エーデルワイン ハヤチネゼーレ メルロー/ Hayachine Seele Merlot Edel Wein 〜おすすめワインリスト〜

ハヤチネゼーレ メルロー2014

今回おすすめするワインはこちら。

 

日本で最もボルドーワインの味わいに近いもののひとつ。「大迫を日本のボルドーに」という目標は軸が通った発言といえます。

冷涼な気候がもたらす品格、独特の深さ、骨格を形成するタンニンや硬質なミネラル感など、各要素がボルドー寄りの個性的なメルローです。

 

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完成度の高いワインなのですが、難点は開きにくいこと。若い状態では骨格の割に果実味が目立たないので開かせる必要があるのですが、極意注ぎデキャンティングを駆使しても、相当な気功能力がないと完全に開かせることは困難です。ただし、完全に開いた状態のこのワインを一度でも味わえば、その虜になると思います。そういう点で、開かせるのに専門的な手順が必要なボルドーの「Chateau Leoville Las Cases」と共通点がありますね。

特徴的な身体意識は、センター(中径軸)と下丹田、下半身の側軸。しっかりとした骨格を感じます。開くまでの中丹田は弱いので、身体意識的な観点から考えると、この中丹田を如何に開かせるかが美味しく飲むための鍵だといえます。
その点も「Chateau Leoville Las Cases」と似ています。

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いきなり美味しく飲みたい方は、同じエーデルワインのシルバーシリーズ
シルバー 大迫メルロー
シルバー カベルネフラン

ドメーヌ・エーデル ツヴァイゲルトレーベ天神ヶ丘畑
などがおすすめです。
白ワインの
シルバー ソーヴィニヨンブラン
も美味しいです。

<2019年10月2日追記>
本サイトナイトマネージャーからのたっての希望により、可能な限り開いた状態での身体意識分析を試みました。地元愛を感じますね笑

ハヤチネゼーレ メルロー2015
ハヤチネゼーレ メルロー2015

デキャンティングについての詳細は以前掲載していますが、具体的には横のデキャンティング2回、縦のデキャンティング1回を行い、飲み頃の状態へと近づけました。やはりかなりのポテンシャルです。正直、開かせるためにハイパフォーマンスが要求されますので、並のソムリエでは不可能でしょう。

特徴的な身体意識は、センター(中径軸)、中丹田、下丹田、サイド・センター(側軸)、肩包面、腹赤など。

センターはデキャンティング前と同じ中径軸が通っていますが、クオリティは全く異なります。硬質なものでコーティングされている感じがなくなり、天性のクオリティを持つ柔らかいセンターとなります。スケールも大きくなり、存在感が増しています。

中丹田は三重構造となり、ハート型のような腹赤との相乗効果により、飲んだ時の満足感はかなり高い状態になっています。デキャンティング前の寂しい感じは微塵もありません。

下丹田は二重構造となり、柔らかく大きなものが形成されています。

側軸は、体幹部に沿うように形成された天性のクオリティを持つものと、下丹田に沿うように形成された剛性のクオリティを持つもの(第2.5軸くらいの位置)があります。

肩包面は剛性のクオリティのものが薄っすらと2つ重なるように形成されています。この肩包面や前述した下丹田に沿う側軸はタンニンやミネラル由来のものであり、これらが古酒のようなニュアンスだけではなく、まるで均一な砂鉄が降り注ぐような印象を与えています。

中丹田の両側と体幹部の両側には、それぞれ温球が形成されており、体幹部両側の温球についてはその周囲が天性のクオリティに包まれています。体幹部両側の温球は、より長期熟成されると飛翔感を伴うような身体意識となっていきます。

頭部に沿うように天性のクオリティが降りてきています。そしてその直ぐ下に、熱性のクオリティをもつ外側へのモビリティがあります。この天性・熱性という異なるクオリティをもつモビリティがあることで、飲み飽きさせない魅力を生み出しています。

BA_エーデルワイン_ハヤチネゼーレ_メルロー(デキャンティング後)
BA_エーデルワイン_ハヤチネゼーレ_メルロー(デキャンティング後)

このように、デキャンティング前後で全く別のワインと言っても良いくらいの差が生まれるポテンシャルを持っています。

このワインだけでデキャンティングの前後を比較するテイスティング会を開いても面白そうです。

分析後、冷静になって身体意識図を眺めると、実力不足のため雑味・ノイズが目立つ気もします。
高岡師範が注ぐとさらに素晴らしい別次元の開き方をするはずですので、機会があれば極意注ぎをお願いしたいと思います。

一般的な味わいなどの詳細は、生産者資料より抜粋します。

岩手県花巻市大迫(おおはさま)の気候風土は、太古の昔より霊峰「早池峰(はやちね)」の恵みを受け、そこに暮す人々に自然の恵みと厳しさを与えつづけています。早池峰山域は早池峰国定公園の指定区域となっており、清々しく豊かな水の源ともなっています。
早池峰の自然の恵みと作り手の情熱が美味しい葡萄を育て、そこから生まれたワインもまた、奥深い神秘の味わいとなります。
岩手県の中央を流れる北上川の東部(北上山系)は、国内でも有数の古い地層であり、地中には古生代の堆積性の変成岩や、新生代の火成岩があり、土壌には石灰質が多く含まれており、弱アルカリ性の土壌が、冷涼な気候とあいまって、ミネラル感と切れのある酸味が特徴の個性豊かなワインが生み出される葡萄が栽培されています。

大迫のワインづくりは、昭和22、23年カザリン・アイオン台風が、大迫町に深刻的な被害を与えたとき、当時の県知事国分謙吉が大迫に傾斜地がおおく、また年間降雨量が少ないこと、地質的に石灰質であることに着目し、復興策の一環として「大迫町は葡萄栽培の適地である。大迫を日本のボルドーに」、と葡萄栽培を奨励したことから始まりました。

ワインはぶどうだけを原料にします。このぶどうの持っている成分でワインの個性が決まるわけです。
ぶどうの味を育むのは大地すなわち、畑です。畑はそこに「土壌の成分の特徴」と「土地独特の気候」、そして「栽培する人の個性」を持っています。その条件全てがぶどうの味を作るもとになるのです。
地元大迫町では、醸造用ぶどう農家がエコファーマーの認定(土づくりと化学肥料・農薬の低減を一体的に行う農業者の認定制度)を受け、安心・安全で良質のぶどう栽培に努めています。
特にワイン専用品種のぶどうを栽培している方は、エーデルワインの栽培指導担当者や関係機関と共に定期的に栽培指導会を開催し、栽培技術の向上をはかっています。
また、栽培者毎にワインを醸造し、定期的に公開テイスティングを開催、ワインの品質の確認、そして栽培者と消費者との交流も図っています。

エーデルワインでは、前年のぶどう栽培実績や反省を踏まえて、今年はどのような方針で栽培に取り組むかを栽培者と農協、果樹の研究指導機関の方を交えて意見交換会を行います。
栽培者の中には高齢の方もいらっしゃいますが、皆さん意欲を持って栽培に取り組んでおり、品質の高いぶどうを作るための積極的な意見交換や栽培技術の習得に余念がありません。それはすべてぶどうづくりへかける情熱の表れです。

ハヤチネゼーレ メルロー
ウーロン茶を思わせる香りと、あとから甘い樽香が感じられ、しっかりとした渋味とよく熟した果実からくる複雑さのある味わいの赤ワインです。

※《》内は生産者の資料より
http://www.edelwein.co.jp

生産者の情報
http://www.edelwein.co.jp

 

名称 エーデルワイン ハヤチネゼーレ メルロー
英字表記 Hayachine Seele Merlot Edel Wein
生産者 エーデルワイン
国・産地 日本・岩手
セパージュ【葡萄の品種】 メルロー100%
ビンテージ【葡萄の収穫年】 2014
タイプ【泡/白/ロゼ/赤など】
STポイント※1 85
クラス※2 ハイクラス
抜栓 2018/06

 

※1
本サイト責任者による評価。身体意識のレベルを中心に、香り・味わい・ポテンシャル・コストなどから算出。最大100ポイント。
※2
価格帯により分類
レギュラークラス3000円未満
ハイクラス6000円未満
スペシャルクラス1万円未満
プレミアムクラス1万円以上

【ワインの身体意識】-No.0019- エーデルワイン ハヤチネゼーレ メルロー/ Hayachine Seele Merlot Edel Wein

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