ケ ボニート カカレアバ ボデガ・コンタドール/Qué bonito cacareaba Bodega contador 〜おすすめワインリスト〜

カカレアバ2014

今回おすすめするワインはこちら。

「(鶏の)素敵な鳴き声」という名のスペイン白ワインの頂点。料理とのマリアージュの観点で言えば、赤白問わず世界最高のワインの座を争える一本です。

この一本で各国一流レストランのフルコースに対応出来ると言われるほど料理との親和性が高く、前菜やスープ、魚介、肉まで幅広く合わせることが出来ます。
例えば、トマトソースのパスタ、餃子、青椒肉絲、テリーヌ、鶏のロースト、お好み焼き、シチュー、マグロの刺身と寿司が同時に出たとしても余裕を持って対応できます。

柑橘系の香り、花の香り、フレッシュなハーブ香、ペトロール香、ロースト香、ナッツ類の香り、花の蜜や蜂蜜の香り、スパイスのニュアンスなど、香りの要素は多く複雑ですが、豊かで心地よいものです。葡萄だけではなく、複数のフルーツから作られたような印象を受けますが、実際に複数のフルーツから作ってもこのようなニュアンスやバランスの良さは出ないでしょう。

多彩で豊かな果実味と美しい酸、樽由来のコク、旨味、弾力のあるミネラル感があり、ボリューム感と気品が美しいバランスで両立しています。
この気品は標高の高さから生まれる冷涼感を伴っており、それがこのワインの多彩な要素と上手く調和しています。

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特徴的な身体意識は、センター(細径軸・中径軸・大径軸)、大きな中丹田、太陽とのリバース、パーム、下丹田など。

センターは三層構造になっており、中でも大径軸は上部が大きくロート状になっています。この大径軸は体幹部全体がすっぽりと収まるくらいの大きい径があり、全体のボリューム感のある身体意識を包み込んでいます。この構造が、気品あるボリューム感を生み出しています。

造り手の身体意識はもちろんのこと、このワイナリーの周囲の山脈やそれらが防御壁になり標高の割に温暖な気候になっていることが、この大径軸とその内側の大きな中丹田という身体意識の構造に近いのかもしれません。そう考えると、土壌や気候といったぶどうの栽培環境、つまりテロワールがこの身体意識の構造を生み出しているとも言えます。

大きな中丹田やパームは葡萄への愛情とワイン造りへの情熱を持つ造り手の身体意識の影響が大きいと思います。また太陽との中丹田リバースは、前述したテロワールも関係しているのでしょう。

縦長の下丹田も形成されています。
かつてリオハでは良質な白ワインはできないという理由で、白ぶどうの木を抜くよう行政が指示し、そのための助成金が支払われてきました。そのような世の中の流れに逆行し、可能な限り今までにないような白ワインを作ろうとした造り手の意思、土地固有種への確固たる拘りがこの下丹田や大径軸として反映されています。
下丹田は「フルボディの白ワイン」と呼ばれる理由にもなっていると思います。

ガイアのクオリティも豊富にあります。これもテロワールの持つ力とそれを活かしきる造り手の能力の結果でしょうか。

その他には、肩辺りの高さと中丹田の下に天性のクオリティを持つ波状の身体意識があります。これは水のようなクオリティを持っており、葡萄栽培上必要な川や雨などへのリバースによって形成されたものだと考えられます。

このように観ていくと、全体としてまさにテロワールを表しているかのような身体意識が形成されています。
身体意識から観ても無理なく葡萄のポテンシャルを引き出すことに成功していることが分かります 。

製法が自然派の製法であれば自然なのではなく、葡萄の育った環境を余すところなく身体意識化しているからこそ自然であり、その自然さがあらゆる料理を包み込み、素晴らしいマリアージュを可能にしているのでしょう。

造り手のベンハミン・ロメオが言うように、初めから自然派ワインの製法で作ろうとしたのではなく、良い味のワインを追求した結果、自然派ワインのような作りになっていったということがよく伝わってくる身体意識ですね。

BA_カカレアバ

この造り手のワインはどれも素晴らしいと思います。
中でも、フラグシップでありパーカーポイントで2年連続満点を取っている
コンタドール/contador
は一度飲んでみたいワインですね。

一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。

ベンハミン・ロメオの「ボデガ・コンタドール」は、リオハ・アラベサ(Alavesa)地域の中でもエブロ川上流に位置するサン・ビセンテ・デ・ラ・ソンシエラ(San Vicente de la Sonsierra)にあります。

アラベサは、リオハの中でも「テンプラニージョ」の濃厚さ、タンニンの豊かさという性向をそのまま素直に引き出す栽培が特徴で、熟成の長い高級ワインの産地として知られるところです。

また、北部に立ちはだかる「カンタブリア山脈」が、北風・雨雲などを押しとどめる「防御壁」の役割を果たしていることから、標高が500~600mあるにもかかわらず比較的温暖な気候に恵まれ、ブドウ栽培には非常に適しています。

ワイン造りの歴史は古いリオハですが、 19世紀後半にフランスでフィロキセラが大流行した際にボルドーから最新の醸造技術が惜しげもなく導入されたことでワインの完成度が格段に上がり、世界に知られる産地となりました。

醸造家であるベンハミン・ロメオは、リオハ・アラベサのサン・ビセンテ・デ・ラ・ソンシエラで、ブドウ栽培家の息子として生まれ育ちました。マドリードでブドウ栽培学とワイン醸造学を修めた後、1985年リオハ・アラベサの協同組合のプロジェクト「ボデガ・アルタディ」にエノロゴ=醸造家として加わります。

1985年から2000年まで、リオハ屈指の醸造家としてアルタディで手がけたワインには、アルタディ・ホーベン(Artadi joven)、
ビーニャス・デ・ガイン(Vinas de Gain)、パゴス・ビエッホス(Pagos Viejos)、 ビーニャ・エル・ピソン(Vina El Pison)、グランデス・アニャーダス(Grandes Anadas)があり、徐々にその手腕は国内・外のマスコミの知るところとなったのでした(特にロバート・パーカーが99点を付けた「ビーニャ・エル・ピソン95」は、当時のスペインワインが獲得しうる最高得点でした)。

アルタディ在職中の1995年、幼少時代からの友人で現在はボデガ・コンタドールのセールスマネージャーを務めるパッチ・フェルナンデスの強い勧めを受け、「サン・ビセンテ・デ・ラ・ソンシエラ城」の時計台の真下にあるクエバ(カーヴ)を購入し、翌年から「ラ・クエバ・デル・コンタドール」を造り始めます(しかしながら、この96年ヴィンテージワインは世に出ることはありませんでした)。

ちなみにこのクエバは中世に掘られ、ワインのカーヴ&計量場(コンタドール)として機能していたことから「ラ・クエバ・デル・
コンタドール」と呼ばれており、ベンハミンはこの名をワインに冠したのでした。ベンハミンは1998年に再び「ラ・クエバ・デル・
コンタドール」を醸造。これら2作をうけて、なおも比類無きワイン「コンタドール」が1999年に醸造されることになります。

そして、翌2000年には「コンタドール」と「ラ・クエバ・デル・コンタドール」の2種のワインを醸造し、15年間勤務したアルタディを後にします。この2000年の「コンタドール」がパーカーポイント98点を獲得したのを皮切りに、2001年が98点、2002年が96点、2003年が99点、そして2004年、2005年と連続して100点という快挙を成し遂げてゆきます。

ベンハミン・ロメオより
「自然派ワインにこだわっているのではなく、中身(ワイン)の味にこだわった結果、このような作り方になったんだ。全ての工程は、ブドウ・ワインへの愛情・情熱のため。人の手はできるだけ加えず、過度な抽出などは必要なく、そっと扱い、ブドウ自身が表現してくれることを大事にしているのさ」

ブドウ畑に使用する肥料・農薬は化学的なものは一切使わず、土に帰る「生物分解性の自然のもの」のみの素材や堆肥を使用しています。

ブドウの剪定や耕転のタイミングなどは、月の動きに従って実施。月齢カレンダーに従った作業を非常に大事にしており、気温や降水なども考慮して耕転しています。

全てのブドウの発酵は、ブドウの周りに付いている天然酵母により発酵、フレンチオークのフードル樽で行っています。

SO2(亜硫酸塩)は、醸造中は一切添加せず、ボトリング時に微量添加しているだけです。 (EUのオーガニック規定値内で添加しています。ちなみにその規定によると、亜硫酸塩の最大許容量は赤ワインで1リットル当たり100mg以内、白ワインとロゼワインには1リットル当たり150mg以内です。)

発酵時に出る二酸化炭素を「天然の酸化防止剤」として利用しています。

ワインに衝撃を与えることを最小限にするために大切に扱い、ポンプは一切使用しない重力フロー設計を用い、その重力も最低限にしてあります。発酵後にフレンチオーク小樽で行う「二次発酵(マロラクティック発酵・MLF)」へのワインの輸送は、傾斜2%というチューブを通して、静かにゆっくりと移すほどです。これは発酵時に生成され、ワイン中に溶け込んだ二酸化炭素が、できるだけ飛ばないようにするためですが、この二酸化炭素が、後の1年半に及ぶ樽熟成中の「天然の酸化防止剤」の役割を果たしてくれるのです。

Qué bonito cacareaba 2014
トップキュヴェ「コンタドール」の白バージョン!世界最高峰の醸造家ベンハミン・ロメオBenjamin Romeoが、その年一番の極上白ブドウだけで醸造する渾身の会心作です。

リオハにもいよいよ、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランといった外来種が公式に導入される予定ですが、彼はあくまで土地固有種のビウラ、マルバシア、ガルナッチャ・ブランカにこだわり続けます。
発酵&熟成に使用されるのは、ミディアムにじっくりローストされた100%フレンチオークの新樽のみ!

これまでの白ワインの概念をくつがえす骨格のあるボディ、よりクリアーで研ぎ澄まされた繊細な味わいと香り、 そしてそこに介在する圧倒的なエレガントさは、あのエル・ブジのソムリエをして「私はペトリュスよりも、ロマネコンティよりも評価する」と言わしめたほど。実際、エル・ブジで最も消費されているワインです。

魚はもちろん肉との相性も抜群!「ケ・ボニート・カカレアバQué bonito cacareaba」は一流レストランのフルコースにも1本で対応できる、完全無欠の白ワインです。

ケ・ボニート・カカレアバQué bonito cacareabaの又の名前を、コンタドール・ガジョカンタといい2002年のファーストヴィンテージから次の2003年までこの名前を使っており、今の名前に代わりました。カリフォルニアのワインでガジョカンタに似ている名前があり紛らわしいという理由から名前を改めたのですが、なおいっそう有名になったとベンハミンBenjaminは言っています。

どちらにしてもこの白ワインが、コンタドールContador的な位置にあるのは変わりが無い事実であって、ペニンガイドでも白ワインの最高得点域に君臨しているリオハの白ワインです。

リオハの土壌、気候、そして固有種のブドウを愛し素晴らしいと思うベンハミンBenjaminは、リオハで見向きもされなかった白ブドウを使って凄いワインを造ったと思います。

ファーストヴィンテージ2002年を11年後の2013年に飲んだ僕は、そのパワフルさとエレガントさを兼ね備えた、蜜蝋のように変貌を遂げたケ・ボニート・カカレアバQué bonito cacareabaを、日本から行った4人と飲んで、「何なんだこの白ワインは!!」と皆びっくり仰天したのを覚えてます。

「このワインを10年以上寝かせたい!」といつも思っているのですが、生産量が少なくそして日本に入ってきても予約で埋まってしまいなかなかこの白ワインを寝かせることが出来ません。(すみません)

しかしながら若いこのワインを飲んだ人も「何なんだこの白は!」と驚く方 が一杯いらっしゃいます。特にフランスワインに精通された方たちは「驚きそして賞賛」するらしいです。

おかげさまで、2014年スペインワイン祭りの白ワイン総選挙では、試飲して頂くワインの量が少なかったのですが、1位を取らせて頂きました。

このワインもまたプレディカドール・ブランコPredicador blancoと並び、老舗寿司店に持参する根強いファンの方々がいらっしゃるワインとして、魚貝類はもとより、白系の肉にも合い、フルボディの白ワインとして料理と合わせて頂く事で更なる感動が湧き上がるワインだと思います。

テイスティング
色:輝きのある黄色。これまでのどのケ・ボニートよりも鮮烈な色をしています。
香り:繊細でエレガント。柑橘類、摘みたてのハーブ、種のあるフルーツ(アプリコットやスモモ)のノートがあります。オーク香もこれまでのどのビンテージよりも深く、しっかりと浸透しています。
味:冷涼感としっかりしたボディがあります。それぞれの品種の最頂期に合わせたベンディミアにより、円熟味、酸、冷涼感の絶大なバランスを得ています。長期の瓶熟が可能。

ワインに合う料理・つまみ
生ハム全般・サラミ類、仔牛、鶏肉、イベリコ豚、七面鳥、ホロホロ鳥、ペルドロー、キジ、フォアグラテリーヌ、魚介のカルパッチョやマリネ,エスカルゴ、広東料理、チーズ全般

醸造
樽タイプ: フレンチオークの新樽
発酵: 100%フレンチオークの新樽
圧搾: しない
清澄(オリ下げ処理):しない
樽熟: 8ヶ月
濾過: する
除梗: する
冷却安定化処理:しない

エチケットの意味
「Que Bonoto Cacareaba」は「素敵な鳴き声」という意味です。
「歌う鶏」という名前が付いた葡萄畑の鶏がモチーフになっています。

※《》内はインポーター資料より
https://www.gourmet-world.co.jp/shopping/?page=product&prod=3150

生産者の情報
https://www.gourmet-world.co.jp/shopping/?page=product&prod=3150

 

 

名称 ケ ボニート カカレアバ ボデガ・コンタドール
英字表記 Qué bonito cacareaba Bodega contador
生産者 ボデガ・コンタドール(ベンハミン・ロメオ)
国・産地 スペイン リオハ
セパージュ【葡萄の品種】 ガルナッチャ・ブランカ53%、マルバシア35%、ビウラ13%
ビンテージ【葡萄の収穫年】 2014
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】
STポイント※1 94
クラス※2 プレミアムクラス
抜栓 201801

 

※1
本サイト責任者による評価。身体意識のレベルを中心に、香り・味わい・ポテンシャル・コストなどから算出。最大100ポイント。

 

※2
価格帯により分類
レギュラークラス3000円未満
ハイクラス6000円未満
スペシャルクラス1万円未満
プレミアムクラス1万円以上

【ワインの身体意識】-No.0004- ケ ボニート カカレアバ ボデガ・コンタドール/Qué bonito cacareaba Bodega contador

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