ワインの開け方

ワインをさらに楽しむために、下記をご紹介します。

【ワインの開け方】

主にソムリエナイフでのワインの開け方について、身体意識の観点を交えながら解説していきます。スクリュープルで開ける時にも共通事項があるので参考になれば幸いです。

全ての基本は、ゆるんで美しいシルバーの地芯に乗り、立ち上がるセンターに身を任せることです。
また、物を持つこと全般に通ずることですが、基本はソムリエナイフの重みを感じ続けることです。そうすることで、ソムリエナイフにもセンターが立ち上がり、スムーズな操作につながります。

–  フォイルカット –
『液圧』で持つ
手の身体意識を液体のクオリティにしてワインボトルとソムリエナイフを持つ。
自分の身体に身体意識で切面、スライサーを形成し、それを切る意識で行う。
熟成されたワインの場合、ボトルを回すとオリが舞うので、出来るだけボトルは固定して行う。これはスクリューキャップの場合も同様。

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–  抜栓 –
コルクやボトルの口が汚れている場合はトーションなどの布できれいに拭き取る。

自分のシルバーの地芯、立ち上がるセンターを使いながら、ワインボトルのセンターとソムリエナイフのスクリューのセンターを合わせる。これをセンターtoセンターと呼ぶ。
センターを感じるには、ワインボトルもソムリエナイフもギリギリまで脱力して持ち、重みを感じること。

センターtoセンターしたままスクリューをコルクへ刺し、回していく。
古くて脆いコルクの場合は、実際にスクリューがコルクに当たる3mm程度上に意識の面を作り、そこを刺すようにして回すとよい。

ある程度回し切って適切な位置まで来たら、
フックをボトルの口に掛ける。そこからフックでボトルを通してシルバーの地芯に乗る意識で抜く。この時、自分から見て奥側へ押すような意識ではなく、真下に乗る意識で行う。横から見ると、ソムリエナイフのフックがワイプ運動をする。このワイプ運動は、ダブルアクションのフックだとより分かりやすい。水平の力を垂直へ転換する。

そのまま、フックでゆっくりと真下に乗り続け、コルクを抜いていく。
途中コルクが折れるのを防ぐため、少しスクリューを回す。
古いコルクの場合は抜け切る少し手前で様子を見ることが必要。

数mm残してほぼ抜けた状態になったら、最後は手でコルクを持ち、軽く揺らして「ゆる」を掛けながらゆっくりと引き抜く。

ワインボトルの口を拭き、コルクの状態や香りを確認し、劣化の有無を判断する。

–  抜栓に失敗した場合 –
途中でコルクが折れた場合は落ち着いてもう一度スクリューを軽い力でそっと刺す。強い力で刺そうとすると、コルクがボトル内に落ちてしまう可能性がある。
また、スクリュープルを持っている場合は、そちらへ切り替える方が確実。

ボトル内にコルクが落ちてしまった場合は、少量であればそのまま注ぐ。グラスに入ってから気づいたものを取り除く。
量が多い場合は、静かにデキャンティングを行なって取り除くのがよい。

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