余韻へと導いてくれます。
シャトー・オーゾンヌの約10分の1の価格でオー・ゾンヌを彷彿とさせるスタイルが楽しめる、まさに「オーゾンヌの弟分」的な存在なのです。

ボルドーの2009年は、フランス全土が「神に祝福された年」と湧いた世紀のグレートヴィンテージ。ワイン・アドヴォケイト誌のヴィンテージチャートでは93点、ワイン・スペクテーター誌においては、96点の高得点を獲得しています。夏は太陽に恵まれ、特に8月は日中気温の高い日が続きました。その一方で夜には気温が下がり、ブドウは熟しすぎず綺麗な酸を保持。果実味とタンニン、酸、アルコールの全てにおいて見事にバランスのとれた長期熟成向きのワインが多く造られました。

また、2009年のシャトー・ムーラン・サン・ジョルジュは、ワイン・アドヴォケイト誌にて90点、ワイン・スペクテーター誌にて90-93点を獲得。その他ジェームス・サックリングやワイン・エンスージアスト誌、ヴィノスにおいても高得点を獲得している超優良ヴィンテージです。

グラスに注ぐと、縁がややオレンジがかった深みのあるルビーパープル。クレーム・ド・カシスやブルーベリーのリキュール、プラムなどの黒系果実を煮詰めたジャムの甘くゴージャスなアロマが印象的です。グラスを回す度に、ブラックオリーヴやシガーのスモーキーなニュアンスが現れ複雑味を演出しています。口に含むと、パワフルな果実味が一気に広がります。豊富なタンニンが甘みを帯びた果実味と融合し滑らかな口当たりに。密度が高い味わいでありながらも、滑り込んでくるようなしなやかさは、「さすがチームオーゾンヌ!」と唸らせる仕上がりです。

ロバート・パーカー氏が「サン・テミリオンで最もお値打ちなワイン」と絶賛する実力派シャトー。20年近くもの熟成ポテンシャルを備えており、セラーで複数本寝かせておきたい銘柄です。今ならグレート・ヴィンテージ2009年が手に入るまたとない機会、ぜひお早目にお買い求めください。

 

※《》内はインポーター資料より
https://www.enoteca.co.jp/item/detail/012060010

生産者の情報
https://www.enoteca.co.jp/item/detail/012060010

名称
シャトー ムーラン サン ジョルジュ
英字表記
Chateau Moulin Saint Georges Famille Vauthier (Alain et Catherine Vauthier)
生産者 シャトー ムーラン サン ジョルジュ(カトリーヌ&アラン・ヴォーティエ)
国・産地 フランス・ボルドー・サンテミリオン・AOCサンテミリオン グラン クリュ
セパージュ【葡萄の品種】
メルロー80%、カベルネ・フラン20%
ビンテージ【葡萄の収穫年】 2008
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】
STポイント※1 88
クラス※2 ハイクラス
抜栓 201911

 

※1
本サイト責任者による評価。身体意識のレベルを中心に、香り・味わい・ポテンシャル・コストなどから算出。最大100ポイント。
※2
価格帯により分類
レギュラークラス3000円未満
ハイクラス6000円未満
スペシャルクラス1万円未満
プレミアムクラス1万円以上
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