ぶどう品種と身体意識

ワインの味わいを決める要素は以下の4つと言われています。
テロワール(土地)/造り手/品種/ヴィンテージ

味わいを決めるということは、それぞれの要素がワインの身体意識を形成することに影響しています。

今回はぶどうの品種について解説していきます。

品種は、一般的に最も味に影響を与えていると言われる要素です。味についてもそうですが、身体意識的にもこの感じが好き、という自分の基準となるワインと品種を見つけておくと楽しさが広がります。

人間の身体で例えると、カベルネ・ソーヴィニヨンは、ワインへ骨格を与え、メルローは筋肉を与えます。

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身体意識的にも、カベルネ・ソーヴィニヨンは、しっかりとしたストラクチャを形成する傾向があり、それに対しメルローは柔らかさ、しなやかさ、温かさ、明るさといったクオリティを形成する傾向があります。

カベルネ・フランは同じクオリティでも、ガイアのクオリティ、緑色で表せるようなクオリティがあります。

ピノ・ノワールは細いセンターと温かい中丹田、大地のクオリティを感じます。

シラーはストラクチャの強さに加え、全体を締めてまとめるような身体意識もあります。

グルナッシュは明るく強い中丹田と太陽からのリバースが感じられます。

テンプラニーリョは、熱く強い中丹田とバランスの良いストラクチャ、クオリティを感じます。

サンジョベーゼは、爽やかなクオリティと明るい中丹田、沁み入るクオリティを感じます。

白ブドウでは、ニュートラルな品種と言われるシャルドネはその通り、身体意識もセンターをはじめとしたニュートラルなストラクチャとクオリティを持ち、様々な要因に対して対応力ある身体意識をしています。

リースリング、特にアルザスのリースリングは冷涼なクオリティと細いセンターを感じます。

ソーヴィニヨン・ブランは明るく開いた中丹田と、緑色で表せるようなガイアのクオリティがあり、これは香りにも現れています。

これらの品種の傾向は国や地域によっても変わりますが、味と同様に共通する身体意識の傾向もあるので、ワイン選びの参考になれば幸いです。

 

他の3つの要素についても解説しています。あわせてお読みください。

テロワールと身体意識

造り手と身体意識

ヴィンテージと身体意識

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