【総支配人 ワインバトル 第11回】

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【総支配人 ワインバトル 第11回】

場所:都内某所
内容:画像によるブラインドテイスティング※

※実際にリアルタイムで飲んでいるのはキーコのみ。他のメンバーは画像から身体意識を判断して回答。

総支配人
キーコからLINEが来ているな。。。これはまた闘いの始まりなのか。

キーコ
恒例の写真テイスティングです。どれが「ル・パン/LE PIN」※でしょう?

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※ シャトー・ル・パン/Chateau Le Pin
ボルドーのドルドーニュ川右岸、ポムロールで造られるメルローの最高傑作。年間生産本数は約7000本という少量生産。

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「シャトー・ル・パン/Chateau Le Pin」はどれなのか

コンシェルジュ
ル・パンがなんなのか知らない笑
右はエネルギーあって若い感じがする。最初は右が目を引いたけれど、品がいいのは左。いいワインでちょうどいいバランスの飲み頃で品があるのは左かなーみたいな。でももしソムリエの人がポテンシャルを引き出せてなくて地味になっているなら真ん中。

コンシェルジュ
んんんん。左か真ん中だな。真ん中はしばらく時間置いたら美味しくなってきそう。。真ん中かな、、、全部美味しいんだろうから難しいよね。派手なのは右。でも右ではないと思う。

キーコ
皆さまの回答待ち。実際に飲んで私は当てました。ル・パンはメルローがほぼ100%。バランスが素晴らしい。

コンシェルジュ
何も知らないので、今ル・パンの説明を読んだら、土地が痩せていて根が深いと書いてあったので、真ん中だと思う、やはり。右は栄養のちゃんとある土地で育っていそう。真ん中と左はどっちも美味しそうなんだよなー笑
真ん中!

キーコ
では皆さまの回答を待っている間に、「シャトー・ペトリュス/Chateau Petrus」がどちらなのかを当てていただきましょうか。ペトリュスが美味しすぎてやばいです!もう一本はサンテミリオンのワイン(メルロー80%カベルネフラン20%)です。これは簡単すぎますね。ちなみにル・パンももちろん美味しかったです。

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「シャトー・ペトリュス/Chateau Petrus」はどちらなのか

総支配人
ル・パンとペトリュスの飲み比べとは凄まじいな。。。ペトリュスは右だ。

キーコ
これは簡単すぎますなぁ笑

コンシェルジュ
これは簡単すぎるわ笑
寝ていても分かるね。右。

キーコ
はい、すんまへん。右です。

コンシェルジュ
粒子の中の膨らんだエネルギー感がやばい美味しそう。保存状態もバッチリ。

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「シャトー・ペトリュス 1973/Chateau Petrus 1973」

キーコ
あまりに簡単なんで笑
ル・パンは総支配人と料理長の回答待ち。

総支配人
ペトリュス素晴らしい!
どれがル・パンかは決まったが、料理長の回答を待つことにする。

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「シャトー・ル・パン/Chateau Le Pin」はどれなのか

料理長
お待たせしました。
なにやら、またぞろ大変なことに笑
左か真ん中で悩みましたが、私は左で!

コンシェルジュ
考察求む。

料理長
右は、濃いめで荒め。天性のクオリティが、3つの中で、一番弱い感じがして、最初に外しました。
左と真ん中だと、左の方が少し薄くて品のある感じ、天性のクオリティは強め。
ほぼメルロー100%からすると、真ん中の濃さに惹かれるものがある。地上の飲み物なボルドーと思うと、更に真ん中を思いつつも、天性推しで、左へ!

総支配人
では私が。
右は若く粗い部分があるが1番アタックの強さを感じる。ポテンシャルはありそうだが、他の2つよりセンターが低い印象。左岸か。
左は柔らかく外側へ向かい華やかな印象。単品種のような印象を受ける。個性的なモビリティもある。これが噂に聞く、華やかで妖艶なルパンなのか。しかし、ル・パンだとするとやや軽めで複雑さが足りないか。
真ん中は艶やかな滑らかさ、ストラクチャの強さ、果実味の豊かさ、複雑さなどとても美味しそうなワイン。ただ、単品種なのか疑問なところもある。もしル・パンならば、メルロー100%でこれが出せるのが真のグランヴァンなのか。鉄分系のニュアンスも感じられる。
ゆえに真ん中。

料理長
画像から、鉄分!

コンシェルジュ
リゾット・ネーロ!鉄分を味方につける男!

キーコ
飲んでいて遅くなりました笑
回答、いきます。
真ん中がル・パン。さすがなコメント。

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■第1問


レ・トロワ・クロワ ヴィラ・マリー 2012/Les Trois Croix “Villa Marie” 2012※
※ 五大シャトーのひとつ「シャトー・ムートン・ロートシルト/Chateau Mouton Rothschild」の元醸造長で、カリフォルニアの超有名ワイン「オーパスワン/OPUS ONE」も手掛けた造り手「パトリック・レオン/Patrick Léon」氏が息子と手掛ける一本。

真ん中
シャトー・ル・パン2012/Chateau Le Pin 2012


シャトー・パルメ 2012/Château Palmer 2012※
※ メドック3級格付けながら、五大シャトーに匹敵する実力と言われている。同じAOCマルゴーでメドック1級格付け、五大シャトーのひとつである「シャトー・マルゴー/Chateau Margaux」の最大のライバル。

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■第2問

シャトー・ペトリュス 1973/Chateau Petrus 1973※
※ 「ポムロールの王」と呼ばれ、五大シャトーを超える評価を受けるボルドーワインの頂点。


リフ 2015/L’If 2015※
※ シャトー・ル・パンのオーナーが手掛けるワイン。2011年よりリリース。
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コンシェルジュ
年代同じなんだ。
全然じゃあレベルが違うな。
右は相当若くて俗っぽいかと思った。真ん中と左に比べて。

総支配人
右はパルメだったのか!

キーコ
トロワ・クロワはルパンを狙ってるらしいですが。。。
右のパルメは、教科書的に美味しくいただきました。
ペトリュスの左側のワインは、5万円らしいがいま三でした。。。

コンシェルジュ
トロワ・クロワ、でもなかなか美味しそうで迷った。料理長が言ったように。

キーコ
ル・パン¥660,000、パルメ¥45,000、トロワ・クロワ¥18,000。

コンシェルジュ
天性の感じがあって細い柔らかいセンターがひょろろ〜と綺麗に立ち上がる感じがあって、ルパン知らないからんーーーと思ったけど、本質力はルパンのほうが高いなと思ったのと、下に深いなという特徴をすごく感じた。でもル・パン、もっと美味しくなりそうだった。

キーコ
長く続かないトロワ・クロワ。へー、面白い。みなさん感動!凄い!こんなに凄い人びと、、、飲んでないのに。

コンシェルジュ
でもみんな見解が一致するところが面白い。この企画いいね。怪盗キーコって感じ。

キーコ
コンシェルジュは総支配人や料理長よりもワイン知識ないのにね。そこはビックリ。

コンシェルジュ
ね。面白い。知識ないからこそ純粋にいけるのもあるけどね。知識あったら逆に色々考えてわかんなくなる可能性もなきにしもあらず。ペトリュス美味しそうやな。ル・パンとペトリュスを飲みたい。ペトリュスは王者の風格って感じ。

キーコ
めちゃくちゃ美味しく頂きました。

料理長
当たらなかったかぁ。。
分からんからと、最後の決断に、自分の好みを持ち出した事が敗因ですな笑

キーコ
そうなんです。好みをいれると混乱します。
飲んだら絶対わかるんですけどねー。そういえば、総支配人、左岸と当てているし 改めて驚きました。パルメは俗というか、一般受けしそうな味でした。みなさん恐ろしいわ、改めて。

総支配人
パルメは、かなりのポテンシャルを持っているな。あと10年くらい寝かせたら凄そう。現時点で分かりやすく1番目立つ印象だったな。

キーコ
パルメをル・パンと回答されたかたが90%でした。

総支配人
それだけ分かりやすく美味しいのだな。

キーコ
飲めば明らかにカベルネソーヴィニヨン以外の何者でもないのですがね笑
メルローではない。

総支配人
見た印象でもすぐにカベルネブレンドと分かった。若くてポテンシャルのあるカベルネは、独特の少し粗めの粒子感がある。それがまたグッとくる感じで分かりやすく美味しいのだが笑
9割の人が外したのに良く当てたな。

キーコ
そうそう!
それはもう長い年月飲んでますから笑
しかもストライクゾーン狭いもので 楽ちんです。

総支配人
凄いな。
トップレベルワインに特化するように鍛えられている。

キーコ
困ったものです。

総支配人
前回に続き、非常に鍛えられた会となったな。さらなる研鑽を積まねばな。

人の成長は…………
未熟な過去に打ち勝つことだとな…

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後日

総支配人
という訳で、前回に引き続き、ナイトマネージャー、そしてバーテンダー、さらに管理人にもぜひブラインドで当てていただきたいね。

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バーテンダー
マジで分かりません笑
第2問
右がペトリュス。
左は粘性、センター、天性のクオリティ、情報量多い。
右は粒子感、組織分化され横に広がる感じ。

第1問
真ん中がル・パン。
左は天性のクオリティ感、前の写真の左と構造似ている?
真ん中はセンター、丁寧感。
右は粒子感、広がり、今飲みたい笑

総支配人
正解!素晴らしい。
考察もよく分かる内容だな。
ル・パンは丁寧な造りが感じられる。
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管理人
ペトリュスは右ですか?
左の方が最初のインパクト強そうですけど、まだ構造硬い感じですか?
ペトリュスと比べたらなんで、美味しそうではありますが。

総支配人
ペトリュスは右。正解!
左は固い感じだよな。
このワイン、ル・パンの造り手が作っているワインで、ポテンシャルはありそうなんだが。

管理人
へー、ワインの構造を外から見た感じは外側がしっかりしてそうなんすけど、下を支える土台がまだまだって感じに見えます。

総支配人
その通りだ。

管理人
ル・パンはわからないすけど、真ん中ですか?

総支配人
理由は?

管理人
最初に口に入れた瞬間のインパクトがあるのは、1番右。
でも1番右は構造が筒状で、下の土台がまだボヤけてる。でも筒状の中はめっちゃ濃いからインパクト強そう。
1番左は構造(喉に入れてから中丹田下部までのピラミッド状)はしっかりしていると思うが少し細い(薄いか?)。
左右と比べると構造のバランス、濃さが良いなぁと思いました。
単純に消去法です。

総支配人
その通り!正解!
飲んでいないのに素晴らしい!

管理人
おおー!良かった笑

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ナイトマネージャー
右がペトリュスと予想。
左より開いていて規模が大きいですよね。
DSが空間に展開してるというか。左も美味しそうだけど、もし左なら、まだ飲み頃じゃないのかなー、と。

総支配人
ペトリュス正解!
開き方と規模の展開の仕方、その通り!素晴らしい 。左はルパンの造り手が造るワインで、まだ若くて固いよね。

ナイトマネージャー
ルパンは全然わかんない!笑
でも、予想は一番右。
凝縮感と、センターの強さ、真下に乗る感じは右が良い気がします。
ペトリュスは、古酒っぽさで判断しました。一枚目の右は香りが良さそうかな〜、と。具体情報的に、ルパンは横の規模より凝縮感とかセンターの高さ深さなのかな〜とは思いました。

総支配人
真下に乗る感じか、いい観点だ。
右は香り系というのも面白い。
真ん中はどう思った?

ナイトマネージャー
真ん中は比較的ちんまりして、ちょっと薄そうかな?と。左は右に比べるとDSの規模がやや小さい気がするんですよね。閉じてる感じというか。まぁでも、わからなかったので結局は真下ののり具合で判断してみました。

総支配人
かなり興味深いね
ナイトマネージャーの場合、実際に飲んだ時と1番近いコメントなんだろう。
ちなみに正解は真ん中がルパン。
左は先日飲んだトロワクロワの上級キュベ、
右はシャトー・マルゴーのライバル、シャトー・パルメ。

ナイトマネージャー
笑笑笑
ルパンを「ちんまりして薄そう」って笑笑笑

総支配人
実際閉じているから、現場だとそう感じるかもしれないな。

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みなそれぞれ面白いコメントだったな。
画像から分かる視覚情報と身体意識の情報のみで、どのワインかを判断するのは非常に困難ではあるが、意見が重なっているのが興味深い。今後も研鑽を積まねばな。

【総支配人 ワインバトル 第10回】

ワインのポテンシャルを最大限引き出すために

身体意識トレーニング

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