ポッジョ・ベルタイオ ストゥッキオ/POGGIO BERTAIO STUCCHIO 〜おすすめワインリスト〜

ポッジョ・ベルタイオ ストゥッキオ_2015

今回おすすめするワインはこちら。

イタリア・ウンブリア州で造られる、落ち着いた旨味のある一本。2000円台前半ですが、安っぽさはなく品が感じられます。

ワイナリーは1972年に創設され、1998年までは家庭用にワインを作っているだけでしたが、2000年より市場へ参入し、専門誌から高い評価を受けています。

この造り手の手掛ける「クロヴェッロ/Crovello」の2000年のビンテージは、イタリア・ワインの専門誌Veronelli(ヴェロネッリ)2003年版にて、年間Best25の内の1本に選ばれています。

「クロヴェッロ/Crovello」はカベルネ・ソーヴィニヨン50%、メルロー50%というブレンド比率ですが、今回ご紹介させていただく「ストゥッキオ/STUCCHIO」は、サンジョベーゼ100%で造られています。旧フレンチバリックにて18ヶ月間熟成。

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ポッジョ・ベルタイオ ストゥッキオ_2015_1
ポッジョ・ベルタイオ ストゥッキオ_2015_1
ポッジョ・ベルタイオ ストゥッキオ_2015_2
ポッジョ・ベルタイオ ストゥッキオ_2015_2

ラズベリーやチェリーなどの赤系果実の香り、プラムや花のニュアンスもあります。味わいは、優しい果実味とタンニン、程よい酸が感じられます。しばらくすると、落ち着いた旨味と品のよい甘味が感じられ、それらが余韻へと続きます。さらに開いてくると、多彩に広がり下へ展開する旨味も生まれてきます。派手さはありませんが料理ともよく合い、ウンブリア州のテロワールをよく表現した素敵な一本です。

特徴的な身体意識は、センター(細径軸・大径軸)、中丹田、肩包面、サイド・センター(第2側軸)、背中から入ってくる熱性身体意識、ガイアのクオリティなど。

天性のクオリティを持つセンターは、薄っすらと細径軸と大径軸が通っており、味わいへ気品を与えています。

中丹田が形成されており、その両脇にも熱性の身体意識が形成されています。中丹田の周りはガイアのクオリティで包まれており、中丹田上部へ形成された肩包面と併せて、味わいへ温かい落ち着きを与えています。

天性のクオリティを持つサイド・センターも形成されています。股関節中心を通る第2側軸であり、下方向へのモビリティを持っています。このモビリティが品のある余韻を生み出しています。

中丹田の背中側へ向かって、地下から熱性のクオリティを持つ身体意識の流れが入ってきています。身体の裏側から入ってくることにより、味わいへ派手さを伴わない満足感を与えています。

BA_ポッジョ・ベルタイオ ストゥッキオ
BA_ポッジョ・ベルタイオ ストゥッキオ

このように身体意識から観ると、シンプルな構造ですが品があり、隙間もあるため料理とも幅広く併せやすいワインということが分かります。構造として図には描くことができませんが、全体としてのクオリティがよく、それが味わいの気品とウンブリアらしい派手さのない果実感、旨味、少し影のある余韻を生み出しています。気軽に楽しめるお勧めの一本です。

この造り手の他のワインとしては、
サンジョベーゼ100%で造られる
チンボロ/CIMBOLO

カベルネ50%、メルロー50%から造られる
クロヴェッロ/CROVELLO

そして最上級キュベで
サンジョヴェーゼ60%、メルロー30%から造られる
アポ/APO
がお勧めです。

一般的な味わいなどの詳細は、インポーター資料より抜粋します。

1972年よりCiufoli(チフォリ)家によってスタートしたワイナリーです。

息子のFabrizio(ファブリツィオ)は醸造家となり、50&50で有名なトスカーナのアヴィニョネジで輝かしいキャリアを積みました。ファブリツィオは1998年より実家に戻り兄弟のUgo(ウーゴ)と共に、それまでは自家消費用にだけ造っていたワインを市場向けに造り始めます。そして2000年にチフォリ家のワインとして初めてCimbolo1998が市場にリリースされます。

更に2002年にCrovello1999がリリース。2ndヴィンテージであるCrovello2000が、権威あるイタリアワイン・ガイドのひとつVeronelli(ヴェロネッリ)誌の2003年版にて、全イタリアワイン中年間Best25に値する※IlSole(イル・ソーレ)を獲得し世間を驚かせました。

※IlSole(イル・ソーレ)とは90点以上を獲得したワインの中からファイナル・テイスティングを行い選び出します。2003年版は25本が選出されております。

◎ヴェロネッリ誌テイスターダニエル・トマセス氏の解説
「イタリアのワイン界に大きな影響を与えた生産者」「ボルドーに負けないカベルネ、メルローのワインという理由からクロヴェッロにイル・ソーレを与えた」とコメントしています。

■ ウンブリア ビアンコ グレケット
UMBRIA BIANCO GRECHETTO 2018

原産地呼称:I.G.P. UMBRIA BIANCO
品種:グレケット100%
醸造:ステンレスタンク発酵、同容器にて熟成6-8ヶ月。

緑がかったイエロー。幾種もの果実の香りやフローラルな花の香り、ハーバルなニュアンスも。綺麗な酸味がストラクチャーを支えています。

■ ウンブリア・ロッソ
UMBRIA ROSSO 2017

原産地呼称:I.G.P. UMBRIA ROSSO
品種:サンジョヴェーゼ60% メルロー30% カベルネ・ソーヴィニヨン10%
醸造:ステンレスタンク発酵、同容器にて8ヶ月熟成。

上級キュヴェであるチンボロやクロヴェッロの畑の葡萄を使っています。サンジョヴェーゼは発酵後の試飲によってチンボロ用とウンブリア・ロッソ用に分けられ、メルローとカベルネはクロヴェッロ用にフリーランジュースを取り終わったものをプレスし使用しています。

明るいルビー。フレッシュな赤果実の香りに、バニラ、カカオなどの甘い香り。綺麗な酸味が感じられ、タンニンが柔らかく、濃厚な果実味が長く余韻まで続きます

■ ストゥッキオ
STUCCHIO 2017

原産地呼称:I.G.T. UMBRIA
品種:サンジョヴェーゼ100%
熟成:旧フレンチバリック18ヶ月熟成。

ストゥッキオはスタンダード・ラインでありながら熟成はフレンチバリックにて18ヶ月も行い、ある程度の飲み頃を迎えてから市場にリリースされるという品質にこだわるポッジョ・ベルタイオの生産者としての姿勢が存分に現れたワインです。

<<テイスティング・コメント>>
濃く深みのある色調。可愛らしいベリー系のアロマと共に麦の様なニュアンスの香ばしさ。ポッジョ・ベルタイオの上級キュヴェにも感じられるまったりとしたアタック。柔らかく、リッチな甘味を伴う滑らかな口当たり。まだポッジョ・ベルタイオをご賞味頂いた事のないお客様にも、上級キュヴェの味わいをイメージしてもらいやすい〝ポッジョ・ベルタイオらしさ〟を感じられる味わいに仕上がっております。

■ チンボロ
CIMBOLO 2016

原産地呼称:I.G.T. UMBRIA
品種:サンジョヴェーゼ100%
醸造:温度管理の出来るステンレスタンクにて12~15日間発酵。フレンチバリック(新樽率20%)30ヶ月熟成。

参考評価
ヴェロネッリ…★★★ 93点(2012)92点(2009)

濃く凝縮したブラックベリーやカカオ、チョコレート等の力強いアロマ。温かみのある口当たりに伸びやかな酸味の第一印象。抜栓してから時間の経過とともに更に甘味の乗りがよくなり、滑らかな酸味に支えられながら絶妙なバランスを保ち余韻にまで長く続きます

■ クロヴェッロ
CROVELLO 2015

原産地呼称:I.G.T. UMBRIA
年産:13,000本
品種:カベルネ50%、メルロー50%
畑の向き:南
標高:300~320m
土壌:粘土
仕立て:コルドン・スペロナート
醗酵:温度管理の出来るステンレスタンクにて12~15日間
熟成:フレンチバリック30ヶ月(新樽率100%)、瓶熟24ヶ月

◎ワイン・アドヴォケイト掲載文章抜粋

~Wine Advocate #182 (Apr 2009) より抜粋~
クロヴェッロ2004は同量のメルローとカベルネを12ヶ月間フレンチオークで熟成された。この贅沢でなめらかなワインは、重厚でコクのあるスタイルでダークフルーツやタール、煙、新しい革、スパイスとミネラルがエレガントに表現され、細部にわたり卓越している事を示している。

また、過去にはロバート・パーカーが1999ヴィンテージに対して「テクスチャーがありフルボディ、贅沢な味わいである。併せて控えめな酸味と、甘いタンニンそして凝縮したとてつもなく長いフィニッシュ。これは2000年のトップ・クラスのボルドーとも堂々と渡り合えるクオリティだ」
~Wine Advocate #144 (Dec 2002) にて~

チョコレートやブラックベリー等の甘いスパイスの強い芳香。非常にグリップがしっかりとして力強く甘味のあるタンニンが非常に長い余韻を形成しています

■ アポ
APO 2010

原産地呼称:I.G.T. UMBRIA
品種:サンジョヴェーゼ60% メルロー30% カベルネ・ソーヴィニヨン10%
醸造:温度管理の出来るステンレスタンクにて22日間発酵。新フレンチオークバリックにて36ヶ月熟成。バリックは5年間乾燥させた上質な木材から造られたアポ専用の特注品です。(一般的なバリックは2~3年乾燥の木材が使われます)

ファブリツィオの父であるワイナリーの創設者ファビオが80歳の誕生日を迎え、ファブリツィオが50歳、そして息子のファビオも20歳を迎えた節目の2006年を記念し、2006ヴィンテージより造られ始めたポッジョ・ベルタイオの最上級キュヴェです。

エチケットには親子3代の節目となった2006年の文字とともに3人の生まれ年が書かれています。ワインのヴィンテージはバックラベルに記載されております。

アポとは、息子のファビオが幼い頃、自分の名前を発音できず自分を「アポ」と呼んでいた事に由来します。

エチケットのデザインはスイスの高級時計メーカー「パテック・フィリップ」の時計盤をイメージ。ファブリツィオが親友のワイナリーでのコンサルタントを手がけた際、親友から記念として貰った時計がモチーフとなっています。また、「美味しいワインを造るには時間が不可欠」との意味も込められております。

生産本数:1500本

2010ヴィンテージ評価
ヴェロネッリ…★★★ 93点

【イタリア全国紙「ラ・レプブリカ」Web版掲載文章抜粋】
アポ2007は凝縮感やバランスがあり、ゴージャスな素晴らしいウンブリアの赤ワインです。アポはウンブリアの偉大なワインの一つであり、初ヴィンテージは2006。チフォリ家が一生懸命働いた集大成です。サンジョヴェーゼと国際品種の共存から生み出された奥深い赤ワイン。モレロチェリーやブラックベリーなどの甘い果実味が感じられ、口中では肉厚で力強く、バランスがとれています。

[テイスティング・ノート]
深く濃いルビー色。凝縮感のある黒色果実の香りに加え、バニラやカカオ、澄んだハーブの香り。口中でも濃厚な果実味とともに、完熟したシルキーなタンニンやまろやかな酸が広がります。すべての要素がバランスよく構成されており、複雑かつ奥深い味わいです。

※《》内はインポーター資料より
http://www.vintners.co.jp/italy/umbria/poggio-bertaio/

生産者の情報
http://www.poggiobertaio.it/en/

名称 ポッジョ・ベルタイオ ストゥッキオ
英字表記
POGGIO BERTAIO STUCCHIO
生産者 ポッジョ・ベルタイオ/POGGIO BERTAIO
国・産地
イタリア・ウンブリア
セパージュ【葡萄の品種】
サンジョヴェーゼ100%
ビンテージ【葡萄の収穫年】 2015
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】
STポイント※1 80
クラス※2 レギュラークラス
抜栓 2020/10
※1
本サイト責任者による評価。身体意識のレベルを中心に、香り・味わい・ポテンシャル・コストなどから算出。最大100ポイント。
※2
価格帯により分類
レギュラークラス3000円未満
ハイクラス6000円未満
スペシャルクラス1万円未満
プレミアムクラス1万円以上
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